今回の「AI日本株式オープン、この一言」は
「AIですから、学習させていくことで、より予測精度は上がっていくと思います」
です。
これは、2017年9月7日「Yahoo!ニュース:「AIファンド」は、人間のトレーダーを駆逐するのか」からの一節です。
日本AIは2017年3月末時点ではプラスの実績。岡本氏は、「まだまだこれからです」と期待を隠さない。
「AIですから、学習させていくことで、より予測精度は上がっていくと思います」
しかしながら、囲碁のように対戦をこなしていくことでプロ棋士のように強くなるのとは異なり、
現実の株式市場の予測は、あたかも、一部の碁石が突然「白」から「黒」に変わったり、白でも黒でもない黄色の石が登場したりするような世界です。
過去に通用していた経験則・解釈が変質することは、しばしば起こります。
それっぽいデータを用意して、分析ツールを回せば、意味のある答えが出て来るほど簡単ではありません。
ましてや、それっぽい結果を得るために、分析期間などを恣意的に選択するなど愚行(オーバーフィッティング)以外の何物でもありません。
「彼らなら、“AIですから、ロト7の過去の当たり番号を学習させていくことで、見事に予測できるようになりますよ” と本気で言いそうだ。」
あたかも、ロト7の当たり番号を予測するという行為が、そもそも、どういうものなのか、理解すらもしていないかのように、
「最先端の高度なAI」を活用すれば、それで“問題”が解決すると思えてしまえたことの愚かさ(ただの詭弁)を象徴するセリフであったと思います。
※ 累和日次リターン:日次リターンを単純に加算したもの