12月にNHKで放送された「ブラタモリ」ご覧になったでしょうか?簡単にご紹介します。まずスタートは開港150周年にあわせてオープンした象の鼻パークからです。象の鼻の由来はちょうど海が北向きなので、そこからの強い風を受けた波を防ぐための防波堤として象の鼻のように曲がった形の埠頭にしたそうです。この名前は明治時代の錦絵にもすでに書かれているので遠い昔に付いたものです。横浜港発祥の地です。
横浜といえばみなとみらい地区や中華街が有名ですが、ブラタモリは視点を変えて「横浜の足元には遺跡がある。」という観点で横浜の街をみました。なぜかと言うと関東大震災で多くの建物が崩壊してガレキの山となったのを、土砂で埋め、その上に街を作ったので、明治大正時代のものがそのまま埋まっているのです。 象の鼻パークも公園整備の工事を始めたら「遺跡」に遭遇しました。公園の真ん中にガラスがはめ込まれている部分があります。
ちょっとわかりにくいのですが(テレビでは特別にガラスをはずしてくれました)、マンホールではなく転車台です。船の積み荷を載せるトロッコのような台車の向きを変えるための台です。
公園の端に、一台が外に置いてあり直接見ることが出来ます。
傍に案内板があり発見された当時の写真があります。土の下から4器並んで発見されました。わずか1メートルぐらい掘ったところに、忘れさられていたものが突如姿を現しました。明治20年代後半に作られたものだそうです。 明治40年代に撮られた写真にも、その転車台がはっきり映っています。それがすっかり忘れ去られていて突如姿を現す、歴史を直接感じることが出来る、おもしろい街です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます