岩見太市の老いを活きる語録集

 豊かな高齢社会を創造するNPO法人「シーズネット」の活動を日記風に紹介。2010年がんを発病し、その闘病も紹介。

NPO法人シーズネット仕事始め

2011年01月06日 | Weblog
 札幌市街は吹雪に見舞われていますが、今朝は久しぶりにシーズネット事務所に行き、溜まっている資料の整理などを行いました。やはり慣れた場所は心も安らぎ、病気のことも忘れさせてくれます。
 ぼくにとっては貴重な安らぎの場でもあります。
 これから皆さんに迷惑をおかけするかも知れませんが・・・。

 10時前から事務局におられるシーズネット会員の皆様方に新年のあいさつ、と言うより自分自身の病状、そしてぼく自身の当面のシーズネットとの関わり合いについて話をさせて頂きました。

 暮らしが可能な限りシーズネット活動を継続して、シニア人生にとって有益な活動を創造することはぼく自身にとってもより一層意欲が沸いており、この苦しい体験を何とかプラスに転じたい、と願うばかりです。

 あとは13日から1週間予定の抗がん剤治療に備えたいと思っています。

3 コメント

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Unknown (近所の町内会役員)
2011-01-07 12:27:37
 
 私の経験、自分のために私が納得した程度の事しかお話できないのですが・・・。
 12日午前にシーズネット事務所に参ります。
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Unknown (岩見太市)
2011-01-07 11:32:11
 貴重なアドバイス、ありがとうございます。
 是非直接お目にかかってお話を聞かせ頂きたく、勝手なお願いですが、よろしくお願い申し上げます。
 来週11,12日は事務所にいる予定です。
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治療中の食生活について (近所の町内会役員)
2011-01-06 20:57:54
吹雪の中、仕事始めご苦労様です。
通いなれた仕事場は気分的にも安らぎの場であるとともに、意欲的に物事に立ち向かうことのできる場であり、必ずや自己免疫力を強化させる場となります。前向きな生活が驚くほどの効果を上げている例も数限りなく報告されています。
「可能な限りシーズネット活動を継続して、シニア人生にとって有益な活動を創造することに一層意欲を沸せ、その体験をプラスに転じたいと」のお考えに強く共感いたします。

1月3日のブログに「食生活の改善」について触れられておりましたね。
私自身が癌と戦ってきて5年間、多くの方のご提案やご意見を伺い、多くの書物を読んだことを通して自身が納得できた事項の概要を記してみます。

癌が生活習慣病であることが明らかになるにつれて、癌医療の見地から食事療法の必要性が強調されながらも、現状では科学的な研究を踏まえた食事療法の指針はまだありません。
 ですから、担当医に相談してもが納得できるアドバイスはありません。せいぜい禁煙禁酒・栄養ある食品をバランスよく摂取することくらいでしょう。サブリメントについても明快な回答を得ることができないはずです。

一方、巷では健康食品等の効果情報が氾濫しています。
でも、残念なことにこのほとんどが因果関係の不明確な体験談や動物実験による報告から導いた効果であり、多くが信頼性の乏しいものです。

そこで先ず、米国の「対がん協会」が国内のさまざまな研究の集大成として、再発・進行の抑制に効果がある「食事療法」として纏めた概要を記載します。
1、食事の大半を植物性の食品として、野菜と果物をしっかり食べること
2、肉類をなるべく少なくオリーブ油・ゴマ油以外の植物性の油を避けて、魚油を多くすること
この2点です。

次いで、上記をベースにした日本人向けとして信頼性が高いと思われる専門家からの提言を列記します。
・これまで健康的で貴重な栄養素とされてきたリノール酸(大豆油等植物油・バター・マーガリン)は、癌をはじめとする生活習慣病を悪化させます。一方αリノール酸(サンマ・サバ・イワシ等)は癌をはじめとする生活習慣の治療効果があります。リノール酸を避けてαリノール酸の摂取に努めるべきです。
・ 魚の油はαリノール酸に加えてEPA・DHAなどを含みます。大豆製品は癌を抑制することが確認されているゲネスチンやイソフラボンを含む良質タンパク源です。魚と大豆を毎日食べることで効果が期待できます。それに、私は米国の研究データからヨーグルト以外の乳製品は避けています。
・米国「対がん協会」の指針では毎日400グラム以上の野菜・果物を勧めています。嫌いなものは別にしても、意識的に多彩な野菜・果物を食べるべきと思います。私のように糖尿病等でカロリー制限が必要の場合は野菜中心となりますが・・・。
・ 主食は玄米か胚芽米がベストです。有効な各種ビタミン・ミネラルが含まれているためにこれを食事の中心におくこと治癒力に良い影響があると思われるからです。ただし、重要な留意事項があります。玄米食はコレストロールを大きく低下させます。がん患者はコレストロール値を200~250㎎に保つことが必須で、玄米食にはきわめて危険な要素も潜んでいることをお忘れなく。
・留意事項をもうひとつ、キノコの健康食品についてです。キノコ等はたしかに癌に対抗して免疫改善をもたらすこともありますが、その効果はせいぜい2カ月です。その後、逆に「免疫枯渇現象」という免疫力を低下させることが科学的に検証されており、人体有用菌類のほとんどがキノコと同じ注意が必要といわれています。お気お付けください。
・ 岩見さんには、酒・タバコについての記述は必要ありませんね。でも、飲みすぎは論外として、アルコールには心と体をリラックスさせるなど健康上に良い側面もあります。赤ワインには豊富なポリフェノールやリスベラトロースなどが含有されて、前立腺癌等の薬項が実証済みですが、最近、大腸腫瘍系にも有効との学術研究が注目されていますのでご紹介します。
・最後に、化学療法中の食事について述べます。最近では治療の進歩によって副作用が少なくなり、食事についても工夫が進んで、ほとんどの患者が必要な食事ができています。それでも、治療中は嗜好に重きをおいて、食べたいものをしっかり食べて体力・免疫力の低下をきたさない事が肝要と思います。わがままこそが、一番有効な治療の時期と信じて疑いません。

多少なりとも参考になれば幸いです。
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