さて、出来るときに出来ることをって事で。
ガレージキットには複製時にシリコン型とキットがくっ付かないようにする為、離型剤が使われてます。実はこれが意外にやっかいなもので、ガレージキット自体の表面にも付着しているのです。それを知らずに塗装すると油のようにヌルッっとした離型剤により、塗料を弾かれたり、乾燥後塗料がパリッっと剥がれたりします。マスキングテープを剥がす時に持っていかれたら悲しい事になります。
そうならない為にも、いきなりですが頑張りましょう。正直、離型剤の存在を知っていながらこの作業を怠っている人が予想外に多いのです。ガレージキットを作るにおいて離型剤落としを含めた表面処理作業は一番のポイントです。色塗りに比べ表面処理作業は地味だし面白くないめんどくさい作業です。が、どれだけ塗装が上手くてセンスのある人でも、凸凹の表面を平らには出来ません。なのでやり過ぎなぐらい頑張りましょう。
さてさて、はじめにボイルです。
この作業の意味は、キットの中にある気泡を熱する事で空気を膨張させる為です。正直あまり意味はないように感じるのですが念のため。残念ながらこれだけでは離型剤は落ちませんので。
お次はウォッシュです。
歯ブラシ片手に中性洗剤でゴシゴシ、その後クレンザーで念入りにゴシゴシします。ヌルヌルだった表面が軽くザラザラとになったらOKです。多少ザラザラのほうが塗料の食いつきがいいです。
処理の仕方は人それぞれで、丸1日洗剤に漬け込んだりする人もいます。最近では「ガレージキット専用離型剤落とし」なんてのが出てますが、正直不安です。使ってもいいですが、やはり最後は自分の手でゴシゴシしたほうが無難です。さらに進化した人は、メガネ用の超音波洗浄機で洗っている人もいるようです(笑)
参照→http://www.jttk.zaq.ne.jp/baabv204/sub5dougun24.htm
本日はここまでー。後日まだゴシゴシしますよ。念には念を。