アイ!サラマッポ in バギオ

フィリピン人介護者のケアを受けながらの、フィリピンでのインディペンデント・リヴィング…、心の赴くまま、ここに記します。

フィリピン看護師国家試験(6月)の結果が…。

2009-07-27 12:15:39 | フィリピン-バギオ

 今朝は、これまたうれしいニュースが…。
 今回はきわめて個人的なことですが、今、私のところで専従介護者として介護の練習・試用期間中の「アン」さんが、6月6日、7日に行われたフィリピン看護師国家試験にパスしたとのことです。25日(土)に試験結果が発表されたそうです。(今回は、合格発表が早かったぁ!)↓

 http://philippineboardexamresults.blogspot.com/

A total of 32,617 out of 77,901 passed the Nurse Licensure Examination, the Professional Regulation announced Saturday.

 今回は、77,901人の受験者のうち、32,617人が合格、合格率は約42%でした。
 
アンさんは、大学で当初コンピューターの課程を学んでいたそうですが、家族の勧めで「看護師課程」に転向したということで、23歳ですがこの4月に卒業したばかりです。在学中の成績がよかったので、大学から卒業後すぐに国家試験の受験を許され、一度で合格しました。
(そのあたりの、合格率を上げるための大学側の措置は、このブログ内の以前の記事で…↓)

 http://blog.goo.ne.jp/isshin3_ph/e/a0358f4474c76b626f76ce41c49b7e3c

 今朝は、合格者の名前が載ったマニラ・ブリティン新聞を大事そうに抱え、うれしそうな表情でやって来たアンさんに、ジェンさんが「Congratulations!」と祝福、私も「おめでとう…!」を言いました。その後、晴れて正看護師となったアンさんに今後のプランを訪ねると、「今はまだ分からないけど、ひょっとしたら看護の修士課程-Nursing Master’s Courseに進むかも(看護課程の先生を目指す)かも…」と。そうなると、9月から学校に戻ることになるそうです。または、近い将来に海外(欧米)へ出るための準備を始めることもできます。その際は、フィリピンの病院での2~3年の勤務実績も必要となります。国家試験にパスして正看護師となれば、道は大きく開けていきます。彼女の場合も、学費を出してもらった家族に大きな決定権があり、彼女自身、まだ今後のことははっきりと分からない…。」というのが正直なところなのでしょう。今は、合格してホッとしている、といった感じです。
 ただ、正看護師となったアンさんは、しばらく私のケア(介護)に関わることはできたとしても、長くて1か月でしょう。私のこれまでの経験からしても…。私自身も、優秀な彼女を引き留めるつもりはありませんし、彼女の明るい将来を応援したいと思います。そうなると、私の立場からしても、あまり間を置かずに彼女を諦めた方がよい、ということになるのです。1か月ほど関わってもらい、慣れた頃に辞められるよりも、より長く(通常6か月以上)続けられそうな人に、すぐに試用期間に入ってもらう方がベターな訳です。試用期間中のO.J.T.On the Job Training・介護の練習を提供するこちらとしても、やはりそれなりの労力や神経は使いますから…。
 
また、O.J.T.を提供する試用期間にこちらが続けるのは無理だと判断するケースも少なくありませんから、試用期間であっても、フィリピンでは十分であろう日当は支払うのです。
 
4年間看護課程で学ぶには、学費だけでも、日本円で少なくとも約百万円はかかります。看護課程を卒業できる人は、経済的に余裕のある家庭の場合が多く、そういう点でも、試用期間中にO.J.T.を中断し、雇用を断ることも難しくないということもあります。よく話し合い、お互いが納得できる方向に進めれば、それがベストです。そのあたりの事情は、私も相手(今回の場合はアンさん)も理解した上で関わり合っていますから、問題が起きることはまずありません。
 アンさんとは今日話をし、彼女の交代要員として、未資格の看護課程卒の女性を紹介してもらうことになりました。「合格のお祝い」と、「しばらくの後のお別れ」…仕方ありません。

 ところで、二年前に一度国家試験を受けたものの、ほんの少しのことで合格ラインに届かなかったジェンさんも、看護資格が問われないサウジ・アラビアの病院のアプライ(申請)のために、もうじきマニラに移動します。「9月中頃まで3か月は大丈夫、ここで働く…。」と言っていたジェンさんでしたが、もう申請のために必要な書類、条件が整ったそうです。就労ビザ取得後、早ければ2か月以内にはサウジに渡れる見込みだとのこと、改めて彼女の幸運を祈りたいと思います。Good luck, Jen!

 さて、半月の長期休暇を家族のもとで楽しんだであろうマリアさんは、今日の夕方バギオに戻って来てくれます。今は、バギオに向かうビクトリー・ライナー高速バスの中…です。

<余談> ルソン島中部出身のアンさんのにわとりの鳴き声は「ティッティ・ラーオ」でした(^^;)。
ニワトリの擬声語は、日本ではふつう「コケコッコ-」ですよね。ビサヤ地方出身のマリアさんは「トット・ガーオ」で、ルソン島北部出身のジェンさんは「コッコ・ロッコー」…みんなでそれぞれの鳴き声を笑ってしました。-7月17日の記事から。)



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