デザイン・マーケティング界の新星現る!、といったところでしょうか。٩( ᐛ )و
昨晩、村上龍さんのテレビ番組で紹介されていたデザイン企業「DG TAKANO」創業者、代表取締役の高野 雅彰さん、、、1978年大阪府東大阪市生まれの46歳。(^。^)
神戸大学経済学部を卒業後、IT企業に就職し3年で独立。
東大阪の実家がガス器具などの金属加工で活躍する専門工場だったこともあり、高い節水率と洗浄力を兼ね備えた節水ノズル「Bubble90」を開発し、2009年「”超”モノづくり部品大賞」でグランプリ受賞。
2010年に社会課題や環境問題等を解決するデザイン会社 「DG TAKANO」を設立されました。(^-^)
2022年「サウジ・日本ビジョン2030ビジネスフォーラム」に日本代表企業として招待され、世界の水不足の解決に取り組み、2023年には、洗剤を使用せず、水ですすぐだけで汚れや細菌を落とす食器「meliordesign」(メリオールデザイン)を開発し、日経クロストレンド「マーケター・オブ・ザ・イヤー2023」優秀賞、2023年度省エネ大賞〈製品・ビジネス部門〉「審査委員特別賞」を受賞。
経済産業省J-Startup企業、日経ビジネス『世界を動かす日本人50』、ForbesJAPAN「ChatGPT後の日本の勝ち方10」等に選出されている。(^_^)
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ものすごい躍進ぶり!!(◎_◎;)
それだけ国際社会においても価値ある活動であることの証左だと思います。水不足の問題に正面から取り組む姿勢も素敵ですね。(^。^)
ネットのインタビュー記事から、高野さんの「姿勢」や「哲学」として印象に残ったコメントを抜粋してみます。(^-^)
馬関的にシビレた箇所には「◉」を付けました!!(◎_◎;)
○DG TAKANOは節水専門のベンチャー企業ではありません。世界の社会課題の解決策の一つとして、まずは節水製品に取り組んだのです。
○課題の解決につながる閃きを製品化していくのが「デザイン会社」。同社のモノづくりは、日本の「先に技術あり」を覆し、「こういうものを作りたい」から始まります。
○SDGsの「持続可能な社会を作る」というコンセプトのもと、メーカー側が、人間がより便利に豊かになりつつも、かつ地球環境負荷を減らせるプロダクトをどんどん生み出さねばならないと考えています。
○「DG TAKANO」は、2008年に創業した会社名「デザイナーズギルド」から来ています。自分の人生、未来、社会をデザインする目標を持った人たちが「デザイン思考」で解決策を導き出し、ピラミッド組織ではなくギルドのような協力体となる組織を目指しました。
◉「デザイン」といえば、今なお、多くの人が「きれいなデザインだね」などと、見た目のフォルムやWEBデザインをイメージします。でも、本当は日本語でもデザインは「設計」です。課題の解決策を考えるのがデザイン。それを日本人は理解していません。
○たとえば椅子がなかった時代、地べたに座るか立つかの二択しかない時に、過去のどこかで誰かが「こういう形で木を切れば、そこに長時間楽に座れるぞ」と、木を切る技術を用いて「椅子」を発明したはずなんです。
○自分たちの身の回りにあるすべては、テーブルもお皿も、すべて過去の「デザイナー」の発明品です。課題の解決策を考える。それをデザイン思考と呼びます。
○一人で起業した時、世の中にないもの、世界中で売れるものを作ろうと思いました。みんなが困っていることを解決出来たら、自然に利益につながります。事業は社会貢献と事業拡大の両立が大事と考え、そんなビジネスモデルをデザインしました。
○その中で2009年に、「水不足」の課題を解決する目的で、まずは超節水ノズルBubble90という製品を作りました。これを蛇口の先端に取り付けていただくと、水の使用量を90%ほど節水できます。洗浄力も強いため、汚れの落ちも早く、真の節水になります。
○さらに「洗われる側の食器」に着目し、ナノテクノロジーを用いて、水でサッとすすぐだけで洗剤も使わずに汚れや細菌まで落とせる「メリオールデザイン」ブランドの皿を開発しました。
○「メリオール」は、ラテン語「メリオリズム」由来の言葉です。「メリオリズム」とは「世界は自分たちの力で変えていける」という哲学のような考え方です。
◉ これも、「デザイン思考」ならではの発想です。普通であればノズルの次は節水シャワー、節水トイレと続きますが、それは技術視点です。でも、アップルやテスラなどのデザイン会社は、やりたいことに向けて必要な技術を集めます。スタート地点が違います。
◉誰もがパソコンを使えれば、と思った時、日本のメーカーは世界最小・最軽量のノートパソコンを作りましたが、アップルはiPhoneを作りました。どちらが勝ったかは明らかで、これがデザイン力の違いです。
◉日本は特に小さくするのが得意で技術力は優れていますが、製品化の前の上流にいるデザイナーが圧倒的に不足しています。
○ある統計では、食器洗いにストレスを感じる人は79%に上りますし、毎日20分洗ったとすると、年間で10日間に匹敵します。その時間を好きなことに使っていただきたいですね。
○僕の実家は東大阪の町工場で、父親は、精密に金属を削れる機械を使って世界トップレベルのガスの部品を作っています。同じ機械でヨーロッパでは人工関節を作っていますし、ミサイルの部品も作れます。
○Bubble90の構造原理は、通常の水流をノズルによって「脈動流」<小さな「水の玉」が勢いよく断続的に打ち出されるマシンガンのような水流>に変えるというものです。この脈動流を無電力で起こせるため他のエネルギーを使う必要がなく、節水率90%という驚異的なレベルに到達できました。
○ところが、当時の日本は節水より節電の時代で、当初は全く買ってもらえずに苦しみました。
そんな中、Bubble90を普及させて日本で実績を作るため、まずは「コスト削減」をうたうことにしました。
○営業先をレストランに絞り、「まずは一店舗、無償でテストさせてください。二か月後の水道代を見て、良ければ買ってください」と多店舗展開のオーナー様などを訪ね歩きました。結果、二か月後に水道代は激減し、これはすごい、と全店舗導入になったり口コミが広がったりで、2014年には一気に売り上げ増となりました。
○現在では、全国の大手レストランチェーンの80%、スーパーの50%がBubble90を導入しています。それらの一年間の節水総量は、大阪市民1か月分の水道使用量に匹敵します。
○今は国のバックアップのもと、サウジアラビアで具体的な話が進んでいます。ちなみに最初に選んだ場所はモスクです。イスラム教徒は1日に5回の礼拝で、手、顔、頭、足を水で洗い浄めてから祈ります。しかも、世界中からイスラム教徒が集まる国なので、祈りに使う水量は莫大です。Bubble90の評判は大変よく、商談が進んでいます。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
DG TAKANO代表取締役の「高野 雅彰さん」、、、政治家の「石丸伸二さん」に続いて、馬関の眼に留まった素敵な若手デザイン家です。今後、益々の活躍に期待したいですね!( ^_^)/~~~
「世を救へ水狂言のギルドたち」 祖谷馬関
(注)水狂言は晩夏の季語。水を使って涼しさを演出する歌舞伎の狂言のこと。舞台に大きな水槽を設け、その中で争いごとを演じるなどの工夫がなされた。
昨晩、村上龍さんのテレビ番組で紹介されていたデザイン企業「DG TAKANO」創業者、代表取締役の高野 雅彰さん、、、1978年大阪府東大阪市生まれの46歳。(^。^)
神戸大学経済学部を卒業後、IT企業に就職し3年で独立。
東大阪の実家がガス器具などの金属加工で活躍する専門工場だったこともあり、高い節水率と洗浄力を兼ね備えた節水ノズル「Bubble90」を開発し、2009年「”超”モノづくり部品大賞」でグランプリ受賞。
2010年に社会課題や環境問題等を解決するデザイン会社 「DG TAKANO」を設立されました。(^-^)
2022年「サウジ・日本ビジョン2030ビジネスフォーラム」に日本代表企業として招待され、世界の水不足の解決に取り組み、2023年には、洗剤を使用せず、水ですすぐだけで汚れや細菌を落とす食器「meliordesign」(メリオールデザイン)を開発し、日経クロストレンド「マーケター・オブ・ザ・イヤー2023」優秀賞、2023年度省エネ大賞〈製品・ビジネス部門〉「審査委員特別賞」を受賞。
経済産業省J-Startup企業、日経ビジネス『世界を動かす日本人50』、ForbesJAPAN「ChatGPT後の日本の勝ち方10」等に選出されている。(^_^)
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ものすごい躍進ぶり!!(◎_◎;)
それだけ国際社会においても価値ある活動であることの証左だと思います。水不足の問題に正面から取り組む姿勢も素敵ですね。(^。^)
ネットのインタビュー記事から、高野さんの「姿勢」や「哲学」として印象に残ったコメントを抜粋してみます。(^-^)
馬関的にシビレた箇所には「◉」を付けました!!(◎_◎;)
○DG TAKANOは節水専門のベンチャー企業ではありません。世界の社会課題の解決策の一つとして、まずは節水製品に取り組んだのです。
○課題の解決につながる閃きを製品化していくのが「デザイン会社」。同社のモノづくりは、日本の「先に技術あり」を覆し、「こういうものを作りたい」から始まります。
○SDGsの「持続可能な社会を作る」というコンセプトのもと、メーカー側が、人間がより便利に豊かになりつつも、かつ地球環境負荷を減らせるプロダクトをどんどん生み出さねばならないと考えています。
○「DG TAKANO」は、2008年に創業した会社名「デザイナーズギルド」から来ています。自分の人生、未来、社会をデザインする目標を持った人たちが「デザイン思考」で解決策を導き出し、ピラミッド組織ではなくギルドのような協力体となる組織を目指しました。
◉「デザイン」といえば、今なお、多くの人が「きれいなデザインだね」などと、見た目のフォルムやWEBデザインをイメージします。でも、本当は日本語でもデザインは「設計」です。課題の解決策を考えるのがデザイン。それを日本人は理解していません。
○たとえば椅子がなかった時代、地べたに座るか立つかの二択しかない時に、過去のどこかで誰かが「こういう形で木を切れば、そこに長時間楽に座れるぞ」と、木を切る技術を用いて「椅子」を発明したはずなんです。
○自分たちの身の回りにあるすべては、テーブルもお皿も、すべて過去の「デザイナー」の発明品です。課題の解決策を考える。それをデザイン思考と呼びます。
○一人で起業した時、世の中にないもの、世界中で売れるものを作ろうと思いました。みんなが困っていることを解決出来たら、自然に利益につながります。事業は社会貢献と事業拡大の両立が大事と考え、そんなビジネスモデルをデザインしました。
○その中で2009年に、「水不足」の課題を解決する目的で、まずは超節水ノズルBubble90という製品を作りました。これを蛇口の先端に取り付けていただくと、水の使用量を90%ほど節水できます。洗浄力も強いため、汚れの落ちも早く、真の節水になります。
○さらに「洗われる側の食器」に着目し、ナノテクノロジーを用いて、水でサッとすすぐだけで洗剤も使わずに汚れや細菌まで落とせる「メリオールデザイン」ブランドの皿を開発しました。
○「メリオール」は、ラテン語「メリオリズム」由来の言葉です。「メリオリズム」とは「世界は自分たちの力で変えていける」という哲学のような考え方です。
◉ これも、「デザイン思考」ならではの発想です。普通であればノズルの次は節水シャワー、節水トイレと続きますが、それは技術視点です。でも、アップルやテスラなどのデザイン会社は、やりたいことに向けて必要な技術を集めます。スタート地点が違います。
◉誰もがパソコンを使えれば、と思った時、日本のメーカーは世界最小・最軽量のノートパソコンを作りましたが、アップルはiPhoneを作りました。どちらが勝ったかは明らかで、これがデザイン力の違いです。
◉日本は特に小さくするのが得意で技術力は優れていますが、製品化の前の上流にいるデザイナーが圧倒的に不足しています。
○ある統計では、食器洗いにストレスを感じる人は79%に上りますし、毎日20分洗ったとすると、年間で10日間に匹敵します。その時間を好きなことに使っていただきたいですね。
○僕の実家は東大阪の町工場で、父親は、精密に金属を削れる機械を使って世界トップレベルのガスの部品を作っています。同じ機械でヨーロッパでは人工関節を作っていますし、ミサイルの部品も作れます。
○Bubble90の構造原理は、通常の水流をノズルによって「脈動流」<小さな「水の玉」が勢いよく断続的に打ち出されるマシンガンのような水流>に変えるというものです。この脈動流を無電力で起こせるため他のエネルギーを使う必要がなく、節水率90%という驚異的なレベルに到達できました。
○ところが、当時の日本は節水より節電の時代で、当初は全く買ってもらえずに苦しみました。
そんな中、Bubble90を普及させて日本で実績を作るため、まずは「コスト削減」をうたうことにしました。
○営業先をレストランに絞り、「まずは一店舗、無償でテストさせてください。二か月後の水道代を見て、良ければ買ってください」と多店舗展開のオーナー様などを訪ね歩きました。結果、二か月後に水道代は激減し、これはすごい、と全店舗導入になったり口コミが広がったりで、2014年には一気に売り上げ増となりました。
○現在では、全国の大手レストランチェーンの80%、スーパーの50%がBubble90を導入しています。それらの一年間の節水総量は、大阪市民1か月分の水道使用量に匹敵します。
○今は国のバックアップのもと、サウジアラビアで具体的な話が進んでいます。ちなみに最初に選んだ場所はモスクです。イスラム教徒は1日に5回の礼拝で、手、顔、頭、足を水で洗い浄めてから祈ります。しかも、世界中からイスラム教徒が集まる国なので、祈りに使う水量は莫大です。Bubble90の評判は大変よく、商談が進んでいます。
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
DG TAKANO代表取締役の「高野 雅彰さん」、、、政治家の「石丸伸二さん」に続いて、馬関の眼に留まった素敵な若手デザイン家です。今後、益々の活躍に期待したいですね!( ^_^)/~~~
「世を救へ水狂言のギルドたち」 祖谷馬関
(注)水狂言は晩夏の季語。水を使って涼しさを演出する歌舞伎の狂言のこと。舞台に大きな水槽を設け、その中で争いごとを演じるなどの工夫がなされた。