♪金子みすずの生誕地は長門市駅から列車で3~4分の港町、仙崎(せんざき)にあります。その仙崎駅の開業は昭和5(1930)年5月15日、みすずが亡くなった(下関で)のは昭和5(1930)年3月10日で、しかも石炭を運ぶ貨物駅でしたから、みすずが乗ることはなかったでしょう。終戦時は、大陸から引き揚げた人、迎えの人でごった返したと聞きました。
♪が、今では、高校生の通学用列車になり、夏休みともなれば利用客もほとんどないと聞きました。それでも駅舎は等身大のみすゞの歓迎看板が立ち、それに、みすゞのおみやげ物まであり、なんだか賑やかそうで、仙崎駅を降り立った時の気分は、みすゞの詩「私は、お山と、谷と、野原と川を→通り過ぎ→、ほんとにえらい王様です」の言葉のように、私もみすゞと同じ気持ち「心の王様」でしょうか? そんな気分になりました。
♪みすゞの詩に「赤い自転車ゆく道は…」とありますが、今は赤いバイクが走る駅前通りと言っていいでしょう。その駅前には、「金子みすず記念館まであと200メートルと書かれたみすゞ通り」の看板がありました。そのまま歩いていくと、今度は150メートルの看板、また、そのまま歩いていくと今度は100メートルの看板、つづいて50メートルの看板と、ついに終点「金子みすず記念館」に到着。
♪と、ツアー客がどっとバスから降り、私は人ごみの中へ。その時、子どもの声でしょうか「(松田)聖子ちゃんに似てる!」との声が聞こえました。金子みすず記念館に飾られた金子みすずの写真を見て、歌手の松田聖子に似ているというのです。その人ごみはどっと爆笑に包まれました。つづきはNextブログで。
★☆★ 投稿者 / 五十野惇
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・毎月のお話「ちいさいパピーちゃん絵本」全12冊
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・CD「パピーちゃんと小鳩くるみ」の音感遊び
元NHKおかあさんといっしょディレクター/元聖徳大学・東京家政学院大学教授
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