おゆうぎ会で年長組は毎年、「言語劇」、つまりセリフで進めていく劇に挑戦するのが恒例だ。とはいっても、所詮5~6歳の子どもたちなので、途中でセリフを忘れてしまったり、出入りにもたついたりして、劇はだんだん間延びしてくる。それでも、先生は極力助けを出さないのだ。段取りを忘れている男の子たちに、女の子たちが小さな声で「箱、箱!」「箱を持ってくるの!」などと指示したりして、5~6歳児なりに自分たちの力で劇を進めているのを見ていて思った、劇自体がうまくきれいに仕上がることよりも、もっと大事なことがあると先生たちは考えているんだろうなって。逆に言うと、軍隊みたいに厳しくしつけて、大人の目に「美しく」出し物が成立することに、大人の満足以外の何があるんだろうなと。運動会、学芸会、展覧会、子どものためにあるすべてのものを、「大人の満足感」のためのものにすり替えちゃいけないよな。なんてことまで学びながらじんとした、6歳児最後のおゆうぎ会でした。ちなみに6歳児は子ブタの「ベコ」役。
園のおゆうぎ会。この日ひときわバカになる私たち親バカはよいとして、先生方は休日返上なのだから頭が下がる。歩き始めてまもない0歳児クラスの出し物(舞台で跳びはねる程度だけど)などもまじえながらプログラムは進行。4歳児が「おおきなかぶ」のネズミ役をやるというのは聞いていたのだけれど、まあ普段から集団行動が苦手なので、親として過大な期待はせず「舞台から逃走しなければ上出来」ぐらいに考えていた。ところが驚いたことに4歳児は、立派とはいえないまでも、ちゃーんとみんなといっしょになってくるくる回ったりかぶを引っ張ったりしているではないか。親の見ていないところでこそ、子どもは成長してるんだなーなんて、マジ思っちゃいました。家に帰ってきたらまた元のダメダメ4歳児に戻ってたけど。
頭ナデナデ
2005-02-10 | 子
4歳児の園の連絡ノートに担任の先生からこんなコメントが。『最近、お昼寝のとき「先生、いっしょに寝よう」と誘ってくれるので、ずっと頭をナデナデしてあげるとすぐにスヤスヤ…。とっても可愛いです。』…むむ、あの若くて美人のまなみ先生に「いっしょに寝よう」と言って拒まれもせず、頭をナデナデしてもらいながら眠りにつくとは。4歳児、オトコとして今が人生で一番シアワセなときなのでは…というのが、ハハとチチの一致した意見である。
オレは男だ
2005-02-09 | 子
もう今春には年中さんになるというのにまったくもって成長の追いついていない4歳児。ハハがしみじみ「赤ちゃんだよねー」と言うと、憮然として「ちがう」。「じゃあなあに?」と聞くと、「おとこ」。…男。その言葉にまつわる責任感とか勇敢さといったものは持ち合わせてないくせに、そんなにキッパリ言っていいのか。
「愛ってなあに?」と6歳児が聞いてきた。いきなりそんな難問を…。うーんと…「その人のことを大切にしたいっていう気持ちのことかなあ…」とハハの渾身の答えを示すと、オットが「パパは『物や人、何でも大事にすること』って言ったんだよねー」だって。うむ物に対する愛もね、そっちのほうが博愛度が高いな。担任のゆーこ先生が日曜日にデートだとかいう話題から、6歳児は「愛」に興味しんしんらしい。愛ってなあに、その答えはいろいろで、ひとつとして同じモノはないし、一生転がり続けながら探すしかないのだよ。と、心の中でつぶやくハハであった。
今日もハハと子はぽっぽ公園へ出かけた。そこで、そこそこの4歳児であるところのわが息子の、ちいさな成長を発見。いつものように彼は、石を拾っては川の中に落とす遊びに夢中になっていた。今までは石をひとつ拾っては岩の上に登り、また岩を降りて石を拾って…とやっていたのだが、今日は何と!「ポケットの中に石を貯めておく」というワザを習得。いくつか石を拾ってはポケットをパンパンにふくらませ、岩の上でひとつひとつ取り出して、大事そうに流れの中に投げ込んでいた。「貯蔵」なんて当たり前のような知恵も、生まれてからの経験で身につけるものなのだなあ。人生すべてトライアル&エラーなり。ちいさな成長が日々積み重なって大人になるんだね。
日本人の5人に1人は花粉症だそうだ。そして私も。幸いなことに、5年くらい前わが家のすぐそばにアレルギー専門の耳鼻科ができたので、毎年そこに通院している。アレルギーに関しては日本でも指折りの名医らしく、そんな医者がどうしてこんな、東京でも指折りの田舎に開院してるのかはギモンだけれど、ここにかかるようになってから症状は改善してるので、あながち詐称でもなさそう。ただ名医に多いタイプだけれど、自らの治療への情熱と同等の勤勉さを患者にも求めるので、私のようにヒマな人間でないと通いきれないのが、たぶん難点だ。初診では薬は出してもらえず、1時間も横になったまま両腕に8種類ものパッチテストをやった結果が出てからでないと、治療は始まらないのだから。
今年2度目の診察を受け、毎回披露される名医の持論にそのたび初めて聞くように感心した後は、ネブライザーだ。メーターやボタンがいっぱいついた機械からホースが伸びており、その先にプニュプニュした二股のアダプターをつけて、鼻にツッこむ。スイッチを入れると、花粉症改善に役立つ蒸気がシューシュー出てくるという案配。5分間、この情けない状態をキープオンしなければならない。「こんなときに憧れのギタリストや憧れの詩人やあらゆる憧れの痩身の人に会ったらどうしよう…」と心配するけれど、幸か不幸かそんなことがあったためしはない。こうして今年も私の花粉の季節が過ぎてゆく。
今年2度目の診察を受け、毎回披露される名医の持論にそのたび初めて聞くように感心した後は、ネブライザーだ。メーターやボタンがいっぱいついた機械からホースが伸びており、その先にプニュプニュした二股のアダプターをつけて、鼻にツッこむ。スイッチを入れると、花粉症改善に役立つ蒸気がシューシュー出てくるという案配。5分間、この情けない状態をキープオンしなければならない。「こんなときに憧れのギタリストや憧れの詩人やあらゆる憧れの痩身の人に会ったらどうしよう…」と心配するけれど、幸か不幸かそんなことがあったためしはない。こうして今年も私の花粉の季節が過ぎてゆく。
ここ4~5年で、「恵方巻」なるものが関東でもずいぶんメジャーになったものだなあと思う。4年前、産院の夕食でのり巻きが出たときは何も知らずにただ食べていた。最近になって、あーあれは節分だったからなのか、と気付いたのだ。そう、4年前の節分の朝、3歳児は生まれたのですね。というわけで今日から3歳児もリッパな…とはいえないが、そこそこの4歳児に昇格だ。当の3歳児あらため4歳児は、保育園で先生たちに「4歳だね!」と言われると「ちがう!3さいッ!」と怒っていたが…。
3歳児といっしょに温泉に入る。湯船につかると3歳児は、家のお風呂でそうするのと同じように、お湯を口に入れたり出したりしている。汚いよといっても全然きかないのだ。あんたはいいけど他の人がいやだよ…。じゃあ体を洗おうかと誘うと3歳児は「ねーママ、ヤホして。」え…ここでですか。仕方なく他の客を気にしながら小さな声で「おっブレーネリ、あっなぁたの…」とゴシゴシしてやる。伊豆に来てまでブレネリを歌うことになるとは思わなかった。3歳児は満足そうだった。
海の町なので、昼は評判の店で刺身三昧!これがしたくてチチとハハはここまでやって来たのだー。お品書きの数々にいつも心は揺れ動くのだが、結局頼むのは「刺身盛り合わせ」。説明に「3~4人前」と書いてあるのを大人ふたりでたいらげる。ああグレイト満足感。…のはずだったが、3歳児がいつ味を覚えたのか「まぐろまぐろー」「まぐろおかわりー」と、赤いヤツばかり狙って食うこと食うこと。キミは目の前の自分のお子さまランチを食べなさいっ。結局まぐろの3分の2は3歳児に食われてしまった。サンタさんへのお願いソングで「まぐろ」という単語が出てきたのも、むべなるかな、だったのだな…。
海獣ショー
2005-02-01 | 子
家族で温泉へ一泊旅行。実は前日、3歳児が熱を出して園から帰されたので、行けるか危ぶんでいたのだが、市販薬を飲ませて適当に休ませていたら、夜中に大量の汗をかき、朝には治っていた。熱や病気に強い3歳児に感謝しつつ、出発。
途中、水族館に寄る。ちょうど催しの時間だというのでメイン広場へ。が、観客はまばら。そりゃそうか、折もあろうに寒波がやってきたその日に、吹きさらしのイス席で海の仲間たちを見ようという物好きが、そう多いわけがない。マジ寒いっす…。司会のおネーさんが「みなさん、『海獣ショー』へようこそ!この『海獣ショー』は…」と連発するので、3歳児はすっかり怪獣が出てくるものだと思いこみ、「こわいー」「もう帰ゆー」「きょうりゅうこわいー」と席を立ち上がらんばかり。弱っちすぎる…。その後実物が登場すると、怪獣は出てこないとわかったらしく楽しんで見ていたが。
アシカの芸もイルカのジャンプも凄かったが、個人的にはトドの姿に魅かれたなあ。間近で見ると印象は熊に近く、これが水の中で暮らしてるというのがフシギ。ひれと尾を手足のように使って、2メートルぐらいある水槽の壁をよっこらしょと乗り越えちゃうのもスゴかった。体重400キロが。いいもの見ました。
途中、水族館に寄る。ちょうど催しの時間だというのでメイン広場へ。が、観客はまばら。そりゃそうか、折もあろうに寒波がやってきたその日に、吹きさらしのイス席で海の仲間たちを見ようという物好きが、そう多いわけがない。マジ寒いっす…。司会のおネーさんが「みなさん、『海獣ショー』へようこそ!この『海獣ショー』は…」と連発するので、3歳児はすっかり怪獣が出てくるものだと思いこみ、「こわいー」「もう帰ゆー」「きょうりゅうこわいー」と席を立ち上がらんばかり。弱っちすぎる…。その後実物が登場すると、怪獣は出てこないとわかったらしく楽しんで見ていたが。
アシカの芸もイルカのジャンプも凄かったが、個人的にはトドの姿に魅かれたなあ。間近で見ると印象は熊に近く、これが水の中で暮らしてるというのがフシギ。ひれと尾を手足のように使って、2メートルぐらいある水槽の壁をよっこらしょと乗り越えちゃうのもスゴかった。体重400キロが。いいもの見ました。