弁護士美和のブログ つづりまとめ

 弁護士 美 和 勇 夫

荒海や 佐渡に横たふ 天の川

2020-08-21 23:49:27 | Weblog

 

 

★ 芭蕉ならではの雄大なこの句は、7月7日、七夕に越後路 新潟県 

   出雲崎から佐渡島の空をみて詠まれたものであるが、7月の日本海

   光景描写としては次の疑問が残る。

   

      ①  日本海が荒れるのは、冬の季節であって、夏 7月

          海は凪いでいるはず

 

      ②  出雲崎から、見える夏の天の川は、佐渡島とは反対の方

          向である。

 

  では、なぜ 芭蕉は こういう句を詠んだのか?

 

 

 ★  日本で見える 天の川は ほんの一部分でしかない。

 

    世界で一番・星が良く見えるという町、世界遺産を目指すニュー

    ジーランドのテカポの山頂から見た天の川は、北の地平から天空

    へ、さらに南の地平にまで見事に大きな半円カーブを描いてい

    た。

    

 

 

 

 

 

 

 

 ★ おくの細道で 芭蕉は

最上川の山形県から秋田県の象潟(きさかた・秋田県にかほ市)

(国の天然記念物、鳥海国定公園の指定地)を訪れた。

    「象潟や雨に西施(せいし)がねぶの花」

 

 

 このあと、日本海沿いで越後路にはいり新潟から、さびれた町出雲崎に宿

 をとった。

 ここで詠まれたのが、有名な “ 荒海や 佐渡によこたふ 天の川 

 である。

       ニュージーランドの超現実的で壮大な天の川と、芭蕉が日本海から見た

  天の川は比ぶべくもない。

  日本で見られる天の川は、俳句の わび、さびに 似合うものである。

 

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