弁護士美和のブログ つづりまとめ

 弁護士 美 和 勇 夫

続・ 荒海や 佐渡によこたふ あまのかわ

2020-08-26 20:00:44 | Weblog

7月、荒海の上空に、天の川が見られるか?

 

 

「出雲崎」漁村にいる芭蕉の眼前の実景は「暗い夜の海」しか見えていませ  ん。

天の川も実際には、北北西にある佐渡島の方向には見えない

(反対方向のの空である)


眼前の日本海は荒れていないし、佐渡の方向には天の川は見えない。

 

芭蕉は越後路を、夜を日についで、歩き 昼は佐渡島を北に、夜は

天空に天の川をながめつつ、出雲崎の漁村に宿を求めた。

 “ 荒海や・・・” の句は、眺めてきた景色の集大成であろう。

 

創造の句であるから、識者は、

「荒海や」 「海荒れて」「海凪いで」 「遥かなる」 「夜の更けて」

 「海風や」・・・何でも考えられると言う。

    はたして そうか?

 

 

荒海や 佐渡によこたふ天の川


海凪いで 佐渡によこたふ天の川


遥かなる 佐渡によこたふ天の川



私は、 俳句のシロウトなので ムツカシイ講義はできないが・・・

 

 ②や ③では、 荒海)   天の川) の 対比迫力がない。



やはり 荒海の上空に 天の川が 横たわってくれたほうがよろし

    

   写真の海は 荒れていない。 凪いだ海である。

 

 

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荒海や 佐渡に横たふ 天の川

2020-08-21 23:49:27 | Weblog

 

 

★ 芭蕉ならではの雄大なこの句は、7月7日、七夕に越後路 新潟県 

   出雲崎から佐渡島の空をみて詠まれたものであるが、7月の日本海

   光景描写としては次の疑問が残る。

   

      ①  日本海が荒れるのは、冬の季節であって、夏 7月

          海は凪いでいるはず

 

      ②  出雲崎から、見える夏の天の川は、佐渡島とは反対の方

          向である。

 

  では、なぜ 芭蕉は こういう句を詠んだのか?

 

 

 ★  日本で見える 天の川は ほんの一部分でしかない。

 

    世界で一番・星が良く見えるという町、世界遺産を目指すニュー

    ジーランドのテカポの山頂から見た天の川は、北の地平から天空

    へ、さらに南の地平にまで見事に大きな半円カーブを描いてい

    た。

    

 

 

 

 

 

 

 

 ★ おくの細道で 芭蕉は

最上川の山形県から秋田県の象潟(きさかた・秋田県にかほ市)

(国の天然記念物、鳥海国定公園の指定地)を訪れた。

    「象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花」

 

 

 このあと、日本海沿いで越後路にはいり新潟から、さびれた町出雲崎に宿

 をとった。

 ここで詠まれたのが、有名な “ 荒海や 佐渡によこたふ 天の川 

 である。

       ニュージーランドの超現実的で壮大な天の川と、芭蕉が日本海から見た

  天の川は比ぶべくもない。

  日本で見られる天の川は、俳句の わび、さびに 似合うものである。

 

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特攻機 鹿児島知覧より 出撃

2020-08-17 23:21:41 | Weblog

 女学生の振る花で見送られ、出撃する 特攻機。

  泣けるでないかね

  検閲を受ける遺書には、こんな ことしか 書けなかった。

 

 

此(こ)の世に生を受けて以来、十有余年間の御礼を申し上げます。

沖縄の敵空母に見事体当たりし、君恩に報ずる覚悟であります。

お父さん、お母さん、そして姉さん、妹よ、泣かないで決して泣いてはいやです。

ほめてやって下さい。

家内揃(そろ)って何時までも御幸福に御暮らし下さい。

 

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河井夫妻から現金を受け取った、県会議員、市会議員、市長らを市民団体が告発予定

2020-08-15 09:43:31 | Weblog

となりのトトロで こんにちわ!

 

 

連日のあつさと コロナ拡大の報道で、河井国会議員らの悪質選挙違反事件など忘れてしまったみなさんがおおいですが、そんなことでは、いけまへん!

 

下記は 7月7日に 地元新聞に投稿した私の記事です。

カネを受け取ってなんのおとがめもない広島の政治家の告発を、

 

  「広島の弁護士は何をしておるのか?」

  「カネにならない事件はやりたくない、地元の政治家と仲良くしていた

   いたいのばかりか?」

 

  「だれもやらないなら、私が告発してもいい」とおもっていたところ

 

  8月にはいって、8月11日、

   「市民団体有志が、告発する」という次のネットニュースを見つけました。

              https://www.news24.jp/nnn/news86618068.html

 

 

市民団体有志が、河井克行、安里の夫妻から現金を受け取った地元議員や市長らに対し、

まず刑事処分を求める1630人分の署名を市民団体が広島地検に提出した。

今月(8月中)に現金を受け取った地元議員らを刑事告発する予定

 〔河井買収事件、現金受取議員を告発する市民団体〕である。

  

 

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続、  奥の細道 芭蕉が山形県を訪ねる (書き直しました)

2020-08-09 23:50:15 | Weblog

 

暑中見舞いをかねて、山形県での芭蕉の名句を少し紹介します。

(山形県は、暑さで有名、平成になって多治見市などの40,9度に越されるまで、昭和時代から60年間ほど酒田市は40,8度の日本最高記録を保持していました。

小学校の頃・愛読書・野バラ社の「児童年鑑」でおなじみ。その頃アメリカでは、4人に一台の自動車があると書かれていて驚いたものです。多治見市内には自家用車が一台しかなかった頃です。

今の日本の都市は自然開発がすすみコンクリートが多すぎ気温が上がるのは当たり前)

 

   “ 暑き日を 海にいれたり 最上川 ”

なんせ俳句はたった十七文字しかないから、作者の意図するところは正確にはわからない。

   鑑賞する人の感性におまかせとなる。

 

〈私の解説〉

暑き日」というのは長かった「夏の暑い一日」である。

その暑い一日を「海に入れる」とは・・・・・

夕日が海にしずんで、暑い一日が海の中に入れこまれてしまうさま

 最上川がとうとうと流れて海に至り、海のかなたに夕陽が沈んでいく。

   やがて夕やみがせまり涼しい夕風が吹きわたってくるだろう。

 

 

最上川が流れ、暑かった一日を海にいれ、一日を終らせてくれる。

  “暑き日を海にいれる”とはなんという雄大な表現であろうか。

かんたん、平易な言葉を使い、色んな意味あいをもたせる句である。

まさに芭蕉ならではのもので、現代俳句でもこれを超えるものはないと思う。

 ♢     ♢     ♢     ♢     ♢

 

  “ 五月雨を 集めてはやし 最上川 ”

これも芭蕉であるが、この句の方が有名。

小学生でも作れそうな全く簡単な言葉の構成であるが、その意味はだれにでもわかって、うまいなあと思わせる。

    そこがこの句のすばらしいところ。

 

これは芭蕉が最上川で舟に乗りこんで作ったか? 岸辺で川の流れを見て作ったか? の論争があるが、そんなことはどうでもいい。

 

◆ 最上川は山形県を流れ、全長二二九キロもあり、なんとわが “木曽のなー”「中乗(なかのり)さん」の木曽川より長い川である

   一つの県のみを流れる川としては日本で最長。

 私は高校生の頃、芭蕉の「奥の細道」を読み、これらの句が出てくる最上川を地図でさがすまで、この川がどこにあるかも知らなかった。

 

 

芭蕉は奥の細道(二四〇〇キロメートル)の全行程(江戸から大垣)の中で1/4をなぜか「山形県」に立ち寄るという(なぞ)を残している。

 

宝珠山(ほうしゅやま)の 立(りっ)石寺(しゃく))に立ち寄り有名な

  “ 閑さや 岩にしみいる 蝉の声 ”

を詠み、羽黒山、月山、湯殿山の「出羽三山」に向かった。

 「奥の細道」の旅はまだ半分ほどの所である。

 

 

 ★ これから、酒田、象潟(秋田)、新潟へと 奥の細道は続く

 

(きさがたや  あめにせいしが  ねぶのはな) 

   “象潟や 雨に西施が ねぶの花

 

      (この句は少しむつかしい)


雨に濡れた合歓の花は、まるで傾国の美女と言われた西施が憂いに沈んで眠っているようである。 象潟の憂いを含んだ情景の描写

 

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