蜘蛛は悪者か
どの子も、蜘蛛の巣にひっかるの、キライといいます。外見についても気持ちが悪いし毒をもっているのではなどと話してくれます。
それにしても、あの鮮やかな美しい魔法のような機(はた)織り。子どもなら、その蜘蛛の巣がどんな精密な細工や仕掛けによって作り出すのだろうかと好奇心がわいて、思わず木切れを拾い、巣をめちゃめちゃにしてしまいます。 すると、待ち伏せていたのか雲助のような顔をした蜘蛛が「がっかりしたように」かわいそうなしぐさを見せながら、そそくさと逃げていくのを見かける時があります。
ことわざに、「朝の蜘蛛は福が来る」とあります。蜘蛛は害虫を捕る益虫で殺してはいけないというのですね。実際、蜘蛛は畑を食い荒らす虫を退治してくれる畑のお掃除屋さんです。いってみれば環境をよくする昆虫、エコ昆虫といってもいいかもしれません。
くも(詞、五十野惇)
♪この くも くもすけ わるものか
かぜに のって とんで くる
♪この くも くもすけ わるものか
あみを はって まちぶせる
♪この くも くもすけ わるものか
さくもつを くいあらす
むしを くうよ
♪それでも くもすけ わるものか
ブログネーム(よしこ)…
このお話は、「くもという生き物は、悪者なのか?」という疑問を投げかけ、その後にくもの特性について、少しずつ話します。そして最後に、「作物を食い荒らし、私たち人間を困らせる虫を食べてくれる」と話します。
くものこの行為は、人間にとってはありがたい行為かもしれませんが、生きるために必死になって自分たちの食料を探し、やっとの思いで食べている虫からしてみれば、とても残酷なことです。
でも私は、このお話を教材に、農薬をあまり使わない農業について、人間とその他の生き物との関わりあいをこども達に話し、未来の農業について考えさせようと思います。
ブログネーム(みか)…
実際に見に行くときは、雨上がりが良いですね。クモの巣がきらきらしてきれいだから、子どもたちみんな気に入ると思います。見かけが怖いからって、悪者扱いにしないと思います。