忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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【続報と時系列まとめ】任天堂が「白猫プロジェクト」のコロプラを提訴

2021年04月21日 | 業界四方山話



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▼【一件落着】コロプラと任天堂による特許権侵害訴訟が和解成立(2021年8月4日追記)

本日、電撃的に和解が成立した。
こちらの記事は任天堂がコロプラを相手取って権利侵害の訴訟を起こした
2018年1月から2021年4月までの経緯をまとめたものなので、
和解成立についての記事はこちらで。



▼コロプラが任天堂からの請求額が倍増したと発表(2021年4月21日追記)

●コロプラ、『白猫プロジェクト』特許訴訟で任天堂からの請求額が
49億5000万円から96億9900万円に増額したと発表


コロプラは、任天堂より2018年より提起されていた
『白猫プロジェクト』に関する特許侵害訴訟について、
損害賠償額を49億5000万円と遅延損害金から96億9900万円と
遅延損害金に引き上げる旨の「訴えの変更申立書」が提出されたと発表した。

当初は44億円と損害遅延金だったが、今年2月に引き上げられ、さらに増額されることになった。
任天堂は、訴訟の提起後の時間経過等によって請求金額を追加したものと説明しているという。
コロプラでは、コロプラのゲームが任天堂の特許権を侵害する事実は一切ないものと確信しており、
その見解の正当性を主張するとしている。


2月の段階では44億円から49億5000万円と5億ほど上乗せしただけだった任天堂が
ここにきて一気に96億9900万円とほぼ倍額まで引き上げてきた。
受けるコロプラ側は「特許権を侵害する事実は一切ないものと確信しており、
その見解の正当性を主張する」とこれまでと同じコメントで強硬姿勢を崩していない

何度も言うように、特許侵害が無いならぷにコンは従来通りのままで良かったはず。
2020年2月に操作性の大幅変更をし、多くのユーザーを戸惑わせたことの説明がつかない。
訴訟慣れしている任天堂としては、完勝はなくとも確実に勝てることが見えているのであろうし
コロプラとしては、任天堂が白猫の配信停止まで視野に入れて訴えを起こしている以上、
意地でも負けを認められないのだろう。
しかし、2018年1月の提訴から3年と3ヶ月の間に上手い落とし所を模索もせず
ひたすら自らの正当性だけを主張して戦ってきたのは明らかに悪手だった。
意固地になっている間に請求額が96億まで膨れ上がり、
コロプラはもはや舞台から降りることすら許されないままリングサイドまで追い詰められているように見える。

せっかく新キャラのヴェロニカを手に入れて楽しく遊んでいるのだが
そろそろ白猫のサービス終了も念頭に置きながら遊ばなければならないだろうか。

ついでに最近の白猫についても少しだけ。

・全キャラでモーション使い回しの「愛でルーム」など必要だったのか?
・上限150まで引き上げる必要あったのか?
・レベル上限引き上げた後にさらにスキル覚醒まで積む必要あったか?

このところ追加された要素のほぼ全てが、
重度の周回プレイを強要するようなシステムばかりで全く面白くない。
ユーザーそっちのけの新要素連発に、
スタッフ間ミーティングもテストプレイもしてないのではと疑ってしまう。
実装した後でアンケートを取るぐらいなら、
事前にユーザーに現在予定している更新内容を公開し
その新システムが必要かどうか聞けば良いのではないかと思う。
少なくとも私にとってはレベル150もスキル覚醒も愛でルームも必要なかった。



▼任天堂『白猫プロジェクト』特許訴訟で請求額を増額(2021年2月13日追記)

最初に断っておくと私は現在も白猫を遊んでいる現役ユーザーである。
現在のランクは475。2018年1月が203だったので3年で+270ぐらい。
割と熱心に遊んでいる方ではないかと自負している。もちろん無課金。

さる2月12日、ゲームアプリ「白猫プロジェクト」を運営しているコロプラが
2018年より提起されている特許侵害訴訟について
任天堂からの請求金額が当初の44億円から49億5000万円に増額されたと発表した。
任天堂は増額の理由を『訴訟提起後の時間経過によって請求金額を追加した』と説明しているが
コロプラは依然として任天堂の特許権を侵害した事実は一切ないと強弁しており
両社の主張は依然として平行線のままである。

2018年1月の訴訟のニュースから本日まで、裁判の行方を絶えず気にしていた私からすると
コロプラ側の態度が再び強硬姿勢に転じているように見える。
過去ログを対象にワード検索すると時系列が良くわかったので、順を追って抜粋しながら転載する。

●「白猫プロジェクト」がNintendo Switchで発売決定(2018年7月15日執筆)

任天堂が配信差し止めを求めて提訴している
「白猫プロジェクト」があろうことかNintendo Switchで発売決定。
この「Switchへの移植」によって手打ちとなるのかは不明だが
配信予定の2020年はちょっと遅過ぎでは。


訴訟から半年後、コロプラ側が任天堂にゴマをする形で
Switchへの移植を発表するも、予定の2020年中には発売されなかった。
アプリ内でまで告知していたが、結局Switch版の担当プロデューサーが外れ
2021年4月現在は凍結状態になっている。

●iOS「ドラガリアロスト」任天堂とコロプラの新たな火種となるか(2018年9月28日執筆)

任天堂とCygamesの共同開発によるスマホゲーム「ドラガリアロスト」が配信。
おぼろげながら全体像が掴めたあたりまで遊んだ感想としては、
『白猫を訴えておいてこれはあんまりではないか』 と思うほど「白猫プロジェクト」に酷似している。
任天堂がコロプラを訴えたのは「ドラガリアロスト」が配信された後に
「パクった」と言われないために先手を打ったのではないかとすら思えるほどだ。

コロプラは現在「白猫プロジェクト」のSwitch版を制作中なので
裁判の行方も含めて両社の関係は任天堂主導で動いているのは間違いない。
本作に対してコロプラが何らかの声をあげることも無いだろう。
勝負ありと確信した上で、格下のメーカーがコツコツと築き上げたモノを
堂々と拝借して我がものにしているのだとしたら、なかなかにエゲつない。
スマホゲー界隈で最近良く見掛ける弱肉強食のシェア争いを、まさか任天堂がやるとはな。


「白猫」よりも課金圧力が強すぎて、数週間だけプレイして辞めてしまった。
今も運営は続いているようだが、「ファイアーエムブレム」しかり「マリオカート」しかり
一定の利益を生んだとしても、やはり任天堂と射幸心を煽る課金システムの相性は悪い。

●サイゲームスの幹部が「ドラガリアロスト」の件で任天堂に恨み節(2019年3月7日執筆)

私的には「ドラガリアロスト」が思ったほど伸びなかった最大の要因は完成度にあると思っている。
コロプラの稼ぎ頭である「白猫プロジェクト」の配信停止を求める訴訟をチラつかせ、
後発ながら元祖であるとでも言いたげに満を持して登場した割には、
操作性からゲームシステムまで「白猫」の劣化版でしか無かったことは本当にがっかりした。
あれでブームになると思っていたならサイゲームスも任天堂も見込みが甘過ぎだと思う。


任天堂とサイゲームスで仕掛けた「ドラガリアロスト」は「白猫」を駆逐するほどの存在にはならなかった。
安堵のコロプラをさらに勢いづかせたのが、2019年9月よりサービスを開始した
「ドラゴンクエストウォーク」ではないか。
スクエニから受注を受けてコロプラが開発を担当した「ドラクエウォーク」は
瞬く間に大ヒットし、現在も安定した人気を誇っている。
裁判費用もこれで楽々支払えるかと思ったが、コロプラはここで新しい手に打って出る。
ひとつはSwitch版「白猫プロジェクト」の発売延期(未定へ)、もうひとつはこちら。

●「白猫プロジェクト」が本日より操作方法を変更、任天堂との訴訟の行方は…(2020年2月19日執筆)

2018年1月10日に電撃的に駆け巡った
任天堂とコロプラの訴訟発表から早くも2年が経過した。
任天堂の靴を舐めながら細々と運営を続けていくものだと思っていたのだが
本日、事態が大きく動いた。
「白猫プロジェクト」の肝である操作方法について、大量の修正・変更が入るとアナウンスがあったのだ。
数カ所ならいざ知らず一気にこれほど大量のキャラに修正を入れるとなれば
裁判の旗色がコロプラにとってかなり悪くなってきたのではないかと推察される。
任天堂は特許侵害を掲げ、ゲームの配信差し止めと約44億円の賠償を求めていたので
最悪配信差し止めもあり得るかも知れないとびびったコロプラが
大部分の変更を余儀なくされたと見るのが自然だろう。


任天堂との訴訟が不利な方向に傾いてきたため、争う姿勢から反省の意思表示へと方針転換し
「白猫プロジェクト」の運営継続を死守するために動いているのだと思っていた。
しかし、コロプラが発表したこの時のコメントは

「任天堂の特許権を侵害する事実は一切ないものと確信しており、その見解の正当性を主張する」

と、驚くことにこれまでと全く同じだった。
一時は弱気になって白旗を上げかけたが、
「ドラガリアロスト」などという「白猫」の劣化コピー版を出されて憤慨し、
「ドラクエウォーク」で懐も暖かくなりファイトマネーも用意できたので
Switch版の開発も放り投げて再び強気になっている、というのが私の勝手な推測である。

任天堂の増額も京都らしいイヤラシさを感じるし、
コロプラの「権利侵害は一切ない」もどの口で言うのだとしか思えないので
一日も早くこんな不毛な争いは終わらせて仲良くしてくれ頼む。

以下は2018年1月の発端となった記事。



▼任天堂が「白猫プロジェクト」のコロプラを提訴(2018年1月10日執筆)

●コロプラ、任天堂からの特許権侵害に関する訴訟提起についてを発表、対象アプリは『白猫プロジェクト』
●任天堂、コロプラを提訴、「白猫プロジェクト」特許侵害で差し止め・賠償請求

コロプラは1月10日、同社が運営するスマートフォンゲーム「白猫プロジェクト」が
任天堂の特許権を侵害しているとし、同ゲームの配信差し止めと約44億円の賠償を求める訴訟を、
東京地裁に提起されたと発表した。コロプラは争う姿勢だ。
任天堂広報室によると、「タッチパネル上でジョイスティック操作を行う際に
使用される特許技術」などが侵害されたという。


「白猫プロジェクト」に関しては、
2014年のサービス開始当初に少しだけ当BLOGでも紹介したことがある。
実は現在も継続して遊んでおり、ランクは203、クラスは希望の先導者十三段。

「白猫」が導入した通称”ぷにコン”はいわゆるバーチャルパッドで、
スマホの画面上ならばどこでも、指を置いた場所を起点とした十字キーのような操作が可能になる技術である。
本体に十字キーやボタンを持たないスマホにとって
画面上での疑似操作がどれだけ十字キーと遜色なく出来るかは生命線と言っていい。
ぷにコンは唯一とも思える成功例であり、ぷにコンを上回る操作感覚のゲームアプリに
少なくとも私は出会ったことがない。

アクション要素を含むスマホゲーの大半がバーチャルパッドを採用しているし
大手ではスクウェア・エニックスも「FF」や「DQ」で
バーチャルパッドを導入しているが、お世辞にも成功しているとは言い難く、
遊ぶほどに「十字キーが欲しい」「ボタンがあれば」とストレスが溜まってしまう。
他ならぬ任天堂のスマホアプリ「どうぶつの森 ポケットキャンプ」ですら
思うように動かないキャラクターに苛立つことがある。
大手ですらそうなのだから、中小がどうかは推して知るべしである。

「白猫プロジェクト」は、遊んでいて「十字キーがあれば」と感じたことがほとんど無い。
両手持ちにも片手持ちにも対応するストレスフリーなぷにコンを生み出すまでに
どれほどの調整がされたのかは私には分からないが、
任天堂の特許を侵害したまま約4年のらりくらりと交わしながら
引っ張ってきたのであれば、任天堂が重い腰を上げたのも納得。
後発のぷにコンがどれだけ優れていたとしても、誠意ある対応をしなかったコロプラが悪い。

昨年だったか、「ネオンの島の100億$$$(トライドル)」なるイベントがあり
その中で誰がどう見ても「マリオカート」なミニゲームがあった。
ただ、ぷにコンはレースゲームには不向きだったようで
通常のアクションに比べて遊び辛いことこの上なく、
マリカもどきをわざわざ白猫に入れなくても…と思ったものだった。
あれが直接的な引き金になったのかは今のところ分からないが
少なくとも今後ルーンメモリー(過去のイベントを解放する新機能)に
「ネオンの島の100億$$$」が上ってくることは無いだろう。
(*2021年4月追記:今もちゃっかりルーンメモリーにある)

ソーシャルゲームの多くは「パズドラに似た何か」「モンストに似た何か」と
ひとつ大当たりが出ればそのシステムを拝借してガワだけをすげ替えた
アプリが山のように登場するのが常になっていて、
躊躇無くパクるメーカーと躊躇なく遊ぶユーザーの連携プレイによって
「模倣に甘い市場」を形成してきたのは事実である。
LINE系のゲームなど9割ぐらいが模倣と言っても過言ではない。
人気のマンガやアニメとタイアップして
コラボキャラをガチャに登場させれば、あとは勝手にユーザーが課金してくれる。
そんな手抜き運営のアプリに出会ったことは一度や二度ではないはずだ。
今回はたまたま「白猫」に白羽の矢がたったが、黙認されていることで
かろうじて成り立っている危うい市場であることは認識しておきたい。

数年遊び続けている身贔屓と自覚した上で言うならば
「白猫」は基本となるシステムはしっかりとしたアクションRPGであり
「聖剣伝説」系とはいえ悪質なパクりと糾弾するほどではない。
むしろキャラクターや武器ごとに異なる戦闘の楽しさ、
スタミナ制を排除した無課金ユーザーにも優しいシステム、
1ステージが比較的短時間でクリアできる手軽さ、
ソロプレイでも協力プレイでも楽しめるバランス、
途切れ目無く開催される趣向を凝らしたイベントなどなど
スマホで遊ぶことを前提としたアクションRPGとして見れば
他の追随を許さないトップクラスの完成度を誇っている。
強いて言えば新規キャラクターの過剰なインフレによって
古いキャラクターが産廃扱いされてしまっていること、
タウン育成やEXソウルボード、神気解放など要素が増え過ぎて
新規参入が難しくなっていることは何とかしていただきたいところだが
「パズドラ」などの古参のスマホゲームは皆同様の問題を抱えており、
長年運営している作品の宿命でもある。
レアキャラクターが出辛いという声も聞くのだが
「出る時は出るし、出ない時は出ないさ」と割り切って
1イベントあたり30連までしか回さないと決めていれば、
次回イベントまでにちゃんとジュエルが貯まるように計算されていて課金圧力はほとんど感じない。

今回の訴訟がどうなっていくのかは分からないが
仮に任天堂の主張が全面的に受け入れられて配信停止に追い込まれてしまった場合、
アクティブユーザー数の減少に歯止めがかからないとはいえ
依然としてかなりの数が存在するであろう重課金ユーザーが
阿鼻叫喚の地獄絵図になることは目に見えている。
ソーシャルゲームを巡っての訴訟沙汰は、
何の罪もないユーザーにも多大な不利益をもたらす可能性があり
無課金とはいえ今回は私もその中のひとりに該当するので
成り行きを慎重に見守っていきたい。

両社が納得のいく(妥協できる)上手い落としどころが見つかることを祈って。



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