稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

Library of the Year 2021大賞

2022-04-23 10:39:40 | ご存知ですか?
Library of the Year って聞いたことありますか?

図書館先進国のアメリカでは大変権威のある賞ですが、残念ながら日本ではあまり話題になりません

「Library of the Year」(LoY)は、NPO法人 知的資源イニシアティブ(IRI)によって2006年から授与されています。
選考対象は、「これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関」で、図書館総合展のフォーラムで発表されています。

さて、2021年の大賞は指宿市立図書館および特定非営利活動法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」(鹿児島県指宿市)でした。

指宿市は市民団体が指定管理者として市の図書館を運営管理している全国でも珍しい事例です。
市民は「利用者」としてのみ関わるのが大半な中にあって、蒙を啓かれたという気がします。
受賞に当たっての、言葉を引用します。
 特定非営利活動法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」は、2006年に発足し、今年、15年目を迎えます。
この会は、広く市民に対し、図書館を活動拠点として本に関心を持つ個人や団体等と連携を図りながら交流と学習の機会をつくり、良好な読書環境作り及び地域文化の継承に努めることにより、子どもを育てやすい地域社会の形成に寄与することを目的として発足しました。
 15年目の節目である年にこのような賞をいただいたことは、コツコツと積みかさねてきたこれまでの当団体への大きなご褒美となりました。
 最初の3年はあっという間に過ぎ、2期目には、市の協力により指宿図書館の電算化と山川図書館とのオンライン化、学校図書館から公共図書館の蔵書が検索できる端末の設置、学校との連携、図書館との回送便などが実現しました。
また、子育て支援のための備品購入を進め、障害者への合理的配慮も進めることができました。
 3期目は、指宿市と連携を組みながら指宿市シビックカフェ事業により、市民とのより多くの関わりを持つことができました。
また、ブックスタート、読書通帳を開始し、市役所各課やまちの施設との連携事業も増えました。NPOとしてブックカフェ号稼働のためのクラウドファンディングにも挑戦し、無事、達成しました。
 4期目は指宿図書館の大規模な空調機改修工事(照明のLED化・紫外線フィルム含む)や手話による利用案内の動画作成、第6回と7回の図書館レファレンス大賞、そしてLibrary of the Year 2021の大賞と目まぐるしく過ぎていきました。
 今後も課題は出てくるとは思いますが、市民と共に、行政の方々と共に、できる環境の中でベストを尽くせるように頑張っていきたいと思います。

利用者の立場に立った様々なサービスを着実に充実されていることに感銘を受けるとともに、図書館を管理運営するための専門的なスキルを身につけられている姿に、「市民」の計り知れない可能性を感じました。

<市民が自然に支え、市民とともに明るく歩み学び続ける図書館>NPO法人 知的資源イニシアティブ サイトより)
として、益々の発展を祈るとともに、みんとも図書館に関わる市民団体として、学ぶことがたくさんあるな~と思います。

より詳しい紹介が、カレントアウェアネス-E(国会図書館)に掲載されています。
E2479 - 市民NPO「そらまめの会」による指宿市立図書館の運営

その他の受賞団体については、NPO法人 知的資源イニシアティブのサイトをご覧ください。
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