子めくりかれんだー。

子のことを書いたり描いたり書かなかったり。

プリーズ・ミスター・ポストマン(Please Mr. Postman)

2009-02-09 | 
8歳男児が、学校の授業の一環で、明日郵便局の見学に行くのだという。それで、各自ポストに入れるので、表裏を書いたハガキを一枚持参してくださいとのこと。「ママ早くハガキ出してー」「ハイハイ」 そういえば、上の10歳娘が2年生のときもそんなことがあったなあ、娘のときはたしか深大寺のおばあちゃん宛に書いたんだったっけ、と思い出して、8歳男児に「誰にハガキ書くの?」ときいたら、「×××。」と名字を言う。一瞬思い当たらなくて「へ?×××?」と聞き返したら「×××まゆだよ!」と怒られてしまった…。そう、8歳男児の恋のお相手。「へえええ、まゆちゃんに出すんだ…」

ところがここで大きな問題が。「あれ、そういえばまゆの住所ってわからないよね…?」 そう、今は個人情報保護の観点で、保育園でも小学校でも住所の入った名簿は配布しないので、ずっとクラスが同じ相手でも、住所知らないのだ。「んー…」超がっかりな8歳男児…。

「あ、私知ってるかも!」と、ここで光明がもたらされる。10歳姉だ。「Rちゃん(まゆの姉・小5)にサイン帳書いてもらったから、たぶんそこに書いてある!」おお、10歳、グッジョブ!持ってきたサイン帳には、確かに住所が。このとき弟には姉が神のような存在に見えただろう!

で、私が出してやったハガキに、ボールペンで勢い込んで住所を書き出す8歳男児。「どれどれ? ちゃんと書ける?」と覗き込むと…あーっ!

郵便番号の欄に元気よく「3××-××××」……それ、電話番号だから!

しょうがないのでもう一枚ハガキを出してやり、「よーく見ながら書くんだよ」とさとす。しばらくじっと書いていた8歳男児が「あっ!」 な、なに?

「東京都○○市△△町」……それ、うちの住所だから!

まゆちゃんは同じ市内だけど、町名はちがうのだ…。いや、わかるよ、ハハもよくやるよ、市が同じだと、習慣でつい続けて自分の住所書いちゃうんだよね…。

しょうがないのでさらに一枚ハガキを出してやる。「よく見て書くんだよ!」「ボールペンじゃなくて鉛筆で書きなよ!」と、もーそばにいるハハと姉、気が気じゃなくて二人がかりでいろいろ指南する。住所も名前も漢字で書く!という8歳男児の男気(…なのか?)のために、ハハは画数の多い「まゆ」の漢字の見本までひとつひとつ大きく書いてやる。

そんなこんなで、やっと表書きは完成。ふー。

裏には何を書くのかな? と見ていたら、まず自分の似顔絵らしきもの、そしてその横にまゆちゃんの似顔絵らしきもの、を描いていた。ここでオットが帰宅したところ、8歳男児、一生懸命両手でハガキを隠してた。そうだよね、真剣な思いをからかわれたくないもんねー。

最後に、ふたりの似顔絵のあいだに大きく「スキ♡」と書いて、そのハガキを大切にランドセルにしまっていた8歳男児であった。

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ハートがドキドキ (Can't You Hear My Heartbeat)

2009-02-09 | 
保育園時代、8歳男児の恋の相手はみゆちゃんだったのだけど、今はもっぱらまゆちゃんらしいという噂は、耳に入ってきていた。まゆちゃんは、8歳男児の保育園からのお友だちで、今もクラス&学童でいっしょの女の子。ここ最近彼に「女の子では誰が好きなの?」と聞くとキッパリ「まゆ」と答えてたし。しかもこれ、相思相愛らしくて、10歳女児(小4)の情報によると「まゆも**のことが好きなんだって。Rちゃん(まゆちゃんの姉・小5)がそう言ってたもん」と。さらには学童の先生も面談のとき「8歳男児くんはやさしいからすごく女の子にモテるんですよー。このあいだも、まゆちゃんもみゆちゃんも『**くんが好き』って言ってましたから」と証言してくれたぐらいなのだ。くそー、相思相愛かよ…。

でも当の8歳男児は、自分の恋ゴコロが相手に通じているとは知らないらしい。(いるね~こういう鈍感な男子…。)つい先日もこんな事件があった。

学校から帰ってきた8歳男児がなんだか見るからにしょんぼりしているので、どうしたのかと聞いてみると、あまりはっきりとした答えではないながら、「まゆに嫌われた」と言う。え~、そんなことないんじゃない、とそのときは慰めておいたのだが、見る影もなくしおれていてかわいそう。8歳の恋もついに破れたか…。

そうしたら数日後、10歳女児が情報を仕入れてきて私にこう言うのだ。「あれね、やっぱりまゆはキライじゃないんだよ。H(8歳男児の友だちの男子で何かとちょっかいを出す)が**に、『まゆが嫌いって言ってた』って嘘言っただけなんだって。まゆのお姉ちゃんがそう言ってた」と。何だよ、その恋愛群像劇…。


とまあ、なかなかな胸キュンスクールデイズを送る8歳男児なのだった。(後編へ続く)
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