最後の日に、亜紀(ともさかりえ)と菊介(武田真治)が、ヤス子(小林聡美)と
テツ(山本太郎)のために結婚式をしようと盛り上がっている頃、
当のヤス子は、両親の離婚を知ってしょげ返る亮を懸命になだめていた。
その上、自分がいなかった10年の間、父親の誉(鶴見辰吾)が会社をリストラされ、
ホームレスになっていたことを知りショックを受けた亮は、母親の元に行くと言い出した。
ヤス子は、意気消沈する誉を勇気付ける一方で、亮を懸命に説得する。
そして、誉が立ち直ることを誓ったことで、ヤス子は、乗客の中で
最後まで表情が暗かった亮の笑顔を見ることが出来た。
一方、テツ(山本太郎)は、最後まで402便の乗員乗客の命を救おうと、
読み漁った本から過去に通信できる『先進波通信』という理論があることを知り、
そのことについて航星(中村友也)から話を聞くことにした。
テツはこの方法で、10年前に引き戻される402便に何らかのメッセージを送れば、
マイクロブラックホールを回避し、乗客乗員を無事救えるかもしれないと考えたのだ。
だが、航星は、すでに『先進波通信』の送信機の設計図を作っていながら、
極めて難しいと諦めていた。
最後の時を都内で二人で過ごすという啓太(丸山智己)と藍(矢沢心)。
中武(明星真由美)と柚子(市川実和子)は、お笑いのライブに行くという。
そして、亜紀と菊介の企画した結婚パーティーでピアノを弾くことを依頼された
瑠璃子(成海璃子)は、デートの約束をしていた航星に事情を話し、
そのパーティーに航星の兄・甲斐(尾美としのり)も誘って一緒に行くことを提案する。
しかし、兄は明日もきっと家族会のことで忙しいから無理だという航星。
でも、そんな真面目な兄を尊敬していることを話す航星の言葉を、
丁度現れ耳にした甲斐は複雑な思いだった。
そんな中、航星が作成した設計図を見つけた甲斐は、その送信機を使って
10年前に引き戻される瞬間の402便にメッセージを発信すれば、一緒に時空を超え、
ブラックホールに遭遇する前の402便に届くかもしれないと考え、
テツに事情を説明して協力を求めた。
ヤス子の家では、ヤス子、亜紀、菊介によりパーティーの準備が整い、瑠璃子の他、
瑠璃子の母・杏子(高橋惠子)、啓太と藍も集まり、テツの帰りを待ち構える-
以上公式HPより
感想です。
実は、最初の感想は「え~!!終り?」でした。
かなり号泣しながら見ていたので、鼻は詰まるわ、目はショボショボだわで、、、
それでも、終わっちゃったのか?と映像を何処までも追っていました、、
しかし、2度目の視聴で、ん~これはこれで良かったのか!?と思えて来ました。
最後の日、亮は父・誉が仕事もなく公園で生活していた事を知りショックを受けるのでした。
「やっぱり、仮面夫婦は長くは続かなかった、、、」と坂倉(升毅)
しかし、ヤス子がお父さんは一生懸命”生きよう”としていたんだと話します。
そして、誉も又、亮に恥ずかしくない様に生きると誓うのでした。
結婚の仕度をする亜紀と菊介、テツは最後の望みを航星に伝えていました。
しかし、既に諦めたと言われ、愕然とする。
結婚式のパンフレットを手にテツを待ち伏せした亜紀はテツの足元にパンフを置きますが
テツは気付かず素通り、
「おい!拾えよ!」
「普通拾って、一応見るだろう?」
と文金高島田にヤス子の写真、新郎にテツの写真を貼り付けたパンフを見せる
「かわいい~~!って何だよこれ?」
「ヤッチとテツの結婚式やろうと思って!」
あいつはそんなのダメに決まっているとテツ。
しかし、祝う会ならどうだ?と食い下がる亜紀、実は、菊介が瑠璃子にピアノを
演奏してくれと依頼してしまっていたのだ、、、。
「わかった、やろう!ヤッチとテツの結婚を祝う会?」
「ホント!?」
「俺は、菊介の気持ちを無駄にしたくないって言う、亜紀の気持ちも無駄にしたくないから
やろう!賑やかにな!俺よかったよ、402便の乗務員が亜紀で、最後まで人の事ばかり
考えてるお前で。」
「私も操縦室に居るのがテツでホントによかったよ!ありがとう宜しくお願いします!」
「こちらこそ宜しくお願いします!」
敬礼する二人。
此処も涙、涙、。
支援対策室で乗客が最後に過ごす場所を確認しあうヤス子達。
航星が家族会で頑張っている兄・甲斐の事を尊敬しているという言葉を立ち聞きしてしまい
戸惑う甲斐は支援室にやって来ます。
「黛さん、今から長崎のご家族の所に行きますチケットの手配お願いします!」
「今から、、、?」ヤス子
「呼び出されたんですよ!」
「甲斐さんが行くのですか?」坂倉
「私が行かなくて誰が行くんですか!?」
「・・・・」
「弟に尊敬していると言われたんです、、、家族会として良くやっていると、、、」
「甲斐さんは良くやっていま、、」
「そんな事はない!良くやっている様に見えるならば、それはそう見せているだけです
私は偉くなんかない、私がご家族に悔いのない様に過ごして下さいと言ってるのは
全部、自分の為です、、、出来るだけ穏やかに別れて欲しいと、、、それはこの後
消えてしまって、苦労するのは自分だからです!うんざりなんです、、、
まっぴらなんです、、、いい加減うんざりなんです、、、」
「最後の時間は家族会会長の仕事から離れて、弟さんとゆっくり過ごして下さい、、
長崎には私が参ります。」
「私が行きましょう。」
大屋本部長(岸部一徳)が出て来た。
「長崎のご家族のご意向は自分が聞いて参ります。気になっていたんです、家族会会長を任された為にあなたの時間は10年前のあの時のまま
止まってしまったのではないかと、、それに対しては申し訳なく思っています
東洋航空の人間としてではなく一人の人間として何も出来なかった事をお詫びしたい
申し訳ありませんでした。」
頭を下げる大屋、社員達。
「どうか、ゆっくり過ごして下さい」
涙を浮かべながら、頭を下げる甲斐。
「君も休みなさい、402便が消えてしまった後又君の事だから駆けずり回るのでしょう?
後は課長に任せて」
「ああ」
「本当にお疲れ様でした」
「文金高島田!?」
「それは大袈裟だけど、ヤッチとテツを囲む会!?っていうの、、、?」
「誰が考えたの?」
「考えたのは亜紀だけど、、、」
「やっぱりね、、。」
「俺もダメだって言ったんだよ~」
「いいよ!」
「やっぱり、、えっ!?いいの?」
亜紀は自分が消えるとわかった時、自分自身の事より、私の事一番に考えてくれた
だから、、、とヤス子
明るくやりましょう!
屋台のラーメンをすするヤス子、テツ、亜紀、菊介。
チャーシューの取り合いをして盛り上がる4人に、店主(もたいまさこ)が
「あんたたち、何がそんなに楽しいの?たかがチャーシューがそんなにおかしいか?」
とチャーシューを何枚も、みんなのどんぶりに投げ入れる!!
(もたいさんだぁ~”やっぱり猫が好き”を思い出す。
でも、この抑揚のない話し方は”ビギナー”の教官役を思わせた!)
甲斐に呼び出されたテツは航星が設計した機械を作った甲斐から
今から長崎に行って消えるその瞬間に信号を送って欲しいと頼まれます。
何も知らないヤス子は囲む会の買出し、準備に負われます。
亜紀と菊介は買い物、、、。
大きな袋を持って、ケーキの箱を抱えた亜紀が菊介のもとへ、無言で荷物を持った菊介
を不審に思う亜紀。
「何か怒ってる?」
消えるにあたってお願いがあると菊介。
引き戻される時点でこの世界で過ごした思い出もみんな記憶が消えるのかと
「大丈夫だよ!忘れな、、」
「忘れて下さい、僕の事はこの僕の事は忘れて下さい、、、」
「どうして?」
次に会う時に恋に落ちる為だと菊介。
その時は今よりもっと楽しい時が過ごせる男になっている、だからそれまでは
ありがとうも亜紀と過ごした日々が大好きだった事もさよならも言わないと。
涙がこぼれる亜紀、そっと菊介を抱きしめ、
「今よりずっといい男になってる菊坊に会えるなんて、、、
楽しみだな~
消える事がホント怖くなくなったよ。」
ヤス子の家に駆けつける、瑠璃子、藍、啓太、そして瑠璃子の母・恵子も来ていた。
亜紀はヤス子とテツが恋人同士だった事を暴露、、今回の会の趣旨を話そうとした時
テツが帰って来ました。
迷った挙句、長崎に行く事にしたテツは、集まってくれたみんなにそしてヤス子亜紀達に
謝るのでした。
それを見たヤス子も又みんなに頭を下げるのでした。
(本当に似た物カップルですね!)
そして、家を後にするのです。テツと一緒に表に飛び出し、タクシーをとめるヤス子。
「ごめんな。一緒に過ごすって約束、破ってごめんな。」
「いいよそんなの!ほら、早く!」
テツを乗せたタクシーを見送るヤス子。
突然タクシーが止まり、テツがヤス子に駆け寄る。
「どうした!?忘れ物?」
「肝心なこと伝えてなかった。俺は、お前が好きだ!10年前のお前じゃなくて、
今のお前が好きだから。38の、お前が好きだからな。じゃ、じゃーな。」
「行くなー!行かないで、私も肝心なこと言ってないから。ありがとう!
402便のことを、最後まで諦めないでくれて、ありがとう!会えてよかった。
一緒に過ごせて、良かったよ。神様はサイコロを振らなくても、
自分の運命は自分で選び取ることが出来る!この10日間で私、そう思った。
きっと何か変えることは出来るよ。運命は変わる!変えることが出来る!信じてる。」
「ああ。」
ヤス子の家でピアノを弾く瑠璃子。(モーツアルトのピアノ練習曲”別れの曲”)
<101回目のプロポーズだ!>
「俺も・・・お前に会えて良かった。10年後のお前を好きになれて、良かった。
又、又、会おうな!」
テツは婚約指輪を差し出す。
「今度こそ受け取れよ。ほら、指!」
「それいつ買ったの?」
「10年前。」
「やっぱりね!」
「お前にとっては10年前でもな、俺にとっては、、、」
「そういう事じゃなくってー、10年前のは消えちゃうでしょー。」
「あ、、、」しまった表情テツ。
「しょうがないなー。考えてなかったでしょう?」
「どうしよう!」
「もういいよ。時間ないから。早く早く!」
テツが、ヤス子に指輪をはめる。
「消えても・・・」
「忘れないよっ。」
「ウーッス!」
「ウーッス!」
タクシーに走り戻りと、テツは振り返り手を大きく振る。
「さようならー!!」
「さよならー!」ヤス子も笑顔で大きく手を降った。
雪がちらちらと舞い始めた、、、。
東京タワーが見下ろす公園のベンチに座る啓太と藍、、手にはヤス子の白いブーケ。
瑠璃子とドライブする恵子。
静かなレストランで娘と孫と食事する、神蔵夫妻、、、。
柚子とお笑いライブ観賞の後、藤吉に頼まれた”エントツオチャコ”のサインをする昇子
見ないでと目を閉じさせる。
母の待つロスへ向う亮を空港に見送りに来た誉。首からは虫かご、手にはサッカーボールが、、。
ホテルの部屋でチェスをする、航星、甲斐。航星がパソコンを取り出した。
「私達は散歩でもする?そろそろ時間だし、、、」
「・・・・」
「菊坊、じゃぁね!」
泣きそうな菊介。二人を見送りながら
「行ってらっしゃい!」
「行って来ます!」
シャッターの閉まった商店街を歩くヤス子と亜紀。
「この辺はあんまり変わらないね?」
「そうだね、、」
「駅前の方は変わっちゃったのかな?」
「あのほら、ネイル何とか?爪に何か、こう塗ってピカピカにする奴?」
「何?やりたかった?」
「ううん、私は別に、、、」
「やろうか?」
「うん!」
「まだやってるかな~?」
「見に行ってみようか?」歩き出すヤス子
一陣の風がヤス子を撫でる、、、ハッとして立ち止まり、ゆっくり振り返るが
亜紀の姿はなかった、、、。
ベンチに残された、白いブーケ。
車を止める恵子、助手席にはCDと手紙。
ーお母さん。
いっぱいいっぱい話したいことがあったのに、あまり話せなくてごめんね。
お母さんをうっとおしく思ったり、うんざりしたりもしたけど、私はお母さんの娘で、
良かったと思っています。世界でたった一人の、私のお母さんへ。
たった一人の娘、瑠璃子より。
大好きだよ。お母さん!ー
手紙を抱き締めボロボロ涙がこぼれる恵子。
「おじいちゃんとおばあちゃん何処へ行ったの?」
息子の問いかけに優しく抱きしめる、弘美。
目を開けると昇子はいませんでした、、、残された色紙には
”笑いで涙をブッ飛ばせ!”オチャコ
「先輩!」泣き出す柚子
空港のロビーに残されたサッカーボールを抱き締め泣き崩れる誉
「亮!」
一人残された部屋で、パソコンに気付く甲斐。
ー兄貴 ありがとう、
又、会う日までー
航星
帰宅したヤス子。
縁側で涙する菊介、、、手紙を指す。
拝啓、黛さま。
10年前の世界に突然現れ、いろいろご苦労おかけしました。
私なき後の黛さまの心中をおもんばかり、この手紙をしたためております。
どうか気を落とさないで下さい。 この世の中、何が起きるかわかりません。
402便の乗員乗客は、どこか別の世界で、別の人生を生きていないとも限りません。
私はそこでは、5人ぐらいの子供を抱え、ひ弱な亭主の尻を叩きながら、元気に生きているのです。
いえ、きっとどこかで生きています!だからどうか、黛様も平成の今、その時代の、
その世界で、どうか元気に生きていって下さいませ。
それが、私たちの出会いと別れを、輝かしいものにするのですから。
追伸、頑張れよ!菊坊
竹林亜紀。
(回想シーンでは亜紀の旦那は菊介だった、、^^)
涙を拭いながら、菊介を見るヤス子。
「何貰ったの?亜紀からでしょ?」
抱き締めているのは”スーツ”でした。
笑いあう二人。
そして、奇跡の10日間は終わった・・・。
私の、ごく普通の日常が戻って来た。
これといって大きな変化は起きてはいない。
「回収された送信機を調べたところ、受信された記録は残っていませんでした。
やはり失敗に終わったようです。」と甲斐が加藤に言う。
「そうか・・・。」
それでも私は信じている。どうしようもない出来事に出会ったからと言ってやり過ごさず、
きちんと向き合う事で、何かが変わる。402便が10年後の世界にやって来た、
あの10日間が、私を変えたように・・・。
「しかし私の理論によれば、402便の残骸が発見されるはずだ。それが見つかっていない。
という事は、、、」
「どこかで生きているかも知れない!?」
「ああ。我々とは別の歴史、別の人生をたどった、もう一つの世界!
”パラレルワールド”はあるのかも知れないね。」
加藤と甲斐は空を見上げた。
きっと、何かが変わると信じている。
「姉ちゃん!」
亜紀からプレゼントされたスーツを着た菊介が後から声を掛ける。
「お帰り!どうだった、面接?」
「あ~、、、うん。」
一陣の風が吹き、振り返るヤス子。
だがそこには誰もいない。
ヤス子は微笑み、菊介に、
「今日はすき焼きだよ~!」
「すき焼き!?大好き!」
仲良く家路に着く二人。
終わってしまいました。
早かった~視聴率は伸びなかったみたいだけど、、、
役者がどれもはまっていて、かっこ良かったと思う作品だった。
あり得ないストーリーなのに、違和感を感じる事無くそれほど、突っ込む事も無く
見れたのは、役者さんが魅力的だったから、、、
小林さんは勿論、山本太郎さんをかつてこれ程”すてき~”

見た事があったろうか?
カッコいい人だ!

真っ直ぐで、ちょっと”間が抜けてる”所なんかが、
年上女(あえて、おばさんとは言わない妙な意地。)に言わせれば
”ラブリ~”(もう、死語!)

好感が持てる好青年って感じ!?
近頃、巷では”ちょい悪オヤジ”なるものが流行っているらしいが、、、
チノパンにジャンパー姿で、脱いだら俺凄いんです!なテツに乾杯!(爆)
(決して、”品庄”ではありませんのであしからず。)
402便の人達はあの10日間でかなりいい感じだったので、例え記憶がなくなっても
本当に”パラレルワールド”で元気にしていそうだ!
欲を言えば、誰か一人位、ひょっこり出て来て欲しかった、、、。
街で偶然、会う菊介と亜紀!?みたいな、、、
恋に落ちるって言ってたから、、、
勿論記憶はない訳だし、、、
原作は、教授の言う様に、402便の破片が見つかるだったようで、、
それよりは、マシだけど!
日テレの水10は良作続きだけど、、次はどうだろう?
「プリマダム」!?う~~ん、、、微妙。どうか「大人の○休み」には
なりません様に!
終ってしまいました。
ヤッチとテツ、ヤッチとアッチ、アッチと菊坊の
別れ。たんたんとしていたので、涙がとまらなかったです
TB全然出来なくて、すいません。
記事アップだけで息切れ、、最終回続きでこれ以上
溜めれません^^;
泣きました!みんなの別れはそれぞれ切なくて
涙。主役の4人には嗚咽まで出し~の涙。
鼻まで~!出て来て(チ~ン!)
って、まるでマンガのひとコマでした、自分。
シリアスだっていうのに、、、そんな自分に涙。(爆)