(2日目・4月22日) 2番札所極楽寺~7番札所十楽寺。古道の遍路道の見どころ一杯。しかし早くも足が悲鳴。
本日は、6:30朝食(お接待)→7:00ハウス出発→7:15 2番札所 極楽寺→8:15 3番札
所 金泉寺→10:50 4番札所 大日寺(道中 This is HENNROMITI の名残が一杯。とりあ
えず順調。)→11:40 五百羅漢→12:05 5番札所地蔵寺(五百羅漢さんは素晴らし
い。お参りした人の名残の方と同じ顔の羅漢さんが必ずいると言われているが、入っ
てすぐに昨年2月に旅立った、兄を思い出させる羅漢さんが居た。地蔵寺境内の大銀
杏は“健在”でよかった。靴に足がいまいちフィットせず痛くなってきた。想定内とは
いえ…早くもやばい兆候)→昼食(やっと見つけたセルフうどん屋さんでざるそば+
チラシ寿司)→14:50 6番札所 安楽寺(宿坊には天然温泉。温泉寺とも言うらし
い。)→15:50 7番札所 十楽寺。本日ゴールにやっと到着。靴中の足が悲鳴。部屋で
作戦を考えよう。それと、明日からは昼飯は事前にコンビニやらで行動食を準備して
おくようにする。
本日歩行は、31,848歩、22.2Km(歩数計で)
(2番札所 極楽寺境内) (3番札所 金泉寺の長寿杉)
(4番札所 大日寺歩き遍路道からの好きな景色)
(5番札所 地蔵寺の五百羅漢さん)
(地蔵寺の大銀杏は今も健在)
(6番札所 金泉寺山門 天然温泉が湧出しており温泉寺の別名)
(7番札所 十楽寺。右の建物は本日宿泊の宿坊)
(昨日の書き漏らし。20年前、お接待を断ってしまった板野町の駄菓子屋さん)
昨日の書き忘れだが、2000年の自転車遍路の時にお接待を断ってしまった板野町の
駄菓子屋さんのおばあちゃんだが、店はなく道を挟んだ斜め向かいの酒屋さんに尋ね
たら、娘さんらしい。18年前に亡くなられて孫さんが継いだけど2~3年で店をやめ
たとのこと。確実なエビデンスがあるわけではないが状況から見てほぼそうだろうと
思う。『ご健在でしたら結願の記念のものでもと思っていましたが』と言って、納札
を渡しておいた。この顛末は以下の通り
※「四国曼荼羅花遍路 自転車遍路の旅」-拙筆よりコピーー ※
-板野町の駄菓子屋さんにて-2000年8月8日
暑い。ガンガンと日が照り付け手持ちの九百mlの冷茶のペットボトルもすぐに無く
なってしまった。
これはやばい、熱中症に注意と思いながらコンビニか食料品店を探しながら走って
いると、高徳線の踏みきりの手前で駄菓子屋さんがあり、そこの店頭に飲料水の自販
機があるのを発見。ホッとして停車して自販機に向かった。自販機を見ると冷茶もコ
ーヒ、紅茶もあるのだけれどなぜか冷茶はペットボトル入りが無く全種類缶入り。保
冷用のテルモスも持ってきておらず、仕方ないなーと思いながらとりあえず缶入りの
冷茶を数本購入しペットボトルに移し替えていた。すると、奥からおばあさんが出て
きた。
老婦人
「なにをしてはりますのや?」
私
「冷たいお茶が欲しいので買ったのですけど、ペットボトル入りがなかったんで缶
入りを買って移し替えていますねん。」
老婦人
「どこかいきはりますのか?」
私
「はあ、八八か所を自転車で回ってますんや。」
老婦人
「ちょっと待っとくれやす。」
そう言って奥の方へ行かれて急いで戻られた。二リットル入りのお茶のよく冷えた
ペットボトルを持ってこられて、
老婦人
「これ、もっていとくれやす。」
私
「ああ、ちょっと大きいなあ。せやけど助かるわ。ありがとう。いくら?」
老婦人
「いやいや、持って行ってくれればよろしいんですがな。」
私
「おばちゃん、そんなんあかんわ。お金払うさかい、いくらなん。」
老婦人
「いやいや、持って行っておくれやす。」
汗をかきかき、そんなやり取りが埒もあかずあって、結局、
私
「そんなん、ただで貰われへんし、それやったらいらんわ。」
と言って、残りの缶入り茶を前かごに積んで自転車を走らせた。なんやろあのおば
あさん。人が良すぎるのか、ひょっとしてボケが入ってきてるんかなあなどと思いな
がら、第四番札所を目指した。このやり取りの訳は、本日の宿舎でわかったが、それ
は御述。(以上、コピー添付)(続く)