「皇室問題INDEX」設立準備室

マスメディアによる皇室の偏向報道、ネットに流れる東宮家への誹謗中傷を検証しています。

■自由に語ろう! 生前退位の「お言葉」と、その「報道のされ方」の疑問点・問題点について

2016-08-09 00:33:55 | 皇室問題
 8月8日午後3時から、「お言葉」を述べる天皇陛下の姿が一斉にTVに流れ、その前後には異例の大型特集が組まれた。10分程度の「お言葉」の後、安倍首相のコメント、与野党の反応、市井の人びとの感想などが報じられた。政治家たちは一様に「重く受け止めたい」と低姿勢を示し、一般人の枠では「おいたわしい」「国民のことを思ってくださっている」「涙が出た」などと、好意的な人ばかりが登場した。TV局の進行担当者、コメンテーターも例外なく神妙な面持ちで、「お気持ちを重く受け止めなければ」という姿勢で一貫していた。「お言葉」の内容について疑問を感じた人々もいたはずであるが、それを口にする人は誰ひとりとして登場しない。この報道の在り方に違和感を覚えた人は少なくないだろう。

■安倍首相も、野党各党代表も「重く受け止めたい」とコメント


▲安倍首相「しっかり考えていく」、二階幹事長「真剣な検討をしなければ」。


▲岡田代表「国会において静かな形で議論を」、山口代表「深く敬意を表し、心から感謝」、志位委員長「政治の責任として真剣な検討必要」。

■さまざまな”見方”を報じた海外メディア

いっぽう、海外メディアはさまざまな切り口で報じている。以下は「日テレNEWS24」からの要約引用である。

 中国中央テレビ:天皇陛下について「戦争を経験し平和を愛する天皇だ」と指摘した上で、これまでの公務などでの言動から、「安倍政権によってアジアに広がった不安を解消しようとしている」などとする専門家の見方についても触れている。

 ロイター通信:日本国民の多くが生前退位の考えに共感しているものの、安倍首相を支持する保守層が反対していると報じている。



▲ロイター通信は、国民の多くは共感しているが、安倍首相支持の保守層は反対していると伝えた。

 イギリスのBBC:「公務を次世代に引き継ぎたいと強く示唆した」と報じ、日本の法律には生前退位についての規定がないため、法改正が必要になる、と解説。

 フランスの日刊紙「ル・モンド」:安倍首相が消極的。保守層が女性皇族への皇位継承論が再び浮上するのを恐れているなどとし、生前退位の実現が容易ではない背景を紹介。

 アメリカの新聞「ニューヨークタイムズ」電子版:「生前退位は、女性が天皇となることについての論争を再燃させることになるだろう。安倍政権は女性が職場などで活躍する社会を掲げているが、この考え方を皇室にも当てはめる準備ができていると考える人はほとんどいない」と論じる。

 アメリカの新聞「ワシントンポスト」電子版:現在の法律では天皇陛下が生前に退位されることは認められていないことを紹介した上で、世論調査では77%から90%の人が生前退位に向け日本政府が新たな制度を作るべきだと答えているとしている。

 引用元の記事:陛下「お気持ち」表明 海外の受けとめは…(日テレNEWS24、2016年8月8日18:54)


■「お言葉」と「その報道のされ方」についての疑問点を自由に語ろう

ここでは、天皇の「お言葉」と、その報道のされ方について感じた疑問や違和感を、自由に語っていただきたいと思います。以下は、別トピックに投稿されたコメントの転載です(一部要約)。あなたも自由なコメントをお寄せください。

生前退位の法制定(改正)を暗に要求する会見だと感じました (anima mea)2016-08-08 17:39:29

本日午後3時から行われた陛下の会見文は、早速、宮内庁のHPに挙げられていました。(↓)

・象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)

会見をテレビで拝見しましたが、正直なところモヤモヤが晴れたとは言えない気持ちです。もちろん、陛下のおっしゃりたいことは理解できます。しかしどうしても疑問が残った箇所がありました。それは「公務削減ができない」という部分と、「摂政や代理は認められない」という部分です。

>天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。

陛下は上記のようにおっしゃっています。確かに国事行為については憲法に明確に規定されているので、縮小は難しいというのはわかります。しかし「象徴としての行為」は、縮小しようと思えばできるのではないでしょうか? 特に何かを観賞したり見学したりする公務は減らしても支障はないように感じます。平成の公務は、今の両陛下が数を増やしてしまったというように聞いています。そうであるなら数を減らして、昭和時代の水準に戻すことも検討すべきではないでしょうか。今後は皇族の人数も減りますし、公務削減の方向で考えるのが筋だという気がします。

なぜ陛下が「公務削減は無理がある」というお考えなのか、上記会見からはいまいちわかりません。公務を削減できない根本の理由を明らかにされていないように感じるのです(皇室利○が絡みすぎて、今更後には引けない状況に追い込まれているとしか思えないのですが…)。また陛下は、

>天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

ともおっしゃっていますが、このコメントからも「どうしてそこまで頑なに摂政を拒否するのか?」という根本の理由が見えてきません。たとえ病気などが原因で国事行為や公務ができず、摂政や臨時代行を立てることになってしまったとしても「天皇」は「天皇」です。公務ができる、できないで天皇の地位が決まるものではありません。

もし陛下が「国事行為や公務の数や遂行可能性」で天皇の地位が決まるとお考えなら、私はそれは違うと申し上げたいです。いったい何のための摂政の規定なのか? そして国事行為臨時代行に関する法律も、いったい何のために存在しているのか?

陛下は会見の終わりの方で「天皇は国政に関する権能を有しません。」と言及されています。しかし私の印象では、陛下は現行法の規定を遠回しに否定し、遠回しに「天皇が生前退位できる法を作ってほしい」と要求を出され、消極的に政治的発言をしているように思えてなりません。私自身は、

・象徴としての公務で必要性の薄いものを減らしていく。
・現行法の規定(摂政、国事行為臨時代行)で皇太子殿下に天皇の役割を果たしていただく。
・陛下は天皇の地位のままでご静養していただく。

という方法で十分ではないか、という考えに変化はありません。なお、陛下は会見の最後をこう締めくくっています。

>これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

皇室の安定的継承を考えるとすると、やはり女性天皇の検討は避けられないと思いました。陛下がどういうお気持ちでこう述べられたかはわかりませんが、どこかの民放に出ていたコメンテーターが「女性天皇を含めての検討」と言及していたことが記憶に残りました。

日本国民の多くは、陛下のお考えに同情して生前退位賛成派が大多数となっているようです。私も今上陛下に限り適用される法律であれば賛成できなくはないですが、後世の天皇を拘束するような法改正であるなら反対です。

わがまますぎる (にゃーこ)2016-08-08 21:21:10

今日のお言葉、個人的には不愉快な思いでした。自分は伝統の継承者だと主張しておきながら、大喪の礼や殯宮を全面否定するようにもとれる発言や、そもそもの継承についての異議申し立てをするところ、あまりにも都合がいいというか、勝手だと思います。

誠心誠意とか、一生懸命とか、政治家が選挙において自己主張するような形容が多いことにも、うんざりします。どこまでも「自分、自分」な人であることが、はっきりと見てとれます。自分が高齢化社会の先駆けとしての範を示すような態度も、勘違い甚だしいのではないでしょうか。どこまでも庶民気取りです。

世間では、ご高齢によって負担が大きいのだから退位されたいのは当然という反応が多いようですが、それなら、もっとストレートにお話されればいいのです。皇室典範ではいけないことになっているが、負担が大きいので実質は皇太子殿下に譲りたい、と。おそらく誰も反対はしないでしょう。

生前退位ということへのあまりにも強いこだわりは、高齢による負担というだけではない理由があるとしか考えられません。たとえば、誰もしていないことをしたい、ということ。また昭和天皇のやり方とは違うことをしたい、ということ。

ささいなことかもしれませんが、気になった言葉があります。二度の外科手術…に続いた部分です。「私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき」--これ、どうして皇太子殿下ではなくて「皇族」なのでしょうか。ここまでの流れは、明らかに天皇を引き継ぐことについての話ですから、あとを歩むというのは、天皇になる人のことを指していると解釈できるはずです。つまり皇太子殿下です。この、私の解釈が間違っているのか、あるいは、大げさに考え過ぎなのか。偏った見方なのかもしれませんが、とても気になります。

そもそも、皇太子殿下について、ひとことも触れないのがおかしなことです。すでに何度も代理をおつとめになられていますし、いまも国事行為を代行されています。あまりにも個人的な感情をここまで述べているのに、まったく触れないのはどうなのでしょう。

自分がもっとも伝統を破壊しようとしているという自覚もおありではないようですし、自画自賛がはげしい、ある種の醜態のように感じます。そして先代を否定しておきながら、自分のやり方は否定しないように圧力をかけているように見えます。

公務を減らすという忠告をお聞き入れなさらないそうですが、削るのは当然ながら優先順位の低いもの。ふらふらとお出かけすることができなくなり、おもしろくもない国事行為しかできなくなるから、イヤだとお考えなのではないでしょうか。そして摂政を拒まれるのも同じで、完全に表から切り離されることがイヤなのではないかと思っています。

面倒で責任のある国事行為はしたくないけれど、楽しいお出かけなど目立つことはしたい。たとえば東京オリンピックにも臨席したい。そのために生前退位したい。ここしばらくの一連の流れを、そんな、きわめて個人的なわがままのように感じていましたが、今日の会見でやはり…と思いました。自分が口にしたら誰も逆らえないとわかっていて行われていることですから、究極のパワハラでもあると思います。

ここの記事(↓)にまとめていただいた流れは、確かにあります。
■検証:「生前退位」歓迎報道に仕組まれた、秋篠宮皇太弟(宮家による皇統のっとり)の陰謀

それと陛下のわがままは両立することで、いろいろな立場の様々な思惑が入り乱れているのではないでしょうか。おそらく政府は、秋篠宮殿下の行状や悠仁親王についての情報を持っていますし、彼らが、どれだけ危ない勢力につけ込まれやすいかと危機感を持っていると思います。絶対の権力者と同じ天皇陛下のわがままなふるまいを、どうやって制御するのか、検討していることと願っています。

(コメント転載ここまで)

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「お言葉」の偏向(非論理性) (Dianthus)
2016-08-09 03:30:10
80歳を超えた高齢で、いままでと同じ仕事はできない、だからそのことはよくわかるのですが、いくつかどう考えても理屈に合わないことがあります。

まず、anima meaさまのおっしゃるように、なぜ公務の削減と摂政宮を立てる方向ではいけないのかというのがわかりません。
生前退位という、新たな法改正が必要となる面倒な手続きでなければ、なぜいけないのか。

そして、これは陛下自身のおことばでなく、陛下のお気持ちを忖度していると自称する皇室評論家や識者のことばではありますが
どうして、皇太子が空位になると言い立てるのか、またそこを危惧するなら、なぜ皇太女ではなく、皇太弟にこだわるのかという点です。

ここ数年、ヨーロッパの王室では生前譲位が相次ぎましたが、そのオランダ、ベルギー、スペイン、いずれも新国王の即位に伴って、新国王の長女である王太女が立ちました。
オラニエ女公2003年生まれ
ブラバント女公2001年生まれ
アストゥリアス女公2005年生まれ
なぜこの中に、2001年生まれの敬宮愛子さまが入らないのか。秋篠宮家などという傍系宮家を皇太弟だかにしなければならないのか。
敬宮愛子内親王殿下がちゃんといらっしゃって、健やかにお育ちだというのに。

一番大事な部分を誤魔化して、さして必然性もなさそうな、理屈に合わない生前退位を望む陛下。
それを唯々諾々と放送し、そのご意思に沿わねばと連呼する皇室評論家。

こういうのは、象徴天皇のあり方を明確に踏み越えているのではないでしょうか。
返信する
大きな禍根を残すことないように… (AB型)
2016-08-09 10:52:32
8月8日午後3時からの天皇陛下の「お言葉」は、仕事のため生放送で聞くことはできなかったので、帰宅してから宮内庁のHPで確認いたしました。

確かに80歳を超え、高齢に伴い「これまでのように象徴天皇としての務めを果たすことが困難になっている」というお気持ちは大変に分かります。私もここだけは素直に重く受け止めました。

しかし、だからといって、陛下の「お言葉」の下で、皇室典範の改正、又は特例法の制定ということをしてまで、生前退位、いわゆる譲位という方向に果たして進んでいいものなのでしょうか。生前退位(譲位)自体にはいくつかの問題がありますが、それ以前に問題は「お言葉」によって国政が生前退位(譲位)という方向に進みつつあると言う現状です。

これまでの報道を見る限り、政府は「生前退位(譲位)は恣意的な運用などの問題を抱えていて、憲法上にも問題あり」として、陛下の公務負担削減として、皇室典範の規定にある「摂政」を立てることを軸に話を進めていました。これは極めて賢明な方法です。摂政であれば、宮内庁と内閣官房など関係機関が水面下で調整すれば良いし、皇室会議の議を経るだけで実現は可能です。今の陛下の現状が、典範16条2項にある「精神若しくは身体の重患又は重大な事故」に該当するのかという問題もありますが、これは関係機関で調整した上であれば、国会での改正も視野に入れて良かったと思います。皇太子殿下が摂政宮となられた場合、天皇と同等の立場となって、国事行為を執り行うことはできますし、必要とあれば、両陛下が務めていた公務を摂政皇太子殿下と同妃殿下にお譲りになることもできました。これだけでも十分、次世代に委ねることにもなり、天皇皇后のままでも両陛下は余生をゆっくりお過ごしできることは可能なはずです。

ところが、陛下は、憲法に抵触しない範囲で「お言葉」を内外に明らかにすると言いながらも、摂政を立てるというお考えについては、敢えて「しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。」と言及され、否定的な考えを示されました。これは、摂政案を軸に検討が進められていた政府の方針に、陛下ご自身が不可としたということになり、憲法の「国政に関する機能を有しない」に違反しかねないことです。

更に、「お言葉」発表後、国会では与野党問わず「陛下のお言葉を尊重して、生前退位(譲位)も含めて議論を行いたい」という方向に進みつつあり、世論も同情的に陛下の御心を尊重したいという声になっています。私はこの風潮に危機感を抱いています。こうした動きは、戦前のように「天皇陛下の思し召し」の下で国政も世論も左右されているといってもおかしくないからです。これはこれまで日本が敗戦を経て培ってきた「君臨すれども統治せず」「立憲君主制」「民主主義」を根本的に否定することにもなるのではないでしょうか。こうした懸念も含まれている今回の「お言葉」に対して、やはり同じように懸念の持つ声はありましたが、あまりメディアでは取り上げられず、「天皇陛下お可哀そう、お気持ちに国は応えるべき」だとか「生前退位は何としても実現できるように国民として叶えてあげたい」とか、そういう一方的な考えに国を導いていこうという動きには不安を感じざるを得ません。民主主義国家である今日の日本は、天皇陛下の思し召しで国政が左右される戦前のような体制ではないはずです。お気持ちを優先しすぎて憲法を軽視することはあっては絶対にならないと考えます。

但し、天皇陛下も人間でありますので、確かに高齢によりこれまでのように公務を行えないというお気持ちは理解できます。しかし、やはり憲法に違反するようなことはあってはなりません。それでも摂政という案では困ると言うなら、宮内庁や内閣官房などが水面下で、anima mea様のような提言を軸に進めても良かったと思います。その提言を踏まえた上で私個人としては、



1、国事行為は当面、陛下がおやりになるとした場合、必要に応じて、昭和天皇の事例に従って、皇太子さまに国事行為臨時代行をお願いする(陛下が国事行為全般を行うことが困難な場合は、皇太子さまに国事行為臨時代行を永続的にお願いする)。

2、これまで天皇皇后両陛下をなさっていた公務(公的行為)を整理縮小し、必要とあれば、皇太子さま(又は雅子さま、皇太子ご夫妻)にご名代としてお願いする。

3、天皇陛下は天皇の地位のままで、皇后陛下は皇后の身位のままで、ご静養や私的なお出ましをなさり、余生をゆっくりお過ごしになるようにお願いする。



こういった方法で進めても大丈夫ではと思います。国事行為臨時代行であれば、摂政と異なり、内閣の助言と承認により、陛下の思し召しのみで発令が可能なので、まず生前退位(譲位)のように恣意的な運用や二つの権威の存在、皇位継承の不安定化という不安要素もありません。皇太子さまはすでに国事行為臨時代行を通じて、今の陛下が皇太子であった時以上に名代としての務めを果たされており、国会開会式へのご臨席(2003年。国事に関係する公的行為)や認証官任命式(2016年には国務大臣の認証式にも臨まれた)、勲章親授式(2011年など)なども経験され、国賓歓迎行事・宮中晩餐会(2011年・2012年)などにおいても十分お務めを果たされています。次世代に委ねるという意味においても、陛下の名代として問題ありません。

公的行為の整理縮小についても、5月に宮内庁が発表した公務の見直しのように、整理縮小や皇太子ご夫妻にお譲りになるなどすれば問題なかったはずで、十分高齢となった両陛下の負担軽減にもなります。

一方、皇后さまのお務めを皇太子妃雅子さまが担うことができるのか、という意見もございます。皇后には元々、お務めというのは法的な根拠はないという前提で申し上げますが、その意見については「問題ない」というのが私の答えです。なぜなら、雅子さまはすでに皇后さまの名代としてのお務めを果たされた経験があるからです。皇后としてのお務めといっても、挙げられるのは、全国赤十字大会(毎年開催)、フローレンス・ナイチンゲール記章授与式(2年ごと開催)、私的なお務めとしてご養蚕がございます。
実は、これらのうちフローレンス・ナイチンゲール記章授与式には、1999年に正田英三郎氏の逝去により皇后陛下が喪に服されたため、雅子さまがご名代としてこの年に開催された第37回に出席されています。これまでは長期療養ということもあり、なかなかご名代を務めることが難しい状況にありましたが、現在では着実に回復傾向にあり、今年7月には療養入り以来初めて日本赤十字社名誉副総裁として、献血推進運動全国大会に13年ぶりにお出ましになられました。
あまり知られていませんが、2003年1月に陛下が前立腺がんの摘出手術のため入院された際にも、皇居での「農林水産祭天皇盃受賞者との接見等」には、雅子さまが皇太子さまとご一緒に両陛下の名代としてお出ましになっています。
ご体調が良好でなかったときにもお一人での公務にも臨まれておりますし、現在の雅子さまのご体調であれば、全国赤十字大会へのご出席も可能だと思います。ご養蚕についても公の場に出るわけではないので負担の少ないお務めです。将来的には雅子さまにも受け継がれていくと思います。
最近では神武天皇崩御二千六百年式年祭にも皇后名代としてお務めを果たされました。元々、宮中祭祀に皇后という立場にある方がお出ましになる祭祀はそんなにあるわけではないので、そこの心配も無用だと思います。

高齢を迎えた天皇陛下の公務負担軽減には、何も生前退位(譲位)という極端な方法よりも、摂政、国事行為の永続的な臨時代行、平成に入って大幅に急増した公務の整理縮小、ご名代を立てるなど、多くの手段があったはずです。今回の「お言葉」によって、憲法に抵触する恐れもある状況になってしまったのは、本当に残念でなりません。今後の動向によって、皇室に将来大きな禍根を残すことがないよう祈るばかりです。
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摂政体制にすべき (同い年)
2016-08-09 11:45:12
政府が天皇の負担軽減の為に摂政体制移行を検討していたのなら、そのまま進めるべき。普通の国民は、高齢の天皇陛下が、もう仕事は無理とおっしゃるなら、皇太子殿下が摂政になられるのは自然の流れと納得します。皇統をどう繋ぐかは、今上の隠居とは別の議論。女系女性天皇を認め、長子継承に改正すべきです。秋篠宮やヒサ親王がいても関係ありません。男系男子は前時代的な側室制度があって成立するもの。その側室制度ははるか昔になくなっているわけで、女子男子問わず長子継承で行くしかありません。政府は今上や美智子妃、秋篠宮家に必要以上の遠慮をする必要は無いです。
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これで政府が動いたら、天皇による政治介入になります。 (Unknown)
2016-08-09 14:30:55
「天皇は政治に関与できないので、生前退位など具体的な表現は避けている。」と賛辞されていますが、賛辞されるような事ではありません。

具体的な表現は出さない、出せないのが当然です。
賛辞するような事ではありません。

今の憲法では、皇室典範もですが、天皇は政治に関与してはならないのです。

そんな事にはなりませんが、もしも、
「皇室は廃止します。
天皇をはじめとする皇族全員、明日から一般市民です。」
という法が国会審議で決定し施行されたら、天皇をはじめとする皇族全員、拒否できません。

天皇はじめ皇族は黙って政府の決定に従わねばなりません。

それが今の日本国憲法であり皇室典範なのです。

2016年8月8日、今上天皇は録画メッセージを放送しましたが、もしこれで政府が憲法改正、典範改正に動ければ、それは「天皇による政治介入」になります。

具体的な表現が無くとも、今上天皇の気持ちは読み取れますし、録画メッセージが流れる前から「今上天皇の希望」が伝えられています。

その「今上天皇の希望」は、憲法改正、典範改正でなければ実現しないことです。

もし政府が「今上天皇の希望に添うように」憲法改正、典範改正したならば、いくら「天皇の気持ちは重い」と言えど、それは、
「今上天皇による政治介入すなわち天皇の憲法違反」
になるのです。


日本国憲法を遵守する今上天皇であれば、録画メッセージを放送したという事実のみに留めて、政府は絶対に改正へと動くべきではありません。
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深く考えない国民の一人としての感想 (余裕のない庶民)
2016-08-09 14:31:48
そんなに摂政が嫌ですか…でも何故そんなにお嫌なの?そしてこれは違憲行為なのでは?が最初の感想でした。
次に思ったとしても、自画自賛ばかりだし、上から目線。
さらに言うならば、ああ雅子さまを公務しない祭祀しないなどとぶっ叩きまくったせいでその言葉に自分が追い詰められてるなぁくらいですかね。

象徴天皇を人生をかけて模索していると仰る陛下。
昭和天皇も時代に即してご自分に求められている天皇像と理想などをお考えになりながらそうなさっていたでしょうし、陛下がそれをなさっていてもそれはそれで構わないと思います。
そのことから自分の考えてきた象徴天皇の像に今の自分が値しないので位を退きたいと仰るならば、今回の発言が違憲行為なのでは?とは思わなかったと思います。
ですが、昨日のお言葉からは「天皇はかくあるべきなのだ。後の者も自分に倣え。だから皇室典範改正しろ」というふうに聞こえました。
あと私は平成育ちなので昭和天皇のことも昭和の時代もよく知らないのですが、やはり思わずにはいられなかった。
お父様はそれほどまでに偉大でしたか、と。
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どこをどう読めば (のんのんばあ)
2016-08-09 18:23:58
「生前退位のご意向」になるのでしょうか?
そして、「そうなんですね、ゆっくりしていただきたい」という「国民の思い」に結論付けられるのでしょうか?

身体が辛い、年だし病気だし。
でもコームはやめないよ。
摂政なんてやらせないよ、オレに無能の烙印を押すのかよ。
未来永劫、天皇はずっと存在すっからヨロシク。

としか、受け取れないですけどねぇ。
皇太子・天皇として散々贅沢をして生きて来たのだから、最後まで生き恥晒して務め上げてくださいとしか、言えないなぁ。
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Unknown (月ふた)
2016-08-09 20:29:56
初めまして。月ふたと申します。
今回の天皇陛下のお気持ち、はっきり言って何が言いたいのか分かりませんでした。
つまり自分は疲れた、だけど摂政はやーだよ、と言うことですか。
あともがり、とか言いたかっただけでは無いのでしょうか。
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海外の「王太子」不在 (Dianthus)
2016-08-10 10:35:26
日本も昭和の初期など、長く皇太子不在だったことを外の方が書いていらっしゃいますが、ヨーロッパ王室も同じです。

モナコではアルベール2世の在位のはじめ、嫡子が生まれるまでの2005年~2014年の間は大公世子は不在で、姉のカロリーヌ大公女が推定相続人でした。

ベルギーではボードゥアン1世の在位中、1951年~1993年のまさに42年間、王太子(ブラバント公)は不在でした。弟のアルベール王子は推定相続人(リエージュ公爵)でした。

デンマークではフレゼリク2世の在位のはじめ、1947年から1953年まで、王太子(kronprins til Danmark)は不在でした。弟のクヌーズ王子は世継ぎ王子(Arveprins)と呼ばれていました。しかし、1953年に憲法が改正され、女性にも王位継承権が認められたため、フレゼリク2世の長女マルグレーテ王女が推定相続人となり、父王の崩御に伴って女王となりました。

このマルグレーテ王女が王太女とされなかったのは、このときのデンマークの王位継承法が、女子にも王位継承権があるにしても、直系姉弟間では男子優先であったためのようです(弟が生まれる可能性を一応考える)。
ですが、そのデンマークも2009年に直系長子制に変更されました。

エドワード8世の在位中(1963年)、王太子(プリンス・オブ・ウェールズ)は不在でした。弟のジョージ王子はヨーク公のままでした。エドワード8世が王冠をかけた恋によって退位したあと、ジョージ王子がただちに国王となり、長女のエリザベス王女が推定相続人となりました。

このエリザベス王女が王太女(プリンセス・オブ・ウェールズ)にならなかったのは、この時点の王位継承法が直系姉弟間では男子優先であったため、弟の誕生の可能性があり得たからです。そのイギリスも、2013年より直系長子制に変更となりました。

そういえば、2006年の日本で招集された有識者会議では、21世紀の皇位継承法として望ましい形は直系長子制であると結論づけました。この時点では、女性にも王位継承権を認めている国でも、直系内での男子優先とする国もあったのです。
直系長子制を取っていたのは、スウェーデン・オランダ・ノルウェー・ベルギーでした。
その後ここに、イギリス、デンマークも加わっています。
直系内男子優先だと、女子の場合は即位までずっと推定相続人に過ぎず、王太子(女)とならない不合理さに鑑みたのでしょうか。
まだ直系内男子優先のスペインの場合、アストゥリアス公は推定相続人に与える称号に過ぎないようです。

脱線しましたが、安倍首相が次に招集するかもしれない有識者会議は、2006年と違う答えを答申するのでしょうか。
すでにヨーロッパの主要な王国は直系長子制に切り替わっており、国連から皇位継承の男女差別撤廃について勧告を受けているのに。
返信する
なんだかなあ (がたみん)
2016-08-10 19:58:21
今回のお言葉、いろいろ思うことはありますが、実のところたいしたことを言っているようには思えませんし、わざわざ放送するほどの内容かなと思いました。

気になったところとしては、

>>更に日々新たなる日本と世界にあって、日本の皇室がいかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています<<

ここについて、うそつきと思いました。こう思っていたのなら、ならばなぜ雅子様は活躍できなかったのか。本当にそう思っていたなら、雅子様はもっと海外親善に行って活躍できていたのではないでしょうか。
国民もそうなると思っていたでしょう。
ところが現実には、雅子様は子供を生むまで海外に行くことを禁止され、お好きなスキーすら体によくないと長年禁止されました。
いきいきとすることはできなかったのです。
皇室は期待に応えるというのなら、雅子様を活躍させてほしかった。昔ながらの価値観でしばってほしくなかった。
どうも天皇陛下が新たな世の動きについて考えたとは思えません。
ここの文章部分、ふだんの陛下からは離れています。

あと公務は減らしたくない、次代も今のままの量でやってほしいと聞こえますが、葬儀は簡素にというやさしさ(?)はあるのに、公務はこの大変な量をこなせというのは、きづかいがないなあと思います。
それもご自分方が、どんと増やしたものをです。
次代が減らしたら、自分が否定されたように感じる気がします。
次代は次代のやり方で、という余裕ややさしさがないのはいかがなものかと思います。

返信する
言い訳がましい (田舎婆)
2016-08-11 00:15:18
田舎婆の感想を率直に述べますと「言い訳がましい」の一言です。このブログでも取り上げられる過剰公務について、常に国民と喜怒哀楽を共にし、国民と触れ合うために日本各地をご訪問したとの事、腹が立ちました。国民の幸福を願うとはですね、あちこち出歩くことではないんですよ。今、日本国民がどのようなことで苦しんでいるかと社会現象に目を向け、天皇として(仁、徳、祈り)の模範を、どのようにお手本として見せ国民を励ますことができるかと心を痛めることなんですよ。虐め、うつ病、貧困、老人介護、失業、、、このような現実に「家族や身近の人々が助け合い守る」というメッセージを送ることなんですよ。それが何ですか、もうバリバリ働けないから、体力の限界だから引退するとは。今だからこそ、衰えた老人をいかに周囲が尊敬し支えるかを見せるのがお役目ではありませんか。摂政をたてるでいいんです。

とにかく言い訳がましい。天皇ともあろうお方が陰徳という言葉をご存じなのでしょうか。こんなに頑張ったというばかり。何を頑張ったんですか。地方公務を楽しんだだけと思いますよ。特に皇后さま、奇麗なおべべ着て、やれ今度はあそこに行きたいだの、やれコンサートだの美術展だの。あちこち歓呼の声で迎えられ、こんなに楽しいことないですよ。

いつも不思議に思ってたのは、そんなに出歩いて、じっくり日本の現状について本を読んだり、どういった行いが国民を勇気づけるかと真に悩んだことあるのかしらということです。

いったいに、平成天皇皇后は何をしたのかと思い致せば、ただただ出歩いてたこと。そして次期天皇皇后を励まし、応援し、日本や世界にデビューさせなかったこと。正直申しまして最低。田舎婆のゲスな勘繰りですが、元凶は皇后さまの雅子様への嫉妬と思ってます。

かつての美智子皇后讃美者であった田舎婆は「わたくしが一番」にしがみつき、週刊誌に目を通し、皇后讃美の記事にほくそ笑んでいるお姿がみえて、もう哀れの一言です。皇后さま、どうか晩節を汚さないでください。あなた様を長くお慕い申し上げた田舎婆の期待を裏切らないでください。

すみません、知力皆無の過激な感想で。
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