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冬の野伏ヶ岳でテント泊 (中編)

2014-02-16 07:55:03 | お山歩き
天気のお陰か何もかもがスムースに進み、予定していなかった登山までも終えてしまった。
下山中に暗くなるかもしれないと思ってアタックザックに詰め込んだ防寒ウェアやヘッドランプは全く使うことはなかった。
そして時間は十分、このままクルマまで戻れてしまうというほどに余裕があった。
ま、テント泊が目的の一つでもあるので帰るという選択肢はないけどね。


(左)登りの時に落ちたクレバスを避けて下山するルートを選ぶとこういうトラバースをせざるをえなかった。 結構怖い・・・。
(中)本当にイイ景色だ。
(右)途中、ケツをおろして一服。
時間的余裕があるということは良いことだ。
テント泊ならではというところか。


テン場へ戻る時に撮った写真。
小高い丘の上にテントがあり、その上のまだ青い空には月が出ている。
実にイイ雰囲気だ。
画になるな。


テン場まで戻って登った山を見上げる。
山裾左から山頂へと続く尾根が「ダイレクト尾根」と呼ばれる登ったルート。

そしてとりあえずテントに入りウェアを着替えて晩飯の準備に取り掛かる。

(左)時刻は16時21分、遅めに山に入り山頂まで行った割にはまだ時間的余裕があった。
標高はスント計測1115M。
(中)それにしても冷えてきた、吐く息が真っ白だ。
一体何度だろう?と思ってポールに吊るしておいた温度計を見ると -6度 ぐらいだった。
日差し多い一日でまだ日が出ている16時台だというのにこの気温。
日が沈めば二桁は間違いない。
夜は冷えるぞ。
(右)さてお楽しみの晩飯。
雪山の晩飯は「鍋」でしょ!
ファーストライト内でコンロ使うと結露が恐ろしいのでぼんさんのテントの前室で調理。


(左)今回も野菜、肉を持ち込んで鍋パーティ。
そして最後は中華そばを3玉ぶち込んで満腹。
食った食った♪
(中)そして飯が終わったら、各テントで就寝準備。
バラクラバを被りシュラフを頭まで潜る。
空には月が昇りヘッドランプが要らないくらいに月明かりがあり雲なく風もない雰囲気満点の夜。
「これだけ明るかったら星空はあまり期待できないかもな」と思うほど。
夜の天気が良かったらカメラで星空や暗闇に浮かぶテントの写真を撮りたいと思っていたのでそのあたりが気になった。
しかし、寒くて外に出てらんないので写真を撮ることなくテントの中に篭る。
(右)寒さは確実に下りてきてテント内側には既に霜がおり始めて氷が見られるようになる。

で、シュラフに潜ると早くに眠りに落ちた(らしい。イビキかいてたとぼんさんから聞いた話)。
なにげに行動時間長かったしよく歩いたので疲れてたんだろう。

夜中は数回目が覚める。
そして寒さを覚える。
この前とは段違いの寒さである。
自分で考えられる効率の良い防寒対策をしているつもりだがそれでも寒さを感じる。
その寒さのせいか、深夜3時ごろ腹が痛くなる。
最初は様子を見ていたがひどくなる気配が出てきたので、真夜中なのにお花を積みに外へ(お下品な話で恐縮です)。
ついでにポールに吊るしておいた温度計を見る。
-17~18度になってた。
外に出してたスノーシュー、ポール、ショベルには真っ白に霜が下りていて寒さを感じずにはいられない。
そんな中ショベルで穴掘って用を済ませ、ついでに月夜に浮かぶテントの写真でも撮るかと数枚撮ってみる。
しかし手持ちではダメだった。
そしてもう一度寝る。

次に起きたのは6時過ぎ。
テントから顔を出すと山の向こうが明るくなっている。
空には雲もなく今日も天気は最高のようだ。
これだと朝焼けも期待できるし写真を撮るには抜群のコンディション、下半身はシュラフに入ったままテントのドアを開けカメラ持って撮影の準備。


バッテリー性能の低下を嫌ってカメラを暖めつつ周囲の写真を撮るが、遂には外に出て撮影をする。
温度計をチェックすると-15度。
3時の時に比べると若干気温上がったがそれでも猛烈に寒い。


朝日に染まる野伏ヶ岳。
カメラの知識があれば色んな撮り方もできるのだろうけど私は生憎そのような知識を持ち合わせていないのでほとんど機械任せでシャッターを切る。

それと同時に朝飯の準備。

(左)凍結防止にシュラフの中に入れてた水筒の水をコッヘルに入れ、湯を沸かしてパスタを食う。
しかし気温は-15度、当然といえば当然だがコンロの火力が全然上がらない。
マイクロレギュレーター装備のSOD-300をもってしても湯がなかなか沸かない。
そしてその間にザックに入れていたおにぎりのことを思い出して取り出してみる。
カチコチだ。
おにぎりで釘が打てるレベル。
(中)ポールにカラビナ使って温度計をぶらさげてました。
(右)そして水を入れた後に放置していたソフトボトルの残り水を見たら、もう凍ってた(汗)
非日常だ・・・と驚く。


(左)今日も天気最高だ!寒いけどテンションは上がる。
(中)スノーシューに付いた霜。
(右)パスタを食べた後は残り汁をもう一回熱しそこに凍ったおにぎりを投入解凍し、更にインスタントおしるこで体を温め朝からエネルギーを補給

前日に山も登ってしまい後は適当な時間に帰るだけという状態だったのでダラダラと過ごす。
しかし、この天気!
帰るのはもったいない。

まだつづく
コメント (4)
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