耳を洗う

世俗の汚れたことを聞いた耳を洗い清める。~『史記索隠』

“剪定”は難しい

2007-06-12 20:37:29 | Weblog
 昨日、今日、恒例の庭木の剪定にかかった。剪定で手こずるのは「松」である。去る日曜日は、市の年間行事の一つ「松の剪定」講習会に出席した。これまで何回か講習を受けてはいるが、いざとなるとなんとも覚束ない。今回の講習会も定員60名が熱心に質疑を提起し、80歳をすぎた講師Mさんがこれに懇切丁寧な説明指導を行った。おかげで、昨日、今日にかけてまる一日がかりの「松」の剪定を無事終えることができたのである。

 Mさんは私が住んでいる町に所在する「生香園」という園芸店のオーナーである。「分からないことがあればいつでも聞きにいらっしゃい」と園芸愛好家にやさしい。講習の冒頭、Mさんはいつも口癖のように「植物も生き物、心をこめて接すれば必ず応えてくれます」という。「松」の手入れも一年間の月別作業管理を、2月の“葉すぐり”“潅水”に始まり、11月の“古葉取り”“潅水”まで図解入りでこまかく説明する。今年は、松の新芽が枯れる現象が出て、ぜひ聞いてみようと思っていたら、6月の作業“芽かぎ(みどりとり)”の説明の中で「芯食い虫」が原因で新芽が枯れるという話しがあって、疑問は一挙に氷解した。今日“芽かぎ”が終った後、教わった通り、スミチオン1000倍液で消毒しておいた。

 まもなく梅雨にはいるらしいが、畑はカチカチでじゃが芋やタマネギの収穫あとは鍬も入らない状態が続いている。サトイモやサツマイモの植え付けを準備しているが、一雨くれば片付けてしまいたい。「百姓を生かすも殺すも天気次第」とはよく言ったものである。