Life style

なんでもない普通の日常を綴っています。
お時間のある方はお付き合いください(*^^*)

えんぴつ指導者ライセンス

2009-11-28 22:21:01 | 書道
【えんぴつ指導者ライセンス】とは何ぞや!?

去年あたりから書写検より案内が来てたけど謎だった。
だってそんな資格聞いたこともないし。

資料にざっと目を通すものの、内容よりも「受講料/12000円」に腰が引けてた。

かいつまんで言うと

「文字の上達はひらがなから。
 文章の60%はひらがなで構成されています。
 日本独自の文字のひらがなをきれいに書き、資格を取得しませんか?」

ってことらしい。

「幼児教育の場で大いにご活用ください」とのこと。

とは言え、かきかた教室をやっていく上で絶対に必要な資格でもないし、
別にいらんわぁ~~と今までは思っていた。

が、最近ちょっと思うところあって受講してみようかな、と。

ひらがな46文字を勉強するだけで6単位(1単位=1時間)もかかるなんて
一体どんだけ掘り下げて学ぶんだろう?という興味もちょっとあった。

期限ギリッギリに申し込んだに関わらず、送られてきた受講票の番号が1番で
若干不安を感じつつ、当日持参するものを確認すると「顔写真5cm×5cm」

げぇーーーーーー

これからダイエットしようと思ってたのにぃーーーーーー

仕方なく数年ぶりに証明写真を撮ったら、その出来上がりにかなりビビッた。
まぁ人間30過ぎて数年経つといろんな事が起こるよね。 ←老化と激太りダヨ

そんなわけで、自分で自分に仰け反った顔写真持参で今日行って来ました。
朝は8時前から家を出て、帰ったのは18時過ぎ。
6時間みっちり勉強してきたよ!

不安だった受講者数は10名弱。
講師には書写検の会長さんが来てました。

まず渡された教材が本当に幼児向けのドリルのようなもので不安倍増。

え?ここに来てる人、多分みんな先生だよね?素人さんじゃないよね?
ひらがな書く前に横線とか書かされたけど大丈夫?こんな調子なの?

そんな不安を抱きつつ、「し」「つ」「く」などといった一筆のひらがなから
ドリルで練習。

う~~~~ん・・・これケンシロウにやらせたいくらいだけど・・・

説明も字源や外形、ポイントなど、知ってるようなことばかり。
中には幼児への説明の仕方で「へぇ~」と思うこともあったし、会長さんの字は
本当に整っているなぁと思ったけど。

初心者ならともかく、先生やってる人が12000円払って受けるレベルかなぁと。

ところが後半。
それまでホワイトボードで説明していた会長さんが、受講生一人一人の机に来て
実際にえんぴつでひらがなを書いて見せてくれたんだけど、それ見て感動!

ひらがな・・・ではなく、えんぴつの奥深さを知ったわ~~

起筆のわずか1㎜ほどの間に筆圧が3段階に分かれて、線がとにかく美しいの!
微妙に色も変わってくるし。
自分の書いたものと比べるとまるで別の筆記具のよう。
えんぴつでこれほどの強弱がつけられるなんて!

ひとつの線の中に表情があってリズミカル。
真似して書こうと思ってもこれがなかなか難しい。
字形はね・・・そんな大差ない、なんて言うと自惚れんな!と言われそうだけど
線質は雲泥の差でございました・・・さすが会長。

普段お手本を書くにしても、自分の練習をするにしても、ペンを使っているから
えんぴつってなかなか持つ機会がないのよね。
でも教えてる子供たちが使うのはえんぴつ。
教える側がえんぴつで書くってことも重要なんだなぁと思いました。

それとたった46文字のひらがなの中でも2点だけ知らないこともあったし。
(これは勉強不足)
トータルすると「受講してよかった」ってことです。

今日1日で6単位の講習を受けて、最後に筆記と実技のテストがあったけど、
その結果に関わらず「初級ライセンス」は取得できるようです。
(あまりひどいと再提出があるらしいけど)

この後は年に2度実施される試験を受けてさらに上のライセンスを目指す、
ということらしいです。

せっかくなので、来年4月にある試験を受けて、1番上の「秀級ライセンス」を
取得するべくえんぴつ書きに勤しみたいと思います。