【70才のタッチ・アンド・ブースト】ーイソじいの”山””遍路””闘病””ファミリー”ー

【新連載】 『四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ』

四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ 3 写真は熊谷寺にて

2023-02-03 23:51:29 | 四国曼荼羅花遍路 通し打ち45日のマイウェイ 発心の道場(徳島県)編
 (4日目・4月23日) 8番札所 熊谷寺~11番札所 藤井寺 遍路ころがしを前に雨が…

 快晴。5:15起床・食事・ストレッチ→8:15出発→9:10⑧番札所 熊谷寺。標高120m 
のちょっとした山寺。靴中足激痛対策にカジュアルサンダルが大正解だ。つま先がオ 
ープンで履き慣れたサンダルが大変楽だった。念のために、荷物になるけどoffの日に 
と思い持ってきたのだが、試しに履くと軽くて足への圧迫もなくて大変楽だった。靴 
中激痛はひとまず解決。舗装された道や参道、特に下り坂は滑りにくいスポーツ系の 
カジュアルサンダルにインナーソールを張り付けて、五本指のショートソックスを履 
いて使ったら、力強い味方となった。朝から14:00頃まで快調に動けたのも骨盤サポ 
ーターがやはりちか良かったのだろう。昨日十楽寺の宿坊でご一緒だった女性の遍路 
さんと境内で合い、挨拶後写真を取り合った。御健脚のようであとはお互いマイペー 
スで、ということでお参りを済ます。9:50→10:20⑨番札所 法輪寺は在所の人が集 
う里寺。10:50→11:55⑩番札所 切幡寺。山寺で本堂まで333段の階段、奥の院までさ 
らに109段、全部上り切って奥の院にお参りし、階段を少し降りたとかろからは懐か 
しい吉野川と向こうには鴨島の街並みが望める。ここまでは以前に愛車ビスタを駆っ 
てファミリーみんなで来たところ。13:20切幡寺を下り街中の道を吉野川の堤防方向 
へと歩く。いったん堤防上へ上がり、すぐに14:40有名な吉野川の潜水橋の一つ、大 
野島橋を渡る。そこから河川敷の開墾農地のようなところを歩き、途中の遍路休憩所 
で行動食。進行方向奥の方高い山は剣山かなあと思いつつ、15:00 ポスターなどで有 
名な川島潜水橋に辿り着いた。結構歩いて辿り着いたという実感。ただ、ポスターで 
の川島潜水橋は橋下からのアングルで、お遍路さんたちが歩いているシルエットなど 
が多く『期待』していたのだが、実際は両方とも歩行者専用ではなくて車もバンバン 
走ってる。まあ、生活道路だからしかたがないのだけれど、情緒はいまいち。橋を渡 
りすぐに土手を登り、近くのJR阿波川島駅を探した。結構歩いたのと、時間が迫って 
いるのとで、本日の旅館の最寄り駅JR鴨島駅までの近距離2駅間はJRのお世い話にな 
ることとした。地元の方に道を聞きながら阿波川島駅着。15:43 JR阿波川島駅発。
  
(8番札所 法輪寺は里寺)

(9番札所 切幡寺山門)

(切幡寺の境内までの階段は、ちょうど333段ありました)

(切幡寺奥の院階段下から吉野川越しに鴨島の町)

(最初の潜水橋 大野島橋)

(この方向の高い山は、剣山か?)

(有名な川島潜水橋。実際は車がバンバン走っている

 (15;50 JR鴨島駅着。駅から旅館の場所を見当を付けたが、道不明でパ二くる)
 遍路地図をひっくり返したりして見当をつけようとしてもなぜかわからずパニック
状態。ついに宿に電話して道順や目印をおしえてもらい、やっとのことで6:30 旅館
着。荷物を置いて急いで藤井寺にお参りに行く。16:45 11番札所 藤井寺着。明朝は即
出発し『遍路ころがし』を歩くために、お参りを済ませて納経を頂く。納経を済ま
せ、寺前の遍路接待ハウス(兼ビニールハウス)のおじさんに呼び止められ、いろい
ろ話していただく。おすすめの宿や善根宿のリストやネットの特設ページでの探し方
等々。そんなことやらで17:35 旅館に戻った。宿泊客は約10人程度で、明日『遍路こ
ろがし』に行くのは自分を含めて男性4名、女性1名のよう。天候が気になる。荷物
を軽くするために荷造りして出荷を頼む。25日着予定の旅館宛て。藤井寺に近く、歩
き遍路さんがよく利用される旅館のようだ。荷物を軽くするために明日の宿泊予定の
旅館が荷物を取りに来てくれたり、遍路道途中(柳水庵)に荷物を取りに来てくれる
など、ありがたい。旅館での細やかなおもてなしに感謝。Wi-fiも使えて、聞けば多く
の宿泊施設ではWi-fiが使えるとのことで、ありがたいやら絶えず持ち歩く、つまり重
たいやらで。遍路道全般や明日のコースのポイント、エスケープなどなんでも親身に
教えていただける。就寝前に『遍路日記』を書いて、22:00就寝。
(11番札所 藤井寺の藤棚)

(本日宿の夕食。遍路道の情報、アドバイス、頼れる宿でした)


四国曼荼羅花遍路-通し打ち45日の マイウェイ 4 写真は藤井寺、遍路ころがしへの登り口

2023-02-03 17:16:50 | 四国曼荼羅花遍路 通し打ち45日のマイウェイ 発心の道場(徳島県)編
(4日目・4月24日) 11番札所 藤井寺~12番札所 焼山寺 は雨で中断、思案の結果…
 
 雨小振り後本降り。5:15起床・準備→6:15朝食→7:00発→7:15⑪藤井寺 で昨日お参
りの時本堂で脱いだ愛用のキャップを忘れたことを納経所のご婦人に告げると、すぐ
に住職さんがやってきて一緒に探していただいた。結局見つからず、住職さんが
 「ちょっと待って」
 と言われて奥の部屋に戻られた。しばらくすると戻ってこられ、
 「これをどうぞ。お気に召すかはわかりませんが。」
 とおっしゃられてご自分のハットを差し出された。少し小さかったがお礼を言っ
て、お接待のキャップを被り、8:00に、少し遅くなってしまったが、小雨そぼ降る今
日の遍路道『遍路ころがし』入り口に入る。
 藤井寺(H40m)から400mほどの登りで、9:11長戸庵(ちょうどあん)着。雨が本降
りになってきて、足元が滑り時間もかかりかなりやばい状況。長戸庵からはさらに
150mほど登りそして100mのダウンで荷物を引き取りに来ていただく場所の柳水庵
(りゅうすいあん)がある。この間のアップダウンが、本降りの雨に加えて石畳や石
を敷き詰めた道、さらには木の根道のうえに雨の水が流れる状態で滑って危ない。し
かも単独行で前後に人の気配なし。何回か滑って転倒しながら4km弱の距離の柳水庵
に2時間近くかかって到着。柳水庵下の駐車場で本日宿泊客の荷物を車で取りに来て
くれた旅館の大女将(以後『ばあちゃん』…ごめんなさい)さんと相談。怪我して骨
折など動けんようになったら迷惑かけるから中断したい旨言うと『遅いので心配して
いた。それがいい』と車に乗せてもらって旅館に直行させてもらう。車中いろんな楽
しい会話。
 「婆ちゃん、年いくつ?」
 「恥ずかしいから言わん」
 とのこと。
 「90歳くらい?」
 「そこまで行っとらん」
 とのことだが?しかし運転はカーブの多い山道をぶっ飛ばす、ぶっ飛ばす。ばあち
ゃんが、
 「近くに神山温泉があるけど行くか?」
 「せっかくやから連れてって。」
 そんな話や、年季の入った遍路の話、接待の話、旅館の歴史など、かなりめげてい
たメンタルが癒された。
 11:40旅館着昨日の旅館の接待のおにぎりを食べて13:30温泉へ出発。14:00神山温
泉着
 「帰りは歩いて1時間ぐらい?」と聞くと
 「私も入っていく。4時にこの辺におって。私は、ゆっくりするから」
 「ばあちゃん入りたかったん?」
 「うん、久しぶりにな」
 という話。帰りの車中では、
 「宿は先代(婆ちゃんの親)が始めて、今は娘と私がやってる。最初は食堂もして  
 たけど、今は遍路だけ」
 なんかも話してくれた。18:15夕食。昨日の同じ旅館泊りで、遍路ころがしに行っ
た男性4名は全員本日も同じ旅館泊まりだが、全員自分の足で来られなかった。単独
の人は途中転倒。何とか12番 焼山寺まで来たけれど歩くのが困難で焼山寺までやっ
とのことでタクシーに来てもらって旅館まで。二人連れは山中で暗くなってきて
SOS。作業道の山中の林道までばあちゃんが自動車で迎えに行って夕食には1時間ほ
ど遅れて現れる。友人同士らしい。
 0:00 明日には本日のリベンジ、を計画し遍路日記を書いて就寝。夕食を頂きなが
ら同宿の方と話していたが、本日の行程は『健脚向き』でそれぞれそのつもりだが、
楽観的に見てはいけない。遍路道だから何とか大丈夫、は厳禁。転倒し骨折でもして
前後に人も居ず、の状況で動けず、ずぶ濡れで低体温で重大遭難のケースは珍しくも
ないケース。これが遍路でなく登山なら安全な場所で防水して沈殿のケース。日帰り
ハイキングならエスケープ道がないなら最初から本日中止のケース。私の場合も、婆
ちゃんが柳水庵に来てくれていなかったら、かなりの人に心配や迷惑をかけていたか
もしれない。反省・・・


(昨日の旅館の夕食)
(『遍路ころがし』の藤井寺の入り口)
(8:00 まだ、小雨)
(長戸庵ではかなりの本降り)
(柳水庵に、やっと着いた感じ)