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我が心の俳句とか徒然 〜祖谷馬関〜

文学的技巧の趣味、それもよし

読売新聞の俳句のコーナー、読者からの応募作品にキラリと光る秀句がありました。(^。^)

「空の闇星にかへして花火果つ」
         泉佐野市 布野 寿

評者の講評にもありましたが、「空の闇を星たちへ返すという発想が大きく素晴らしい」と、全くそのとおりだと思います。(^-^)

俳句の極意である、発想と切り取り方が大変秀逸ですし、その比喩、喩えが面白いですね。(^_^)

中学に上がる頃、さだまさしさんの歌詞の世界に強く惹かれてファンになりましたが、その魅力は、歌詞とは言えないほどのストーリー性と、技巧を凝らした「比喩」にありました。(^。^)

例えば、

「人混みの中を縫うように静かに時間が通り過ぎます、あなたと私の人生を庇うみたいに」(精霊流し)

「僕の影の隣にもういないはずの君の白い影が腰掛けてゆらりゆらりゆらり」(哀しみの白い影)

「例えば、君は待つと、黒髪に霜の降るまで、待てると言ったが、それは、まるで宛名のない手紙」(まほろば)

「水彩画の陽炎のような君の細い腕がふわりと僕の代わりに宙を抱く蛍祭りの夕間暮れ」(風の篝火)

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

我ながら、中学生にして、このような渋い比喩を好むとは、鋭い感受性だったと思いますが、確かに同級生たちの馬鹿話や訳もないハシャギぶりにはついていけない、、、どこか冷めた感覚がありましたね。m(__)m

あれから、四十年余り、、、人間というのは原型はそれほど変わらないもので、今だに、比喩をはじめとした文学的な技巧が大好きです。(^。^)

「暗幕を果物ナイフで裂く如く街の背に白い三日月」(茅蜩/かなかな/さだまさし)

ま、それでいいじゃないか、、、幸いにも、年相応の初老のおじさんになってきたことだし、、、15歳より60歳の方がおもしろそうだぞ、と言い聞かせながら。( ^_^)/~~~

「茅蜩や静かさ呼びて鳴き止めり」 祖谷馬関

(注)茅蜩(ひぐらし)は初秋の季語。明け方や日暮に澄んだ鈴を振るような声でカナカナと鳴くのでかなかなともいう。未明や薄暮の微妙な光に反応し鳴き始める。鳴き声には哀れさがあり人の心に染みるようである。
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