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宮崎方言取材 こぼれ話 その2

2023年05月26日 21時21分49秒 | 暮らし

方言を話せる人はかつてと比べて確実に減っている、と聞いていますが、どうしてどうして、今方言は、大きな話題になっているのではないでしょうか!先日、宮崎を取材した折、そのことを実感しました。どの地域でも方言を話すことで、地域の魅力・地域の活性化・地域お越し、つまり希薄になっている地域の人と人とのコミュニケーションを密にしようという試みがなされていることにびっくりしました。

そんな取材の折、宮崎方言の第一人者、寺原重次さんとお酒を酌み交わすチャンスに恵まれました。夕方、サラリーマンが家路に急ぐ帰宅途中、私たちは居酒屋に行く途中だったのですが、出会う人のおよそ三人に一人でしょうか、「テレビ…」「あのひと!」「ほんものの!」「方言の…」寺原さんと、呼びかけあうのです。改めて寺原重次さんが超大スターなんだとびっくりしました。

実は、そうした時代の背景もあってNHK宮崎放送局では毎週火曜日17:10から30分間「いっちゃがワイド」で寺原重次さんの方言語りを放送しています。こうした動きは、宮崎県だけではなく、今全国に広がろうとしています。インターネット(ATOK)でも、地域の話題を方言で楽しめるサイトさえ発信しています。

一方、寺原重次さんは、何十年間にもわたって足で宮崎の方言民話を採集しました。その採集録から29編を小中学生からお年寄りまでが読めるようにと編纂した「方言民話・はんぴ話」(鉱脈社)を出版、今、おおきな話題になっています。はんぴどんは宮崎のとんち話のヒーロー、はんぴどんの胸すく活躍を巧みな宮崎方言で構成しました。また、寺原重次さんは方言を使った演劇活動にも、のめり込んでいます。「劇団はんぴどん」を創設、今日まで宮崎県内24回の公演を行って来たと聞きました。「いずれは、東京で!」と、宮崎焼酎を飲むその笑顔は輝いていました。

五十野惇 いそのあつし

 

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