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忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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有害図書2005(2004年9月25日過去ログに追記)

2005年03月02日 | 業界四方山話

■PS2:「grand theft auto Vice City (廉価版)」


ついに正式に有害図書の認定を賜ることになったようだ。

近頃、秋葉原やオンラインゲームを取り上げるTV番組も増えてきたが、
必ずと言っていいほど
「病的にハマっている人」や「薄気味悪い人」とセットである。
「ゲームばかりしてるとこうなりますよ」
「ああはなりたくないものですね」
という着地点を目指して編集されているのが見え見えだ。
その番組を制作したTV局では、殺人事件を扱ったドラマも
お色気をウリにするバラエティも放送されているというのに、
そういったことに関しては無頓着というのもおかしな話だ。
有識者とTV局は、ゲームをスケープゴートにして
一応の責任を果たした気になりたいらしいが、現実はそう甘くないと思う。
ゲームという「果実」が有害図書という認定を受けても
より甘い「禁断の果実」になるだけだ。
食べたがる子供はむしろ増えるのではないか。

(以下は2004年9月25日の過去ログ)

「華氏911」で世間を騒がせているマイケル・ムーアの前作、
「ボーリング・フォー・コロンバイン」のタイトルの由来を御存知だろうか。
コロンバイン高校で銃乱射事件を起こした犯人である少年達が、
事件を起こす直前にボーリングに興じていたことから、
「ヘヴィ・メタルだのゲームだのが少年達に有害な影響を与えたと言うなら、
 何故ボーリングだけが問題視されないのか」という所からつけられたそうだ。
こういう当たり前の疑問を映画というメディアを使って
世に問い掛けたムーアはやはり非凡だと思う。

愛知県は「青少年の人格形成に影響を与える恐れがある」として、
暴力シーンが多いテレビゲームソフトなどを規制するため、
青少年保護育成条例を改正する方針を固めた。
ビデオやPC用のソフトを対象にした条例は他府県にもあったが、
コンシューマー向けのゲームソフトにまで
対象を広げたのは全国でも初めてのケースだ。
県は今後、有識者の意見などを参考にして、青少年に適さないソフトを
「有害図書類」に指定する方法などを検討する方針らしい。
出たな有識者。私はこの有識者という方々が滅法苦手である。
これは私の思い込みもあるかと思うが、
雑誌やテレビに登場する有識者は概してゲームをしない。
「興味がないのでやらない」「よくわからないのでやったことがない」ことを
「危険」「悪影響」などの難癖をつけて回避しようという年寄りが多過ぎる。

ここ数年、社会を揺るがすような猟奇的な事件が発生した時に
マスコミが真っ先に追うのが加害者の自宅から何が出て来たかである。
もちろん手がかりを追っているわけではない。
「エロビ(特にSMやロリータなど)はないか、ゲームはないか。
 異常者の部屋には絶対あるはずだ」
という色眼鏡越しに、お目当ての探し物をしているのだ。
そして彼等の思惑通りにエロビやゲーム機が出てきたら
「やはり今回も出てきましたか・・・」と”嬉々としながら顔を曇らせて”言う。
今どきの若者で、自室にエロビもゲームも置いてない人がどれほどいるというのか。
蛍の光で勉強してる人と同じぐらい少ないと思うが。

複数の加害者宅から娯楽として定着しているゲームソフトが
押収されただけで問題視されるのなら、宇多田ヒカルのCDならどうだ。
「冬のソナタ」のDVDボックスならどうだ。
平野レミの料理本が出てきたら、
それでも有識者やマスコミは問題視するというのか。
インターネットの掲示板が原因で殺人にまで発展した小学生がいるというのに、
教育現場へのパソコンの早期導入に誰も異を唱えないのは何故だ。
昔は密封されていたエロ本より遥かに過激なヘアヌードが
コンビニに並ぶ週刊誌で簡単に見られることに問題はないのか。
「うちの子ったらゲームばっかりやってるのよ」と困った顔をしながら
マクドナルドでコーラとハンバーガーを食べさせている
親の神経は一体どうなっているのか。

ゲームを犯罪増加のA級戦犯に仕立て上げ、
「有害図書」として隔離したところで犯罪の発生件数は減少しない。
人が「あちら側」に行ってしまう可能性は今も昔も一定であり、
槍玉に挙げられる対象が時代と共に変化しているだけだ。

私はファミコン版「六三四の剣」の首チョンパ技が好きで何度も何度もやっていた。
スプラッター映画も大好きだったし、
川で捕まえたザリガニやカエルを火あぶりにしたことも多々ある。
けれど現在の私はとても素直で素敵な好青年だ。
どうだ愛知県、ぐうの音も出まい。
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Xbox、電源コードを交換

2005年02月17日 | 業界四方山話
<以下、毎日新聞からの転載。>

マイクロソフト:Xboxでやけど 1410万台を交換

●電源コードの発火が報告されたマイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」

マイクロソフトは17日、家庭用ゲーム機「Xbox」の電源コードが発熱し、
7件がやけどを負ったと発表した。
03年10月23日以前に世界で製造された製品1410万台を対象にコードを無償交換する。
日本での被害報告はないが、推定出荷数45万台のうち9割が該当するとみられる。

同社によると、30台のトラブルを確認。
7件のやけどのほか、23件はカーペットを焦がすなどしたという。
同社のロビー・バックシニアバイスプレジデントは
「極めてまれな事例だが、予防的な措置として無償交換をすることにした」
としている。

交換用電源コードの申し込みは、同社のホームページ
0120-558-573まで。2~4週間でコードが届く。

<転載終わり>

燃えたの焦げたのと書かれてはいるが、
出荷数に対し報告された件数があまりにも少ないため、
おそらくかなり稀な条件が揃わない限り起こらない不具合と見られる。
たかだか電源コードとはいえ、
1400万本となれば送料も含めてどの程度の費用がかかるのだろう。
例え30/14000000の確率でも、可能性が0でないなら全交換、
さすがは訴訟大国仕込みのマイクロソフトである。

ちなみに、日本での推定出荷数が45万台という部分については
触れないでおこう、と最後に触れてみた。

*********************************

私も一応Xboxユーザーなので、
今回の件についてマイクロソフトからメールが届いた。

<以下は転載>

Xbox をご購入のお客様へ

拝啓
ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
また普段よりXboxをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

さて、このたび弊社は、
2003年10月23日よりも前に製造されたXbox本体の電源コードを
無償で交換させていただくことにいたしました。
弊社の記録では、お客様は該当する本体を所持されている可能性があります。

Xboxに関して、
ごくわずかな台数 (1万台につき1台の割合未満の台数)についてですが、
部品の故障によって、本体の内部が焦げたり、
電源コードの本体との接続部分が溶けたりする現象が発生したため、
弊社では、このような部品の故障および潜在的な発火のリスクから、
お客様とお客様のXbox本体を守るために、
交換用の電源コードをご用意いたしました。

お客様のXbox本体の底部に記載された製造年月日をご確認ください。
2003年10月23日およびそれ以降であれば、交換の必要はありません。
2003年10月23日よりも前に製造されている場合は、
専用ページから交換用電源コード(無償)をお申し込みください。
このWebサイトにアクセスできない場合は、
フリーダイヤル0120-558-573 までお電話ください。
(フリーダイヤルがご利用いただけない場合は、
  03-3570-8110 をご利用ください。)

新しい電源コードは、2~4週間以内にお届けします。
電源コードをお取替えになるまで、
Xbox をご使用されていない間は電源をお切りください。

本件についてご面倒をおかけすることを心よりお詫び申し上げます。
今後ともXboxに変わらぬご愛顧を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

敬具

<転載終わり>
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「それがPSPの仕様だ」by 久多良木(久夛良木健)

2005年01月21日 | 業界四方山話



■PSP:「PSP ギガパック セラミックホワイト」


今回のPSP初期不良問題について、
ようやく久多良木SCE社長(久夛良木健)からコメントが発表された。
日経ビジネスに掲載されたコメントを読んだ後、
私は「やはり、技術屋に商売は出来ないのだな」と痛感した。
天下のSCE社長様に向かって何と大それたことをと自分でも思うが、
今回だけは言わせてもらう。
久多良木社長は商売人失格である。
私がつべこべ言うより、読んでいただくのが一番早いだろう。
以下は日経ビジネスに掲載されたコメントである。

「それがPSPの仕様だ」
久多良木SCE社長、ゲーム機不具合を一蹴

「一番美しいものを作った」

これが、私が考えたデザインだ。
使い勝手についていろいろ言う人もいるかもしれない。
それは対応するゲームソフトを作る会社や購入者が、
この仕様に合わせてもらうしかない。

使用する液晶画面はこれ以上小さくしたくないし、
PSP本体もこれ以上大きくしたくなかった。
ボタンの位置も狙ったもの。
それが仕様。
これは僕が作ったもので、そういう仕様にしている。
明確な意志を持っているのであって、間違ったわけではない。
世界で一番美しいものを作ったと思う。
著名建築家が書いた図面に対して門の位置がおかしいと難癖つける人はいない。
それと同じこと。


上記のコメントはボタンを押しても反応しない点についてであり、
全ての初期不良に対してのコメントではない。
ボタンが戻らない点については記事の中で不具合と認めている。
修理対応となったのは出荷数全体の0.6%ということなので、
年内出荷50万台として3千台が「修理対応」となったわけだ。
しかし、逆に言えばSCEが「不良」と認めたものだけでも3千台あったわけである。
本当は「修理対応」という点からして既におかしいわけだが、
今回はその件については言及するまい。

今回の記事から感じられたのは、技術屋としての驕りとプライドのみ。
不良品を掴まされたユーザーに対しての謝罪は一切なかった。
せっかく表に出て来る気になったのなら、
コメント次第でいくらかの名誉挽回は出来たはずなのだが、
久多良木社長の口から出てきたのは
「素人がごちゃごちゃぬかすな」(としか私には読めなかった)
という専門家からの逆ギレであった。
不良品に当たってしまったユーザーや、
初期不良の噂を耳にしてなかなか購入に踏み切れないユーザーが
この記事を読んだ時、果たしてどう思うのだろうか。

純金製の茶器が最も機能的に優れているわけではないように、
「世界で一番美しいもの」が一番優れているとは限らない。
美しさも大事だとは思うが、何よりもまず
「お客様にお出ししても恥ずかしくない物」を作るべきではないのか。

「週刊ポスト」で取り上げられた時、
もっと信頼性の高い媒体に飛び火して欲しいと書いたが、
消火に出てきたはずの久多良木社長は
燃え盛る火事現場に灯油缶を投げ込んで去って行った。
尻拭いをしなければならないSCEの営業には同情を禁じ得ない。

************************************

2005年1月22日

あまりにも書き込み数が多いのでこちらで追記を。
まず、何件かあった「タイトルに問題あり」とする指摘についてだが、
私も納得するところが多かったので変更させていただいた。
多数の方に誤解を与えてしまったことをお詫び申し上げる。

次に、「ユーザーでない立場の人間が言うな」という指摘についてだが、
私は業界の末端に身を置く者であるが、
同時に年の割には熱心なゲーマーでもある。
PSPの購入も予定しているれっきとしたユーザーなのだ。
今回の久多良木氏のコメントは、いちユーザーとして腹立たしいのと同時に、
「修理対応という説明に納得しなかった客に自腹で返金した」
「修理に時間がかかる上に交換品も店頭になかったので自腹で返金した」など、
激昂する客に対し身銭を切って平身低頭で詫びたというショップの話を
いくつも聞いているだけに、同じ業界に身を置く者としても許せないのだ。

「技術屋に商売は出来ない」という表現について。
これは私個人の考えというより、昔から言われていることだ。
「名選手、名監督に非ず」という言葉もあるように、
どちらかと言うと「餅は餅屋」というニュアンスに近い。
もちろん、例外が多く存在することも承知している。

アクセス解析をつけてはどうかという意見もいくつか頂いていたが、
私は、私自身が素性を隠して当BLOGを運営している以上、
来訪者の素性も問わないというスタンスでやっていきたいのだ。

************************************

2005年1月23日(24日、25日、27日にも少し追加)

SO503i、ついに交換開始 ユーザーの声届く

2001年の記事である。
当BLOGに限らず、今回の件について
「ネット上でいくら騒いでも何も変わらない」
という書き込みを何度か見かけたが、
私はそれでも「何も言わないよりはマシ」だと思う。
ユーザーの声が届いた前例が、同じソニーの製品であるのだから。

「クレームを言ってくるお客は、販売店にとっては有り難い存在だ。
 指摘された箇所を改善すれば問題は解決するし、
 何より同じ思いをするお客を未然に防ぐことが出来る。
 一番恐いのは、不満を感じても何も言わない代わりに
 二度と来店してくれない客だ」

某販売店の店長から聞いた話だ。
24日午後11時現在までに寄せられた500件以上のコメントや、
80件にも上るトラックバックには、
SCEへの不満と愛情が込められていると思う。

ようやくネット上でも久多良木社長のコメントの全文が読めるようになった。
お時間のある方はこちらで確認していただきたい。

27日の共同通信のニュースより。
戦略的誤りと経営分析 ソニー副社長、決算で
この記事中に井原副社長の印象的な発言がある。

「ユーザーの目線に立っていたか、
 何を守り何を捨てるかで過去に戦略的誤りがあった」

その言葉、すぐ側に居る人間にも聞かせては如何か。

最後に、当BLOGは基本的に書き込みを削除しないことにしているが、
今回は私の判断で150件近くの書き込みを削除させていただいた。
該当した方、申し訳ない。
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ヨン様がPSPに舞い降りる時

2005年01月11日 | 業界四方山話

冬のソナタがPSP用UMDディスクとして発売されるらしい。

朝鮮日報は今日、韓流ブームの火付け役となった大人気ドラマ
「冬のソナタ」をPSP用UMDとして日韓同時発売すると報じた。

韓国側が「冬のソナタ」の新たな収益モデルを模索するまでは分かるのだが、
PSPの市場拡大を模索していたソニーとの思惑が一致した、というのが解せない。
ソニーはNHKが散々使い古した「冬のソナタ」に何を期待したのだろうか。

劇場やテレビなどで何度となく韓流ブームを目の当たりにしてきた私としては、
「ヨン様また来てね~!」と、戦地に赴く夫を送り出す妻のように
涙を流しながらハンケチを振るオバサマ達とPSPがどうしても結びつかない。
オバサマ達は何しろ機械類に弱い。
「プレイステーションで遊べるファミコン下さい」とか言う人種である。
予約録画すら覚束ないオバサマ達にいきなりPSPはハードル高過ぎであろう。
80%の確率でゲームボーイ(DSですらない)との区別が付かないと思う。

PSP用UMDを使った映像ソフトが商売として定着するかどうかはまだ未知数だ。
出すとすれば「マニア向け」ということになろう。
そういう意味では、「ガンダム」や「冬のソナタ」というのは
切り込み隊長としては適任なのかも知れないが・・・

「MOTHER」のキャッチコピーは「おとなもこどもも、おねーさんも」だった。
それに習うとすればPSPは「おとなもこどもも、おばさんも」なのか。

************************************

「DEATH BY DEGREES」の体験版プレゼントの当選者を決定した。
応募総数は37通であった。
こちらの連絡先を教えないという理不尽なスタイルながら
多数応募いただき、誠に感謝。
なお、体験版は明日発送の予定だ。
応募した方は2日~3日後あたりにポストを覗いていただきたい。
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値崩れ番付2004年末

2004年12月27日 | 業界四方山話
今年も残すところあと僅かとなった。
怒濤のリリースが続いた年末商戦もクリスマスを終えて一段落。
ここからは、「負け組」達が続々と値崩れを起こしていくはずである。
初売りの目玉にされるか、福袋の中身なのかは知らないが、
それらの中には必ず以下のいずれかのタイトルが含まれているはずだ。
なお、11月以降に発売になったタイトルのみになっている。

************************************

【横綱】
「ルパン三世・コロンブスの遺産は朱に染まる」
(バンプレスト部屋)

発売直前から予感はあったのだが、こちらの予想を遥かに上回るペースで下落中。
現在2000円台後半から3000円台前半で推移している、
発売日が「ドラクエ8」の2日前というのもあったとは思うが、、、

【大関】
「テイルズ・オブ・リバース」
(ナムコ部屋)

初回特典DVD付きの状態で4000円台続出中。
シリーズの特色からして「ドラクエ」のように持ち直すことは難しいと判断し、
発売直後ながら大関にポジショニングしてみた。
「ラジアータストーリーズ」までにどれだけ消化率を上げられるかが鍵だろう。

【関脇】
「カプコン・ファイティングジャム」
(カプコン部屋)

これが2004年度の値崩れ番付なら「鬼武者3」
「バイオハザード アウトブレイク2」「ロックマンX コマンドミッション」など、
さらに多数の作品を送り込んでいたはずのカプコン部屋。
「モンスターハンター」や「グランドセフトオート バイスシティ」などヒットもあったが、
人気シリーズが掲げていた販売目標の不足分を埋めるほどではないはずで、
来年以降はさらに厳しい状況に追い込まれそうだ。
現在3000円台前半~中盤で推移中。

【小結】
「スーパーロボット大戦GC」
(バンプレスト部屋)

ファミコンミニ版の「第二次」が欲しい人にしか訴求しなかったのか、
「スパロボ」シリーズにしては苦戦中のGC版。
現在4000円台後半~5000円台前半で推移しているが、
ファミコンミニの応募期間が過ぎればもう一段階下落しそうな気配だ。

【幕内】
「ロックマンエグゼ5 チームオブブルース」
(カプコン部屋)

人気シリーズにも遂に翳りが見えてきたのか、
今年末は少しダブつき気味のため「エグゼ」を幕内にしてみた。
2月発売予定の「カーネル」で盛り返すのか、
それとも「ブルース」だけが大きく値崩れするのかは分からないが、
共倒れという最悪の結果だけは避けたいところだ。

【十両】
「ビューティフルジョ-2(PS2)」
(カプコン部屋)

続いてカプコン部屋。
GCでコアユーザーから支持を受けてロングセラーになった
「VJ」シリーズの最新作だったが、売り上げは芳しくないようだ。
同時発売されたGC版はさほど大きな値崩れはないが、
PS2版の値崩れが激しい。現在3000円台後半~4000円台前半を推移中。

【幕下・二段目】
「太鼓の達人 ゴー!ゴー!五代目」
(ナムコ部屋)

アーケード版は息の長いロングセラー商品だが、
コンシューマーでは賞味期限切れなのか、年末商戦期に投入された最新作ながら苦戦中。
同梱版・ソフト単品共に若干の掛安が出始めている。
しかし、出荷数自体もさほど多くないので大きな値崩れはなさそうだ。


【幕下・三段目】
「機動戦士ガンダムvs.Zガンダム(PS2)」
(バンダイ部屋)

「連邦vs」が80万本強、「エゥーゴvs」が60万本強という
メガヒットシリーズだったが、最新作は苦戦中。
登場機数を増やしただけではマンネリを打破するのは難しかったのかも知れない。
同時発売のGC版は出荷数の関係か大きな値崩れは見られない。

【序二段】
「To Heart2」
(アクアプラス部屋)

本日が発売日のため結果を出すにはまだ早いのだが、
発売直前になって「限定デラックスパック」の買い取り依頼が
二次問屋に来ていることに若干不安を感じたため、序二段に滑り込ませてみた。
最近は入荷が確定した限定版を店頭では販売せず、
そのままオークションに流すショップが増えてきたため、
オークションでの旨味がないと分かった途端に二次に溢れるという現象が起きているのだ。
最近では「メタルギアソリッド3」「ゼノサーガ2」
「めぐりあい宇宙」の限定版でも同様の現象が起きている。
3種類のバージョンで合計10万本ほどの受注が集まったようだが、
現在のコンシューマー市場のギャルゲーの売り上げを考えると多過ぎるような気もする。
私の勘違いかも知れないが。

【序の口】
「ドンキーコング ジャングルビート」
(任天堂部屋)
「ドラゴンクエスト8」
(スクウェア・エニックス部屋)

この2本の共通しているのが、発売直後に急落したものの、
しばらくして持ち直したということだ。
特に「ドンキーコング」に関しては、
発売直後に同梱版が3000円台まで下落していたが、
クリスマス特需であっという間に持ち直してしまった。

************************************

なお、このランキングはあくまでも私が把握している12月27日現在の相場であり、
地域によって多少の価格差はあると思われる。
底値まで行ってしまうものもあれば、持ち直すものもあるだろう。
あくまでも目安として考えて欲しい。
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火災にマヨネーズ

2004年12月21日 | 業界四方山話


てんぷら油から火災が発生した時はマヨネーズを使うと良い。

1989年に神戸市消防局が発表して以来、
全国にあっという間に広がったこの消火法にも落とし穴がある。
この消火法のキモは、マヨネーズに含まれるタンパク質が酸素を遮断することにあるのだが、
炎が上がる前、白煙が上がっているだけの段階で使用するとマヨネーズ容器がうまく溶けず、
肝心の中身が出てこないために充分な効果が得られないのだ。
また、マヨネーズを放り込んだ後で油に蓋をしてしまうと、
次に蓋を開けた時、急激に酸素が加わることにより、
いわゆる「バックドラフト現象」が起こる。
生半な知識や対応は大火傷の元ということである。


ついに株価にも影響を及ぼし始めたPSP初期不良問題

一応リンクも張ってはみたが、この記事が持つ最大のインパクトは株価の下落ではなく、
YAHOO!のような大手ニュースサイトで、
SCEがひた隠しにしてきた初期不良問題が白日の下に晒されたことにある。
当BLOGのような、どこの馬の骨かも分からない、信憑性も疑わしい個人のページが
どれほどの長文を連ねようと決して得られない真実味と説得力をこの記事は持っているのだ。

さて、今週はいよいよクリスマスである。
1年中で最も需要の高まるこの時期に至っても、
未だに初期不良に関する明確な対策を打ち出そうとしないSCEに業を煮やし、
担当の営業に直接詰め寄った者が何名かいる。
不良の対応に関しては、ユーザーが直接SCEに連絡することになってはいるが、
ユーザーにとって最も近い窓口である販売店としても説明責任があるためだ。
しかし、彼等が持ち帰った回答は余りにもお粗末なものだった。
以下の内容は知り合いから聞いた話である。
(念のため3社に確認したが、ほぼ同じ回答を得た)
また、在庫を多数持つ大手量販などは独自の判断で交換対応をしているところもあると聞く。

回答1■今回の不良に関しては全て修理対応とする。
    新品交換、および返金などは一切しない。

何故交換対応が出来ないのかについては、
現在も続いている品薄問題と直結している部分もあるとは思う。
が、大枚を叩いて購入した商品がいきなり不良というだけでも気分が悪かろうに、
修理対応のみというのはいかがなものか。それでユーザーは納得するものなのだろうか。
毎週上がってきているはずの10万台の本体からまず交換分を最優先させ、
残った分を出荷では何故駄目なのだろうか。
交換分は修理し、ドットコムあたりで値引きして販売すれば良いのではないか。
こういう時にこそ直販サイトを有効活用すべきだろう。

回答2■修理には約1ヶ月かかると伝えておいて欲しい。

なぜ1ヶ月なのかと言うと

「今後も多数の修理依頼が舞い込むことが予想される上に年末年始も挟むため、
 通常10日前後の修理期間が大幅に遅れる可能性がある。
 10日前後と伝えて予定通りに修理が上がらなかった場合
 さらにクレームが殺到してしまうので、最初から余裕をみて1ヶ月と説明しておいて欲しい」

ということらしい。
SCEは、今後も多数の不良が発生するであろうことも、
修理センターが不良品の山で溢れかえることも把握、計算した上で
「1ヶ月と説明してくれ」と言っているわけである。

不良率1割強という数字からして、今後も毎週1万人以上の「被害者」が生まれることになる。
ソフトだけを手元に残し、本体を1ヶ月近く里帰りさせなければならないユーザーや、
クリスマスにサンタからもらったプレゼントを1月末まで遊べない子供も当然出てくるだろう。
それでもなお、「交換も返金もいたしません」「修理は1ヶ月かかります」という
杓子定規な物言いが通用するほど日本の消費者は大人しいのだろうか。 

「数万人程度の小火ならマヨネーズでも放り込んでおけばいいさ」
と高をくくり蓋をした下では、積もりつもった不満がバックドラフトの瞬間を待っている。

******************************************

当BLOGの掲示板にも書き込みがされていたが、あちこちのサイトで
SONY社員がユーザーを装い任天堂批判の書き込みをしていたことや、
アダルトサイトへ書き込みをしていた事などが暴露(真偽のほどは不明)されているが、
私はこの件に関しては初期不良問題と切り離して考えるべきだと思っている。
特にアダルト云々というのは完全に「いちゃもん」だろう。
私は、初期不良を公にせず、
謝罪もないまま生産・出荷を続けるSCEの企業倫理には不満があるが、
社員一人一人の性癖についてまで口を挟むつもりは毛頭無いし、興味もない。
自社を擁護したり任天堂を批判したりというのも、
おそらくは単独犯か、せいぜい2、3人の話だろう。
それこそドット欠けのようなものだ。

******************************************

本日(22日)、任天堂よりニンテンドーDS用ソフト
「さわるメイドインワリオ」の不良報告があった。
リンク先の記事とほぼ同じ内容が、
「さわる~」のシリアルを登録したクラブニンテンドー会員宛にも発送されたようだ。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

                           2004年12月22日
お客様各位
                           任天堂株式会社

平素は任天堂製品をご愛用いただきありがとうございます。
このたび、ニンテンドーDS用ソフトの中で『さわるメイドインワリオ』において、
ごく一部のハードとの組み合わせにおきまして下記の3つのプチゲームに
不具合が発生することが判明いたしました。
同ソフトをお買い求めいただきました皆様方には大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、
心よりお詫び申し上げます。

不具合が確認できた同ソフトは、無償で新品と交換させていただきますので、
以下のアドレスより「『さわるメイドインワリオ』の不具合について」
をお読みいただいたうえで、お手続きいただきますようお願い申し上げます。

https://secure.nintendo.co.jp/ds/azwj/koukan/index.html

弊社では、かねてより、商品の製造出荷時には万全を期して検査しておりますが、
今回の不具合は、ごく一部のハードとの組み合わせによってのみ発生するという特殊性から、
発売前に確認することができませんでした。
今後は、このような不具合が発生しないよう一層努めてまいりたいと存じますので、
何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

<不具合の出るプチゲームと症状>

【まめでんきゅう】

端子の部分から線を描こうとしても線がすぐ切れてしまったり、
最初から描けなかったりするため、端子と電池の間をつなぐことができません。

【クライヘヤ】

画面をタッチした時に現れる、電球と黄色い光の円がタッチし続けている間、
点滅し続け、おじさんを見つけてもクリアにならない。
(本来は、タッチ中は、点滅ではなく、点灯したまま)

【どうかせん】

導火線の続きを描こうとしても線がすぐ切れてしまったり、
最初から描けなかったりするため、導火線を火につなぐことができません。

※ソフトの不具合が確認できなければ、
 そのままご使用いただいてなんら問題はございません。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

任天堂の対応は取り立てて褒められることではない。
むしろ、企業としては当たり前のことだ。
今SCEに求められているのは「当たり前のこと」なのである。
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「腐ってやがる、早過ぎたんだ」by クロトワ

2004年12月16日 | 業界四方山話

12月某日の午後、近所の量販店の問い合わせ窓口に数人が並んでいた。
全員がPSPのロゴが入った紙袋を持っていた。
テーブルの上には、まだほとんど手つかずと分かるPSPが広げられていた。
店員は商品を入念にチェックし、
「確かに映りませんねぇ・・・」と疲れた表情で呟いた。

gooのBLOGランキングのベスト10をゲーム関連だけで埋め尽くそうかというほどに
盛り上がっている「PSP初期不良フェスティバル」だが、
個人的にはさほど驚くことでもないように思う。
というのも、今回の結果はある程度予想されていたことだからだ。
11月度のマンスリーでもまだ実機を伴う展示がされなかったことで、予想は確信に変わっていた。
PSPの歩留まりが異常に低いこともかなり前から漏れ伝わっており、
「これが改善、安定するにはまだまだ時間がかかる」とも言われていた。

交換しようにも交換品がない。
メーカーからの出荷は今後も極少。
初回出荷分を買った20万人は、本来工場で済ませているはずの最終チェックを
わざわざ3万円近く支払って引き受け、全国のショップはSCEのお客様窓口と化した。
SCEは「巷で言われているほど不良は出ていない」と火消しに躍起になっているようだが、
そんな暇があるのなら、現在までに把握出来ている不具合をまとめ、
謝罪コメントと共にマスコミに向けて正式に発表するべきだと思う。

もし、万が一、不良率が高いことも承知の上で出荷したのであれば、
SCEの倫理観は鳥インフルエンザ問題で揺れた京都の養鶏場や
会社ぐるみの「リコール隠し」で騒然となった三菱自動車と同レベルだ。
違うとすれば、命に関わる問題か、そうでないかぐらいだろう。
先行逃げ切りを目論む任天堂を前に意固地になったのかも知れないが、
「DSとPSPはターゲットが違う」と言うのなら、多少遅れても構わないはずではないのか。
SCEの、いや、SONYという大企業の信頼を失墜させてまで、
大作の並ぶ今年末にねじ込む必要が本当にあったのだろうか。

今回のPSP騒動で、私は”映画版”(←指摘感謝)「風の谷のナウシカ」を思い出した。
PSPは、トルメキアの皇女クシャナが復活を企てた伝説の兵器、巨神兵だったのだ。
「ナウシカ」を知っている人なら、オチは分かってくれると思う。

**************************************

実は、今回の記事は12日の段階で既に書きあげていたのだが、
我も我もと騒ぎ立てるのが本意ではないため、事実確認に時間をかけた。
ネットではなく、実際に見聞きした話を総合すると、
感触としては全体で1割近いか、少し超えているぐらいではないか。
どちらにしろ、商品として販売出来るレベルではないと思う。
SCEは今後も週10万台のペースで出荷するとのことだが、
同じ管理体制で生産・出荷されている以上、出せば出すほどクレームは増加し、
火消し作業は大変になるはずだ。

販売を一時休止して全回収後、仕切直し。
SCEが「漢」になるには、もうそれしか道はない。
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「ドラクエ8」をタダで遊んだ人、正直に手を挙げなさい

2004年12月13日 | 業界四方山話

■PS2:「ドラゴンクエストVIII空と海と大地と呪われし姫君(廉価版)」


本日付のZAKZAKにも出ていたが、
現在発売中の「ドラゴンクエスト8」が、
正式な発売日である11月27日よりも前にWinnyなどのファイル共有ソフトを使って
ネット上に流出していたことが明らかになった。
流出し始めたのは先月の24日前後とのこと。
この件に関してコメントを求められたスクウェア・エニックスの広報は

「管理は徹底してきた。今の段階ではコメント出来ない。当社からの流出はない」

と内部犯行の可能性を否定している。
「管理を徹底してきた」なら流出はないわけで、
「今の段階ではコメントできない」なら「当社からの流出はない」ことも断言出来ないはずである。
今のところ、流通の段階で流出したのではないかと推測されているようだ。
しかし、ジャレード(PSの流通を引き受けているソニーの関連会社)の人間に疑いの眼を向ける前に
まずは自分の会社の社員を疑ってかかる方が良いと私は思う。
そう言えば、スクウェア・エニックスの社員と思われる人間が
某オンラインRPGのユーザーが集まる専用の掲示板で
『「ドラクエ8」を発売前に社内販売価格(確か6500円ぐらいだったと思う)で譲ります』
という書き込みをしていたという事もあった。
この話は上の流出を私に教えてくれた知り合いから聞いた話なので
詳細は分からないが、騒がれ始めた途端に削除されたとのことなので
「ビンゴ」だったのではないかと思う。

PS2などの容量の大きなソフトは、落とす側にもある程度の環境を強いられるので
よりコアなユーザーにしか広がらないが、GBAなどの携帯用機になると問題は更に深刻だ。
実際、「最近のGBA関連は全部ダウンロードで遊んでますよ」という知り合いもいる。
ちなみにこの知り合い、某ソフトメーカーの社員である。
自社の利益さえ損なわなければ、いや、自分の身に災いが降りかからなければ
何でもやってしまうという人間が増えているのだ。
スクウェア・エニックスの中に「腐った林檎」が紛れていても不思議はない。

タッチペンを使用するためコピー不可能と言われていたDSのソフトでさえ、
タッチペンの操作をマウスで代用出来るようにしたエミュレーターが開発されていると聞いた。
任天堂から発売されている「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」も、
流出当初は毎日数千人がダウンロードしていたとも言われており、
ゲーム業界がファイル交換で被る被害総額がいくらになるのか、予想もつかない。
ちなみに、ファイル交換や違法コピーによる映画産業の被害総額は年間3000億円にも上るそうだ。
電気街の露店で上映前の映画を売っている輩も、
家のパソコンで見ている輩も、メディアに焼いてオークションで売りさばく輩も、
皆3000億円強盗という巨大な犯罪の一味である。

「ドラクエ8」のデータは今もネット上に流れたままだと言う。
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「ドラゴンクエスト8」発売2日目で最安値5800円

2004年11月29日 | 業界四方山話

■PS2:「ドラゴンクエストVIII空と海と大地と呪われし姫君(廉価版)」


週明けで事態が好転するかも知れないと思い一度取り止めにしたのだが、
どうも悪化しているようなので思い切ってアップすることにした。
以下の*ラインの枠内が昨日アップ予定だった記事である。

************************************

正確な数字の把握がまだ出来ていないので、
あくまでも27日と28日の市場の「雰囲気」だけ。

桁違いの出荷数のため、法人や地域によってかなり差が出たせいだとは思うが、
全体的に絶好調とまではいかなかったようだ。
某問屋が小売り相手に行った調査では27日閉店の時点で
大体4割~6割の消化率だったらしい。
小規模店でも数十本~数百本という入荷数からすれば
27日だけで軽く150万本前後は販売したのではないか。
間違いなく今年最高の出足であり、
発売日の時点で年間ランキングのトップ5には入ったはずだ。

一方、2次問屋には小売りからの買い取り依頼も複数あったようだが、
問題なのはその本数と価格だ。

「DVD付き100本を@72%で」
「DVDなし今日出荷可能の分を80本@75%で」
「29日出荷分50本を@70%で」

など、赤字覚悟の放出はいささか早過ぎる気がする。
これは、
■8800円という高額商品であること。
■支払いが前金であったこと。
■この後まだリピート分の入荷があること。
■DS、PSPなどの新機種や各種大作ソフトのリリース。
■発売1ヶ月以内にかなりの数が来るであろう中古買い取り。
などを見越しての判断かとは思うが、
それにしても特典DVD付きを放出するということは
リピート分ではなく初回納品分がそれだけ余っているということであり、
上記のショップの状況はかなり深刻なのではないかと推察する。

今年末が主役不在の貧弱なラインナップであったなら
この程度の在庫量は年末年始の需要を見越して呑気に構えていられたとは思うが、
DS&PSPの新機種及びその関連ソフトと付属品、
「テイルズ」「メタルギア」「グランツーリスモ」などの大作ソフトなど、
今年末はショップにとって例年にないほどの稼ぎ時であると同時に物入りでもある。
しかも高額の割に薄利なものばかりだ。
「ドラクエ」だけに金を使ってはいられないという台所事情もあるのだろう。

「27日の夕方以降動きが鈍くなってきた」という声を裏付けるように、
28日も休日を返上して営業を行っている問屋には
追加注文ではなく買い取り依頼が増加、掛け率も70%前後で落ち着きつつある。
日曜日までの販売動向を見守ってから動き出すショップも多数あるため、
明日月曜日にどれだけの売り込みがあるかで更なる値下がりも考えられる。

そんな中、12月3日に3回目の追加出荷があると連絡が入った。
合併後初の超大作なのでなるべく多く売りたいという気持ちは分かるが、
コンビニや大手量販との価格競争に巻き込まれ薄利多売を強いられた上に
時間指定までされた小売りの中から
「手間ばかりかかって全く儲からない『ドラクエ』はもうコリゴリ」
という声があがっているのも事実だ。
こういった声にどれだけ耳を傾けられるかが
今後のスクウェア・エニックスの信用を大きく左右するのではないだろうか。

大名商売はいずれ淘汰されるということをデジキューブ事業で学んだと信じたい。

************************************

そして今日、予想通り買い取り依頼がかなり出始めた。
週末で品切れを起こしているショップからのリピート発注もあるらしいが、
品切れを起こしているのがどこも小規模店であり、
ダブらせているのが割と大型の専門店や複合ショップばかりなので
比率で言えば圧倒的に買い取りの方が大きくなってしまっている。
29日午後7時現在、私の掴んでいる最安卸値は5800円(税抜き)である。
この値段なら仕入れてすぐ中古屋に売りに行った方が儲かるのではないか。

間違えて欲しくないのだが、これはあくまでも「最安値」であり、「相場」ではない。
そして相場は、一度下がっても消化率さえ上がれば持ち直すことも多々ある。
年末商戦で盛り返してくれれば「あの時は一瞬焦ったよね」という笑い話だ。
しかし、3日の追加出荷がされた後のことは、、、正直私にも分からない。

ただこれだけは言える。
発売直後にこれだけ掛け安案内が乱れ飛んだ「ドラクエ」は過去に無かった。
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「ドラクエ8」直前に大量追加で焦る面々

2004年11月23日 | 業界四方山話

■PS2:「ドラゴンクエストVIII空と海と大地と呪われし姫君(廉価版)」


あと4日で発売になる「ドラゴンクエスト8」だが、
当初予定されていたリピート分のうちの40%が発売日(27日)着に前倒しされ、
残り60%が30日着予定で出荷されるとの案内がスクウェア・エニックスよりあった。
法人によってバラつきがあるのか、FC本部の配分が不当なのかは分からないが
30%:70%や35%:65%と若干の誤差が生じているようだ。
中には20%:80%と言われた某FC系列のショップもあるようだが、
さすがにこのショップにだけははっきり言える。

   「おたくは本部に騙されている」

これにより、初回250万本に加え、リピート80万本の内の40%である
32万本を合わせた282万本が27日の発売日に店頭に並ぶことになった。
280万本と言えば、SFCで発売された「5」とほぼ同数だ。
29日に残りの48万本が出荷された時点で総出荷数は330万本となり、
SFC版「6」の320万本を超え、PS版「7」の410万本、FC版「3」の380万本に次ぐ
シリーズ歴代3位となる計算なのだが、このハイペースでの出荷体制に
早くも及び腰になっているのが2次問屋だ。

この手の大作が発売される時に2次のやることは大体決まっている。
品薄のショップを相手に掛高で案内をかけるのだ。
90%は当たり前、時には95%や98%などという高額になることもあるが、
これだけ長きに渡ってこのスタイルが続いているということは、
在庫切れだけは避けたいという利益より面子重視のショップが購入しているのだろう。
先々週ぐらいまでは90%を超える案内も多数出ていた。
しかし、前倒しの案内があった直後から徐々に下がっていき、
今週に入ってからは80%台前半でほぼ固まってきている。
中にはリピート分は全て定番(通常の掛け率)という所もあり、
予想以上に捌けていない現状が浮かび上がってくる。
メーカーの出荷が潤沢であれば、当然2次の付け入る隙はなくなる。
それはそれで健全なことかも知れないが、
現金化を急ぐ2次が大量に在庫を持て余してしまえば値崩れは避けられない。
スクウェア・エニックスではさらに40万本ほどの追加出荷を予定しているようだが、
(あくまでも現段階で言えば)少し多すぎるような気がする。

「ポケットモンスター」「ウイニングイレブン」「三國無双」など、
馴染みのタイトルにばかり人気が集中する最近のゲーム業界の流れからすれば、
「ドラゴンクエスト」はその中でも究極とも言えるタイトルだ。
当然売れる数も100万や200万ではあるまい。
用意された330万本が瞬く間に消化され、2次の在庫も一掃されれば万々歳となるわけだが、、、
祭りの日は近い。
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