イギリスのロイヤルベビー誕生が話題です。この明るいニュースは、日本の皇室の暗さ、後進性を、改めて浮き彫りにするものでした。
(1) 英国は、キャサリン妃出産前に王位継承を男女にかかわらず直系長子に法改正
キャサリン妃の精神的プレッシャーを取り除こうと、英国は結婚早々から王位継承法の改正に乗り出し、2013年4月に継承法を改正しています。その関連記事を、いくつか挙げておきます。「(男子優先の王位継承は)異常であり男女平等に反する」「何世紀にもわたる性差別を終わらせる手続きを取った議会を誇りに思う」「「時代遅れのしきたりを21世紀にふさわしいものにする」という言葉に、イギリスの先進性、開明性をひしひしと感じ、ひるがえって日本の皇室、宮内庁、マスメディアの時代錯誤ぶりに暗澹とせざるをえません。
---------法改正の関連資料スタート
●英国:王室に男児 王位継承法、事前に改正(毎日新聞 2013年07月24日 東京朝刊)
【ロンドン小倉孝保】英王室のウィリアム王子、キャサリン妃夫妻の第1子は男児だったが、英国は出産に備え王位継承法を改正し、性別に関係なく直系長子に優先して王位を継承させることにしていた。これは、キャメロン首相が社会の性差解消の流れから必要と判断したものだ。英国で王位継承順位が大きな話題になったのはウィリアム王子とキャサリン妃が結婚した2011年4月以降。男性が優先されていたこれまでの王位継承法についてキャメロン首相は、「異常であり男女平等に反する」として法を改正する意思を示し、英連邦各国首相に書簡で説明した。現エリザベス女王の人気の高さなどもあり国内に女王に対する違和感はほとんどなく下院、貴族院とも大きな反対なしに4月に継承法を改正した。
●男女別なく長子優先 英、改正王位継承法案が可決(産経、2013.4.23)
英議会は22日、性別に関係なく長子を優先する改正王位継承法案を可決した。7月に生まれる予定のウィリアム王子とキャサリン妃の第1子から対象となる。従来の王位継承法では、ウィリアム王子夫妻の第1子が女児で、後から男児が生まれた場合、男児が王位継承順位で追い越すことになっていた。男女同権の流れを受け、キャメロン首相が2011年10月に改正を表明していた。クレッグ副首相は22日、可決を受け「歴史的な瞬間だ。何世紀にもわたる性差別を終わらせる手続きを取った議会を誇りに思う」との声明を発表した。
●イギリスは王位継承の女性差別を撤廃へ(ニューズウィーク日本版 2012年12月5日)
キャサリン妃の妊娠が明らかになるのと時を同じくして、王位継承を「男女平等」にする法改正が進んでいる。=中略=「時代遅れのしきたりを21世紀にふさわしいものにするべく、政府は王位継承法の法改正を近いうちに提案する」と、ニック・クレッグ副首相は発言した。「昨年合意した改正案を法制化するだろう。つまり、もしもウィリアム王子とキャサリン妃の第1子が女の子だった場合、その後に弟が誕生しようと、彼女が女王になれるということだ」
●英国王位継承法改正へ?(2008年11月11日:個人の方のブログより抜粋)
ttp://blog.ohtan.net/archives/51291498.html
王位継承法では、継承は男子が女子より優先されることとされています。8年前から、これでは宗教差別であり男女差別であるとして(注3)(注4)(注5)=中略=英国王位継承制度の改正に向けて論陣を張ってきたガーディアンによれば、このたび英国政府は、王位継承法で規定された上記諸制限を撤廃する案を固めたというのです。日本では、皇位継承問題がなりをひそめてしまいましたが、われわれは時代に柔軟に対応していこうとする英国の保守党や労働党に学ぶべきところが大いにありそうですね。
---------法改正の関連資料ここまで
英国ロイヤルベビー誕生によってあぶりだされた日本の皇室の後進性は多々あり、Dianthus様は、別トピで、次の資料(2)(3)を紹介されています。
(2)男児か女児かで命の軽重をつける日本国の皇室の体質
スウェーデンのビクトリア王太子が、第一子、つまり王位継承第二位の王女さまをご出産に際し、日本の皇室から送られた祝電は、知らせを受けてから13日後。しぶしぶと言って良い遅さだったのに対し、イギリスのウィリアム王子の第一子、王位継承権第三位の王子が誕生した際の祝電は、翌日だった(しかも3通)のが笑える、という話です。男児か女児かで命の軽重をつける日本国の皇室の体質が良く表れているといえるのではないでしょうか。
●両陛下、スウェーデン国国王王妃両陛下に祝電=王孫誕生で(官報第5758号 2012年3月13日)
スウェーデン国国王王妃両陛下の王孫御誕生につき、2月24日同国国王王妃両陛下から天皇皇后両陛下へ御親電を寄せられ、これに対し3月9日御祝電を発せられた。(参考URL:http://heikatoday.seesaa.net/article/257346821.html)
●両陛下、エリザベス女王に祝電=キャサリン妃出産で(時事ドットコム、2013/07/24)
天皇、皇后両陛下は24日、ウィリアム英王子の妻キャサリン妃が男児を出産したことについて、エリザベス女王夫妻に祝電を送られた。宮内庁によると、両陛下はチャールズ皇太子、ウィリアム王子夫妻にもそれぞれ祝電を送った。
(3) 皇太子妃と実家との交流を「悪」としてマスコミにバッシングさせる皇室の体質
キャサリン妃は、同妃実家で育児を行うことが報じられています。ひるがえって、日本の皇室は…。雅子様は、公務先のオランダでご両親と数時間、ホテル内でお茶の時間をもっただけで大バッシングされました。
>■検証:雅子様叩きに使われる「美智子様はご実家と疎遠だった」は本当?
「美智子様は入内後、ご実家と『絶縁』された。それに比べて雅子様は…」という戦前の農家のような価値観で心を病む皇太子妃をバッシングし続ける、日本の皇室ジャーナリストとマスメディア。それを裏から指揮する宮内庁。彼らは雅子様の治療の邪魔をし、決して治らないように画策しているとしか思えません。こんな日本の皇室が、たまらなく恥ずかしいです。
●育児は宮殿でなく実家で パパは早速イクメンぶり(産経ニュース2013.7.24)
=前略= キャサリン妃によると、王子はすでに最初のおむつを替えたという。王子はその後、車で病院を離れる際も、赤ちゃんを乗せたベビーシートを後部座席に積み込み、自ら運転して走り去った。未来の国王というより、普通の「イクメンパパ」の顔を早くも見せた。しかし、助手席には、警護官とみられる男性が乗っていた。英メディアによると、3人は今後数週間、ロンドンのケンジントン宮殿で過ごす予定。その後、ウィリアム王子は空軍勤務に戻り、キャサリン妃と赤ちゃんは英南部バークシャー州の同妃の実家で9月ごろまで暮らすとみられる。
※欧州王室と日本の皇室の比較、それについて思うことなど、あなたのご意見をお寄せください。
最初のコメントとして、別トピから、Dianthus様のコメントを移動します。
(1) 英国は、キャサリン妃出産前に王位継承を男女にかかわらず直系長子に法改正
キャサリン妃の精神的プレッシャーを取り除こうと、英国は結婚早々から王位継承法の改正に乗り出し、2013年4月に継承法を改正しています。その関連記事を、いくつか挙げておきます。「(男子優先の王位継承は)異常であり男女平等に反する」「何世紀にもわたる性差別を終わらせる手続きを取った議会を誇りに思う」「「時代遅れのしきたりを21世紀にふさわしいものにする」という言葉に、イギリスの先進性、開明性をひしひしと感じ、ひるがえって日本の皇室、宮内庁、マスメディアの時代錯誤ぶりに暗澹とせざるをえません。
---------法改正の関連資料スタート
●英国:王室に男児 王位継承法、事前に改正(毎日新聞 2013年07月24日 東京朝刊)
【ロンドン小倉孝保】英王室のウィリアム王子、キャサリン妃夫妻の第1子は男児だったが、英国は出産に備え王位継承法を改正し、性別に関係なく直系長子に優先して王位を継承させることにしていた。これは、キャメロン首相が社会の性差解消の流れから必要と判断したものだ。英国で王位継承順位が大きな話題になったのはウィリアム王子とキャサリン妃が結婚した2011年4月以降。男性が優先されていたこれまでの王位継承法についてキャメロン首相は、「異常であり男女平等に反する」として法を改正する意思を示し、英連邦各国首相に書簡で説明した。現エリザベス女王の人気の高さなどもあり国内に女王に対する違和感はほとんどなく下院、貴族院とも大きな反対なしに4月に継承法を改正した。
●男女別なく長子優先 英、改正王位継承法案が可決(産経、2013.4.23)
英議会は22日、性別に関係なく長子を優先する改正王位継承法案を可決した。7月に生まれる予定のウィリアム王子とキャサリン妃の第1子から対象となる。従来の王位継承法では、ウィリアム王子夫妻の第1子が女児で、後から男児が生まれた場合、男児が王位継承順位で追い越すことになっていた。男女同権の流れを受け、キャメロン首相が2011年10月に改正を表明していた。クレッグ副首相は22日、可決を受け「歴史的な瞬間だ。何世紀にもわたる性差別を終わらせる手続きを取った議会を誇りに思う」との声明を発表した。
●イギリスは王位継承の女性差別を撤廃へ(ニューズウィーク日本版 2012年12月5日)
キャサリン妃の妊娠が明らかになるのと時を同じくして、王位継承を「男女平等」にする法改正が進んでいる。=中略=「時代遅れのしきたりを21世紀にふさわしいものにするべく、政府は王位継承法の法改正を近いうちに提案する」と、ニック・クレッグ副首相は発言した。「昨年合意した改正案を法制化するだろう。つまり、もしもウィリアム王子とキャサリン妃の第1子が女の子だった場合、その後に弟が誕生しようと、彼女が女王になれるということだ」
●英国王位継承法改正へ?(2008年11月11日:個人の方のブログより抜粋)
ttp://blog.ohtan.net/archives/51291498.html
王位継承法では、継承は男子が女子より優先されることとされています。8年前から、これでは宗教差別であり男女差別であるとして(注3)(注4)(注5)=中略=英国王位継承制度の改正に向けて論陣を張ってきたガーディアンによれば、このたび英国政府は、王位継承法で規定された上記諸制限を撤廃する案を固めたというのです。日本では、皇位継承問題がなりをひそめてしまいましたが、われわれは時代に柔軟に対応していこうとする英国の保守党や労働党に学ぶべきところが大いにありそうですね。
---------法改正の関連資料ここまで
英国ロイヤルベビー誕生によってあぶりだされた日本の皇室の後進性は多々あり、Dianthus様は、別トピで、次の資料(2)(3)を紹介されています。
(2)男児か女児かで命の軽重をつける日本国の皇室の体質
スウェーデンのビクトリア王太子が、第一子、つまり王位継承第二位の王女さまをご出産に際し、日本の皇室から送られた祝電は、知らせを受けてから13日後。しぶしぶと言って良い遅さだったのに対し、イギリスのウィリアム王子の第一子、王位継承権第三位の王子が誕生した際の祝電は、翌日だった(しかも3通)のが笑える、という話です。男児か女児かで命の軽重をつける日本国の皇室の体質が良く表れているといえるのではないでしょうか。
●両陛下、スウェーデン国国王王妃両陛下に祝電=王孫誕生で(官報第5758号 2012年3月13日)
スウェーデン国国王王妃両陛下の王孫御誕生につき、2月24日同国国王王妃両陛下から天皇皇后両陛下へ御親電を寄せられ、これに対し3月9日御祝電を発せられた。(参考URL:http://heikatoday.seesaa.net/article/257346821.html)
●両陛下、エリザベス女王に祝電=キャサリン妃出産で(時事ドットコム、2013/07/24)
天皇、皇后両陛下は24日、ウィリアム英王子の妻キャサリン妃が男児を出産したことについて、エリザベス女王夫妻に祝電を送られた。宮内庁によると、両陛下はチャールズ皇太子、ウィリアム王子夫妻にもそれぞれ祝電を送った。
(3) 皇太子妃と実家との交流を「悪」としてマスコミにバッシングさせる皇室の体質
キャサリン妃は、同妃実家で育児を行うことが報じられています。ひるがえって、日本の皇室は…。雅子様は、公務先のオランダでご両親と数時間、ホテル内でお茶の時間をもっただけで大バッシングされました。
>■検証:雅子様叩きに使われる「美智子様はご実家と疎遠だった」は本当?
「美智子様は入内後、ご実家と『絶縁』された。それに比べて雅子様は…」という戦前の農家のような価値観で心を病む皇太子妃をバッシングし続ける、日本の皇室ジャーナリストとマスメディア。それを裏から指揮する宮内庁。彼らは雅子様の治療の邪魔をし、決して治らないように画策しているとしか思えません。こんな日本の皇室が、たまらなく恥ずかしいです。
●育児は宮殿でなく実家で パパは早速イクメンぶり(産経ニュース2013.7.24)
=前略= キャサリン妃によると、王子はすでに最初のおむつを替えたという。王子はその後、車で病院を離れる際も、赤ちゃんを乗せたベビーシートを後部座席に積み込み、自ら運転して走り去った。未来の国王というより、普通の「イクメンパパ」の顔を早くも見せた。しかし、助手席には、警護官とみられる男性が乗っていた。英メディアによると、3人は今後数週間、ロンドンのケンジントン宮殿で過ごす予定。その後、ウィリアム王子は空軍勤務に戻り、キャサリン妃と赤ちゃんは英南部バークシャー州の同妃の実家で9月ごろまで暮らすとみられる。
※欧州王室と日本の皇室の比較、それについて思うことなど、あなたのご意見をお寄せください。
最初のコメントとして、別トピから、Dianthus様のコメントを移動します。
次の王位継承者、男性は少ないという記事です。
デンマークとモロッコと日本と、そしてイギリスのみだって書いている。で、ヨーロッパ王室の主流は女性だとのこと(スペイン、オランダ、ベルギー、スウェーデン、ノルウェー)。
で、
In Japan, Prince Hisahito of Akishino is heir to the Chrysanthemum throne. (中略)
Given that the country's constituton dictates that only males can accede the Japanese throne, Prince Hisahito is not the direct heir of Emperor Akihito. Princess Aiko, who is Akihito's granddaughter, is not included in the Japanese line of sucession after her father, Prince Naruhito.
いやー
the country's constituton dictates that only males can accede the Japanese throne
日本の憲法じゃ、皇位は男にしか継承されない、って書かれちゃってるよ。
実際は「皇室典範」であって、憲法ではないけれども、通常立憲君主制を取っている国だと、王位継承法についても憲法に書き込まれている、という理解があるからなのでしょうか。
ちなみに、オランダの憲法は、王の位置づけや継承法が憲法のなかに記されています。
というわけで、日本ではそんなトンデモ憲法だと理解(誤解)され、しかもそのトンデモ憲法のまんまだとすると、「明仁天皇の直接の相続人でない」秋篠宮家の悠仁殿下が、日本の皇位の継承者だ、というわけです。
明仁天皇の孫娘で徳仁皇太子殿下の娘である、敬宮愛子殿下は
the Japanese line of sucession
連綿と続く日本の皇統を、父皇太子殿下の次に受け継がないんだ、って。
「男女問わぬ長子」が一般的になりつつあるヨーロッパ王室、そのなかで、直系長子どころか、男子限定、そのためには直系である必要がない、とするニッポン。
傍系の、直接の相続人じゃなくても、男子だから皇位を継承するんだ!
「男子しか受け継がない」日本の憲法のおかげで、直接相続人じゃない男子が、相続者なんだ!!
フシギの国、ニッポン!
少なくとも、憧れられてるって論調じゃないですね。
で、同時にAFPの記事も。
悠仁さまと日本の皇室の未来
AFP=時事 7月17日(水)18時28分配信
悠仁さまと日本の皇室の未来
都内の赤坂御用地で遊ぶ悠仁さま(2011年8月10日撮影、宮内庁提供)。
【AFP=時事】まもなく誕生するのが男子か女子かにかかわらず、英国が未来の君主となる「ロイヤルベビー」熱に沸く一方で、日本の皇室の運命を背負う6歳の少年は、世間の視線からもっと離れた日々を送っている。
【写真3枚】その他の写真
秋篠宮(Prince Akishino)ご夫妻の長男悠仁さま(Prince Hisahito)は、世界でも有数の古い歴史を持つ日本の皇室にこの40年間で唯一誕生した男子だ。
しかし、大衆紙の注目を一身に浴び、常にゴシップや憶測の素材とされる英王室ウィンザー家(House of Windsor)とは異なり、日本の皇室の暮らしぶりが細かく語られることはまれだ。悠仁さまについても毎日を幸せに過ごされているとされるが、将来の天皇としての準備の様子が伝えられることはほとんどない。
元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司(Shinji Yamashita)氏は、同年代の少年たちと違い「悠仁親王殿下が携帯でゲームするのかということになると、私のイメージでは今はしていないだろう。ただ、拝察するにのびのびと生活しているようにはみえる」と語る。
広大な皇居での生活は制約が多く、儀式があまたあり、固く閉じられた宮中の外側からは、おぼろげにしかうかがい知れない。酔ったヘンリー王子(Prince Harry)のはしゃぎぶりやウィリアム王子(Prince William)の庶民的な雰囲気、環境保護運動にいそしむチャールズ皇太子(Prince Charles)のような姿はそこにはない。
制度としきたりに囲まれた日々を送る日本の皇族がまれに公の場に姿を見せる機会は慎重に演出され、それを記録するのは許可を得たメディアだけで、用意されたシャッターチャンスの間にいそいそと皇族の笑顔を撮影した後、カメラはしまわれる。
皇室が近代化した面もある。悠仁さまは皇族として初めて学習院以外の小学校に入学し、長女眞子さま(Princess Mako)は文化的多様性とリベラルな校風で知られるキリスト教系の大学に通う。また次女佳子さま(Princess Kako)は高校時代、5人組ダンスグループの1員だった。
しかしこうした変化も内部から起こるものではないと、山下氏はいう。「皇室というのは率先して自分たちが変わっていくという存在ではない。国民に合わせていくというか、国の動性、国民の価値観、そういうものを見ながら少しずつ変わっていくところがある」
06年9月の悠仁さまの誕生まで、伝統を重んじる人々は皇室の未来に懸念を抱いていた。皇太子さま(Crown Prince Naruhito)のご夫妻には男子がいないことから、皇太子さまの長女愛子(Princess Aiko)さまが皇位を継承できるような皇室典範の改定を政府が検討もした。しかし、その議論は悠仁さまの誕生で大方消えた。皇位継承権は皇太子さま、秋篠宮さま、悠仁さまの順となっている。
皇室典範の改定は英国に置き換えれば、今月誕生するウィリアム王子夫妻の子どもが男女どちらでも王位に就くことを意味する。しかし多くの伝統派同様、山下氏はそうした変化は日本では不可能だと考えている。愛子さまが天皇になったとすれば、「愛子内親王殿下のお子さんというのは女系の、要するにお母さまが天皇とつながる家系。当然お父さんのほうは一般の家庭だ。今まで分かっている千数百年の間、そういう天皇というのは1人もいない」
この議論は、男女同権とは関係がない、別の領域のものだという山下氏はいう。「日本の天皇というのはそういうふうなものだ」
【翻訳編集】 AFPBB News
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130717-00000046-jij_afp-int
ちなみに、このyahooの翻訳記事の方はもう削除されております。AFPの
http://www.afp.com/en/node/1002703
は、まだ出ていますが、写真が違っているかも。
日本人に読まれたくないのでしょうか。
>文化的多様性とリベラルな校風で知られるキリスト教系の大学に通う。
>高校時代、5人組ダンスグループの1員だった。
そういう時代でもなぜか男系にこだわり、深い深いカーテンの奥に大事に隠蔽されている男子。
>公の場に姿を見せる機会は慎重に演出され、それを記録するのは許可を得たメディアだけで、
>用意されたシャッターチャンスの間にいそいそと皇族の笑顔を撮影した後、カメラはしまわれる
あと、個人的には、勝手な皇室評論家の性で、日本人を巻き込むのは止めて欲しいと思う。
>皇室というのは率先して自分たちが変わっていくという存在ではない。
>国民に合わせていくというか、国の動性、国民の価値観、そういうものを見ながら少しずつ変わっていくところがある
これを読み、今の皇室を見ると、要するに日本人って因習的で人権無視で男女差別の大きい恥ずかしい国ってなっちゃう。
それが国民の動性、価値観とやらにされちゃう。
いやはや、まっぴらゴメンなんですけど。
スウェーデン 1980年
オランダ 1983年
ノルウェー 1990年
ベルギー 1991年
デンマーク 2009年
イギリス 2013年
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai4/4siryou3.pdf
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200509_656/065605.pdf
デンマーク王位継承で男女平等/長子優先選択、国民投票で承認
2009/06/08 20:09
【ロンドン8日共同】デンマークで男子優先の王位継承を変更し、男女平等の長子優先とする王位継承法改正の是非を問う7日実施の国民投票は、8日までの開票で賛成が圧倒的多数となり、改正法案が承認された。
欧州の王室ではスウェーデンやノルウェーなど長子優先が多数派になっており、デンマーク国民投票の結果は、男子優先を維持している英国などにも影響を与えそうだ。
集計作業を行ったデンマーク統計局によると、賛成は約185万票で投票総数の77・5%を占めた。これは全有権者の約45%。
王位継承法という重要法の改正のため、憲法改正に準じる手続きが取られた今回の国民投票で「投票総数の過半数かつ全有権者の40%以上の賛成が必要」との要件を満たした。
デンマークでは1953年、当時の国王に男子がいなかったため、男子優先ながらも女子にも王位継承権を認め、現女王マルグレーテ2世の継承が実現した。今回の改正法案成立で同国の王位継承順位に当面、変更はないという。
http://www.shikoku-np.co.jp/national/international/20090608000376
ロイヤルベイビーのお話から逸れるコメントになる事を、お許し下さい。
でも全く関連が無いとは言い切れないコメントだと思うので、投稿させていただきます。
海外ではどのようになっているのか、そして日本の現在ではどうなのか分かりませんが、一昔前の日本では、顔面の傷や身体的後遺症の賠償額は、男子と女子とでは違うと聞いたことがあります。
# 顔に残る傷にたいして、男子よりも女子の方が圧倒的に高額であると聞いたことがあります。理由は「女性の美貌は外見優先であり、それは結婚にも左右される。」からだとか。
# 身体的な後遺症については、女子より男子の方が圧倒的に高額で、それは「男性は仕事をするが、女性は男性に養ってもらうもの。」からだとか。
このような話を聞くと、日本という国は男女は平等ではなく、女性は男性の従属物なのだという概念で成立していると思わざるを得ません。
それが現在でも「男を生まない嫁は失格である。」という悪しき風潮になっていると思います。
実際は、小泉内閣のときに、皇室典範の改正が検討されて、そのときの案では直系長子相続が望ましいとされ、多くの国民は賛成していました。
そのことは、あまり知られていないのでしょうか。
また、幼いときの皇太子様のお写真、映像などは、結構メディアをとおして国民に見せられていたことも、全然知られていないようですね。
要するに、外国からすれば、日本は、普遍的価値を共有する国というより、一応経済力では世界有数であっても、なんだか不気味な得体の知れない存在と思われてしまっているんじゃありませんか。
それについては、皇室ジャーナリストと称する人たちの責任、というよりそういう人たちを通してしか皇室問題が語られないという日本のメディアの異常性に問題があるのだと思います。
これからの日本にとって、皇室はどういう役割を負うのか、皇室が日本にとって必要な存在であるとするなら、どのような手立てで存続を図るべきか、もっと広い視野をもって様ざまな論者によって論じられるようにならなければ、日本には民主主義はないといわざるをえません。
何年に一度か投票するだけでは、民主主義とはいえませんよね。
Kate and Will's Baby Will Be Heir to the Throne, Girl or Boy
キャサリン妃の妊娠が明らかになるのと時を同じくして、王位継承を「男女平等」にする法改正が進んでいる
2012年12月5日(水)14時35分
タリア・ラルフ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/12/post-2786.php
イギリスのウィリアム王子の妻キャサリン妃の第1子妊娠が明らかになり、イギリスでは祝賀ムードが広がっている。そんななか、英連邦はかねてから検討してきた王位継承を男女平等にするための法改正を進めることを発表した。
王位継承法が改正されれば、ウィリアム王子とキャサリン妃に生まれる子供は性別にかかわらず、チャールズ皇太子とウィリアム王子に次いで第3位の継承順位となる。
「時代遅れのしきたりを21世紀にふさわしいものにするべく、政府は王位継承法の法改正を近いうちに提案する」と、ニック・クレッグ副首相は発言した。「昨年合意した改正案を法制化するだろう。つまり、もしもウィリアム王子とキャサリン妃の第1子が女の子だった場合、その後に弟が誕生しようと、彼女が女王になれるということだ」
法改正では、カトリック教徒と婚姻している者は王位継承から除外される、との決まりも廃止される可能性もあるという。
すでに英連邦16カ国は合意
こうした変化は、英王室に300年続く年長男子優先のしきたりを覆すことになる。現行法では、年長の姉妹よりも年下の男兄弟のほうが自動的に王位継承順位が高くなる決まりになっていた。
新たな王位継承法は、英女王を国家元首とする英連邦16カ国で発効される。各国は昨年10月、オーストラリアのパースで開かれた英連邦首脳会議で法改正に合意しており、イギリス議会に法案が提出される見通しだという。
王位継承法を改正しようとする動きは、今回が初めてではない。1981年以降、継承順位の男女平等を実現しようと11回も試みられたが、いずれもイギリス政府の支持を得られず頓挫していた。
From GlobalPost.com特約
**********
東京新聞 2013年7月23日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013072302000266.html
キャサリン妃 男児出産
一部抜粋
夫妻は2011年4月に結婚した。王位継承権は夫妻の第1子から、男子優先が撤廃されて性別に関係なく長子優先と決まっていた。
**********
東京新聞 2013年7月23日
法改正後初の誕生
王位継承権に性別関係なし
【ロンドン=石川保典】
英王室のキャサリン妃が二十二日に出産した第1子は、英王室の王位継承者として初めて、継承権の男女差別が撤廃された新時代のロイヤルベビーとなった。
ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚の半年後の2011年10月にキャメロン首相が「(女子が先に生まれていても、後に生まれた)男子が王位を継承するという規定は現代では相いれない」と法改正を表明し、今年4月に成立した王位継承改正法は、性別に関係なく長子優先を規定。1701年に定められた男子優先が約300年ぶりに撤廃された。
これまでの継承順3位はウィリアム王子の弟ヘンリー王子だったが、第1子が女児だったとしても第3位になっていた。
英王室では、男子の世継ぎを得ることが歴史にも深くかかわり、16世紀のヘンリー8世は、男子をもうけるためにローマ法王と対立し離婚と再婚を強行。ローマ・カトリック教会から離脱して英国国教会を設立。これが後に激しい宗派対立を生み、カトリック国アイルランドの弾圧・併合や北アイルランド紛争へつながった。
性別については、夫妻が「生まれるまで知りたくない」とし、最後まで発表がなかった。
ブックメーカー(賭け屋)が男子か女子かで賭けを募るなど、国民の関心を集めていた。
**********
これら記事の中で注目すべき文があります。
それは
「1701年に定められた男子優先が約300年ぶりに撤廃された。」
というものです。
天皇家の皇位継承法が法律として明文化されたのは明治22年の皇室典範からで、1889年です。
(それまで日本には、少数ではありますが、男系女性天皇がおられました。)
(第43代 元明女帝から第44代 元正女帝への譲位継承は、女系による継承であると言われていますが、この歴史的事実が表に出てこないのは非常に不思議です。故意に隠されていると言ってもよいのではないでしょうか。)
つまり英王室は、日本皇室よりも「男系男子による継承」の期間が長く、それによって宗派対立のみならず紛争まで引き起こしたという、非常に重い伝統を持つ王位継承法の王室なのです。
それを改正したのですから、英王室、英国民、英連邦にとっても、非常に重大な改正であったのではと想像できます。
でも、報道でエリザベス女王は「男子でも女子でもどちらでもいいわ。」と笑顔で話され、英国民は「どちらが生まれるか賭けよう。」と、新しい生命の誕生を祝いつつ待ち望んでいました。
このような報道を見ると、いくら日本皇室の伝統とはいえ、男子に恵まれないからと皇太子ご夫妻へされる理不尽で異常な批判は、あまりにも残酷であり人権無視と言えるのではないでしょうか。
そしてそれを当然と見なし、先頭に立ってバッシングするマスコミや評論家達。
さらには天皇皇后両陛下による祝電発送にかかった日数…。
私は同じ日本人として、非常に恥ずかしく思います。
>皇室というのは率先して自分たちが変わっていくという存在ではない。国民に合わせていくというか、国の動性、国民の価値観、そういうものを見ながら少しずつ変わっていくところがある。
これは、大嘘ですよね。愛子様誕生時、国民は心から歓迎した。「女帝になられる方が生まれた」と喜び合った。実際、小泉内閣の皇室典範改正時の世論調査、悠仁様が誕生された後の世論調査でも、女帝に賛成する国民は8割を超えていた。それに横やりを入れたのは、皇室・宮内庁と、少数派の男系男子派です。繰り返しになりますが、国民は愛子様女帝になんの違和感も持っておらず、どころか、それを喜んで希望し、世論調査でもその意思を示したのに、その8割を超える民意を潰したのは、皇室・宮内庁と、少数派の男系男子派です。山下氏は、この事実をふまえ、このように言うべきです。
>皇室というのは率先して自分たちが変わっていくという存在ではない。それどころか、国民がたとえ直系長子継承を望み、女帝を望んでも、それを時間をかけて変えていく、皇室が考える方向へ世論を誘導していく、そういうところです。世論誘導には、女性週刊誌はじめマスメディアを使います。日本には欧米と違い、記者クラブというものがありますから、世論操作はそう難しいものではありません。私も皇室ジャーナリストとして、その世論誘導に一役買っています。
こう、山下氏は語るべきでした。欧米諸国も馬鹿ではありませんから、山下氏が実際に語った大嘘(皇室は国民に合わせて少しずつ変わっていく)を、そのまま信じているわけではないでしょう。スノーデン氏の事件を持ち出すまでもなく、アメリカもイギリスも諜報の盛んな国です。日本皇室の現状については、すべて筒抜けであると考えていいと思います。女帝容認法案が潰されたいきさつや、悠仁様の報道規制については、日本国民よりもよく知っているのではないでしょうか。
そこで懸念されるのが、九重様が指摘される「日本異質論」の再来です。8割を超える国民の「女帝女系希望」を後退させるべく言論統制に努めている国、男子を生まない皇太子妃をバッシングし続けて心の病に追い込み、その治療をも執拗なバッシングによって妨害し、廃太子(あるいは生前退位)の理由にしようとしている国。これは、「民主主義、男女平等を普遍的な価値とする欧米諸国」とは、相容れません。ましてや、女帝女系への法律改正を、(男子)懐妊リークで潰したという事実は、「とうてい民主主義の国とは言えない」という評価を補強するでしょう。頭が痛いことに、その法改正潰しの第一戦犯は、現・総理大臣なのです(本人が自慢話として自己申告)。
私は、九重様が指摘されていることを情報としてまとめ、内外に発信するべきだと思います。
(1) 小泉内閣のときに皇室典範の改正が検討され、直系長子相続が望ましいとされ、多くの国民は賛成していた。悠仁さま誕生後も、その世論は変わらなかった。しかし、それに懲りたかのように、その後は皇位継承に関する世論調査は行われず、代わりに偏向した週刊誌アンケートが行われるようになり、逆転した結果が示されるようになった(偏向報道の成果)。
(2) 小泉内閣時の典範改正が潰された発端は、公営放送による弟宮妃の懐妊リークだった。それでもなお改正に前向きだった小泉総理に改正を諦めさせたのは、当時の内閣官房長官で現在の総理大臣である安倍晋三である(本人がそれを自慢する手記要旨を添付)。
(3) 皇太子殿下のご幼少時は、多くの写真、映像などが国民に公開されていた。悠仁さまの日常の様子が公開されない(罰則付き報道統制がなされている)のは悠仁さま特有のご事情によるもので、日本の皇位継承者に共通するものではない。
少なくとも、この3つについては、はっきりとまとめておく必要があると思います。その当時は日本国民には当たり前のこととして知られていることも、マスメディアによって意図的にスルーされている間に事実関係が曖昧になり、捻じ曲げられ、風化してしまいます。
それは、「皇室ジャーナリストと称する人たちの責任というより、そういう人たちを通してしか皇室問題が語られないという日本のメディアの異常性に問題がある」というご指摘、深くうなずくところです。その日本のメディアの異常性を黙過している間に、日本はあっという間に、「民主主義や男女平等という普遍的価値を共有する国」ではなくなり、「経済力では世界有数であっても、なんだか不気味な得体の知れない存在」に成り下がってしまいました。
「これからの日本にとって、皇室はどういう役割を負うのか、皇室が日本にとって必要な存在であるとするなら、どのような手立てで存続を図るべきか、もっと広い視野をもって様ざまな論者によって論じられるようにならなければ、日本には民主主義はないといわざるをえません。何年に一度か投票するだけでは、民主主義とはいえませんよね。」
まことにもって、九重様がおっしゃる通りと思います。
ウィリアム王子・キャサリン妃の第一子の性別が判明してから間髪をおかずに入ってきたニュースでした。女の赤ちゃんだったらもう少し駐日大使発表が遅れたであろう、そんな時期の電撃発表でした、ケネディさんの駐日大使就任ニュースは。
女の赤ちゃんだったら、日本の皇室にとっては脅威をはるはずでした。が、実際は男の子でしたからね。
その代わり、日本の皇室にとっては脅威となるはずの人物はケネディさんなのではないでしょうか?
アメリカは各国へ派遣する大使、欧州(特に英国とフランスなど)へ派遣する大使の役目は社交界できちんと活躍出来る大使を派遣すると言われています。外交手腕+社交能力が必要だと言われているのです。男女ともにね。男性であれば奥様がダンスなどが出来る能力を備えていなければならず(女性の場合も勿論)、社交に秀でる、そういう能力が必須なのです。
日本に来る米駐日大使の場合は、皆さんご存知のように官僚的な外交能力ですよね。
キャロライン・ケネディさん、その華麗な経歴からすればアメリカが欧州へ派遣する駐欧州大使にうってつけのはずです。日本向きではないはずです。
それがどうでしょう。駐日大使に抜擢と相成りました。
TV・新聞などで外交手腕は未知数と早くも書かれています。日本にも余り来た事なさそうです。
が、ケネディさん、重要な経歴があるのです。
それは、雅子様と同じハーバード大学出身なのです。私はこれに大いに引っ掛かっているのです。
ケネディさん、沖縄問題やTPP問題などの解決の他に重要なミッションを秘めて日本にやってくるのではっ?と思っているのです。
ケネディさんほどの世界的な知名度のある方の要求なら宮内庁も断りきれないだろうしね、例えば「雅子様とご一緒したい」となどなどの要求に。同じハーバード大学卒同士親しい関係を作りたいだろうし・・・・・。天皇・皇后や宮内庁が断ったら瞬時に世界中に伝わっていくだろうし・・・・・・。
妄想は尽きないのです。
日本で支持率の上下に一喜一憂するのは、政治家ぐらいだろうが、英国では君主制も世論調査の対象となり、王室もその動向に神経をとがらせているという
▼例えば「五十年後に君主制は存続しているか?」という問いに、「はい」と答えた人は、一九九〇年には69%だったのが、九九年には29%にまで落ち込んでしまった。チャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚騒動と悲劇的な事故死。九〇年代「国民の理想となる家族」という王室のイメージは失墜した
▼エリザベス女王の元報道官が、王室のあるべき姿をこう語っていた。「君主制は時代に後れをとってはならないが、時代より先に行ってもならない。ただ黙って時代とともに歩む。そこに美しい本質がある」
▼危機感を持った王室は、財政の透明化や環境問題への積極的な取り組みなど時代の流れを読み、新たな伝統を築く試みを続けてきた、そのかいあってか、王室への評価は復活し、昨年の調査では60%が五十年後も君主制は続くと答えた
▼英国で最大部数を誇る日刊大衆紙「ザ・サン」のきのうの一面には、いつもの派手な見出しがなかった。その代わり題字が普段と違っていた。「THE Sun(太陽)」ではなく「THE Son(息子)」
▼なるほど「半世紀後の国王」になるかもしれぬ新王子の誕生は、英王室にとって「日の出」のような慶事だろう。
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イギリス王室は黙って時代とともに歩みながら、財政の透明化や環境問題という今ある現実的な諸問題へ取り組み、王室は自己を厳しく律しているという姿を可視化しています。
日本皇室は、マスコミや宮内庁の一貫性の無い報道を流し続けるだけで、今こそ解決してゆかねばならない現実的な諸問題に対して手を打っているようには見えません。
「五十年後に皇室は存続しているか?」という問いに、日本国民のほぼ全員が「はい」と答えるでしょう。
しかし「国民と全く同じ価値観であり、国民が理想とし象徴としたいと心から思える皇室であり続けているか?」という問いは、いまだかつてされたことはありません。
そこに、皇室と国民との乖離があるように思えてなりません。
おそらく、大手マスメディアの自主規制でしょうが、西欧・南欧・北欧の主要王室の現状が正しく報道されておりません。
僅かな例を示すだけでも。
①立憲主義憲法のお手本にされたベルギーでは、次々代は女王となることが決まっております。
②オランダもつい最近、女王から男性王に譲位が行われたばかりですが、次代は再び女王となります。
③同一兄弟姉妹間では、男子優先主義をとる(欧州では堤外的。)南欧のスペインでさえ、次々代は女王となる公算が高いです。
北欧に目を移しましても、
④古い伝統を有するデンマークは現在女王であり。
⑤ノルウェーも次々代は女王となることが決まっています。
⑥スゥエーデンに至っては、次代と次々代双方とも女王となることが確定です。
このような「世界の常識」が大手メディアの自己検閲により、広く国民に知らされず、今回の英国王位継承法改正も、男児が生まれたこともあってか「ロイヤルベビー」を強調する報道が目立ち、法改正の本質をぼやけさせている印象です。
我が国の大手マスメディアはいつまで国民を裏切り、欺き続けるのでしょうか?
私は本来あまり投稿はしない人間なのですが、今回の報道にはいつにもまして強い憤りを覚えましたので敢えて投稿いたします。
英国が、欧州大陸の立憲君主国と同様に、直系長系長子優先主義を採用した理由は、「女王の伝統」とか「男女平等」といった単純なものではありません。
日本では、なぜかその部分が報道されないのですが、改正の本質は「王位継承の安定による、王室の長期的安泰です。」
どの立憲君主国でも王位継承者(男女は問わない。)の帝王学教育は非常に重視されており、さらに、王位継承者は幼児から、国民と直接触れ合う機会を多く持つことが要求されます。
僭越ながら、秋篠宮殿下は国事行為の一部を代行され経験や、御進講の経験はおありでも、正規の帝王教育は受けておられません。
また、悠仁親王殿下のご消息も、一部メディアの執拗な礼賛報道を除けば、十分に伝えられていません。
更に、平成17年の皇室典範改正中断により、敬宮殿下に対する帝王教育も公式には行えない事態が継続しております。
今のままでは、遅くとも10年後には、皇統は今まで経験したことのない存続にかかわる危機に直面することになりましょう。
ロイヤルベイビーが男児だったことを強調し、法改正の経緯や本質をついた報道をしない日本のマスメディアには絶望します。
これは、単に我が国のメディアが、事大主義的だとか視野狭窄的だというだけでなく、特定の勢力から圧力を加えられているのではないかという疑念すら生じさせます。
極めて憂慮すべき事態です。