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風に吹かれても!雨にうたれても!

桜田淳子さんの幸せを願うとともに、良き70年代の心を少しでも残したいと思います。

桜田淳子 ステージへの思い~サンタモニカの風

2013-01-07 02:40:25 | 日記
1979年、21歳のエレガントな才能を観ることができた。

桜田淳子さんの成長は著しい。

ハツラツとした眩い輝きの頃は終わり、芸能生活7年目を迎え、既にベテランの域に差しかかる時だった。

歌、ドラマ、お芝居、映画、コント、彼女のパフォーマンスは各方面に渡っていた。

本来、淳子さんは、演劇志望であることは、周知のことであるが、この年の2月、NHKのビックショーというステージにおいて、ファンに一つの記念碑を残してくれた。

その淳子さんの代表作の一つ『サンタモニカの風』は、そんな彼女の円熟期のものである。

エレガントという言葉が、ぴったりだった。


桜田淳子 サンタモニカの風




阿久悠さんが、21歳の淳子さんの成長を綴ったものである。

『来て来て』とやわらくも直線的にスタートする。エアコンのCM用として、判りやすい表現になっている。

『夜のホテルの窓に
もたれかかってぼんやり』

から、本来の阿久悠さん特有の象徴的な情景描写がたんたんと綴られていく。

そして、その繊細な描写の中に、女性の心理が巧みに織り込まれていく。

待ってる女性の思いが、『夜』と『夜明け』の2枚のフォトとして、忠実に描かれている。

それが、この曲だと思う。
実に鮮やかな風景だ。

サンタモニカの風の一押しYouTubeは、『YOUNG OH! OH!』だと思う。

『エレガント・ステージ』と名付けられた、3曲のミニステージで、その前のリップスティックもいい。
真ん中で『ワンスアポン ア タイム』を挟むが、実はこれが素晴らしい。

この3曲、YouTubeの淳子さんの数ある歌唱シーンでも、気品がある。

声量、高音の伸び、とも文句なしだ。振り付けも優雅な色を添えている。
ビックショーのステージ経験が結集していると思う。

円熟という言葉が相応しい。
この年の『病院坂の首縊りの家 』の名演へとつながって行く。

淳子さんの『円熟の79年』を代表するものだったといえるであろう。


この曲の出始め、『芸能界交歓図裁判』の尋問で、トップバッターとして法廷に立ったことがあった。

涙の会見があり、切なくも悲しいことではあるが、アイドルという籠の鳥ではなく、一人の女性として歩む淳子さんが、大人になるステップだったと理解している。

当時、二十歳前の私にそのようなことを思い描くことは望むべくもないが、サンタモニカの風という爽やかさの対照として、この曲を聴くたびにそんなことが脳裏をよぎる。

彼女が、芸能記者やブラウン管を通してファンに伝わるイメージより、ステージや舞台という生でファンと接することを望んだ理由は、こんなところにあったのではないかと思う。

暮れの紅白歌合戦というビッグステージで、視聴率を稼ぐのを目的とする演出の数々をみて、歌とは何かと改めて思う。

そして、ステージとはどういう場であるかということを。

今は映像技術を駆使して、バーチャルとの区別がつきにくい、いささか古臭い言い方だが、70年代にスターが輝いたステージは、リアルに手作り感があったのが、今は昔のようである。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (sjghd)
2013-01-21 22:28:55
こんばんは。

「サンタモニカの風」は、淳子さんのシングルとしては、10万枚以上売り上げた最後のヒット曲でしょうか、、、
その年の紅白でも歌われ、淳子さんの代表曲の一つでもありますね、、、この曲の髪型は、セミロングともいえない、独特の髪型でした。(何とかカット言われていたような)

この年は、「かたぐるま」にも出演し、まだ、映画、ドラマ、歌にバランスよく活躍されていました。(歌重視でしたが、、、)


ビッグショーは、いつ見てもいいですね、、、
のびのびと歌っていますし、、、、
ライブは、いいですね、、、リサイタル6もありましたし、、
やはり、この年は、淳子さんは、歌手でしたね、、、
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いろいろありがとうございます (iwataya-isetan)
2013-01-24 00:27:36
sjghdさん

コメントありがとうございます。

そうですか。

やはり淳子さんは、ステージで観客と向き合うのが、一番生き生きしてるようです。

リサイタルは、盛り上がったでしょうね。

僕は、地方出身なので、淳子さんの生のステージを見たことがありません。熊本に来たのは、多分一度だと思います。

それが、デビューした年のデパートのオープニングセレモニーでした。1973年10月のことです。
そのデパートの名前が『岩田屋伊勢丹』です。

すごい人出でした。
人を掻き分けても、人が吹き出してくる感じて前に進めませんでした。

中学1年の私が必死に屋上にたどり着いた時は、音楽の余韻だけでした。その後サイン会の案内が流れましたが、最早、もがくことすらできませんでした。

そのうち、サイン会終了の案内が流れました。
それでも、満たされた空間がそこにあったように思います。

今思うと、あれで良かったんだと思います。

これが、淳子さんに最も近づいた時の思い出です。

上京した後も、学生時代、コマの前まで行った時もありますが、結局アニーは、見ませんでした。
友人と一緒だったからでしょうか、気取ってたからでしょうか。理由は思い出せません。

こんなプラトニックも有りでしょうか。

実は、今回のブログのテーマは、ステージです。
暮れの紅白もそうですが、中継も残念ですが、口パクにもガックリです。

子供に聞いてビックリでした。コンサートでも、口パクじゃないの、というのです。

来年から、紅白も生演奏ではなく、カラオケになるかもしれいと言う話です。

本当は、このことを書きたかったのですか、子供の次の言葉を聞いて書くのをやめました。

『下手な生歌より、CDの方がいいよ』

これが、文化です。
家で知らなかったのは、私だけでした。

とどめは、大統領就任式での、ビヨンセの口パクです。

文化は、とめどもなく進化?するようです。

淳子さんの裏返った声が懐かしくなりました。

それではまた。

追伸 これから、きわどい事も書いていくと思いますが、避けて通ってください。
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