山旅の途中Ⅱ

自分はどこから来て、どこへ行くのか。
光、空気、花々の記憶を留めたい。

地の涯 知床の羅臼岳

2019-08-08 15:38:39 | 道東

2019年8月4日 羅臼岳(1660.2m) 岩尾別コース

午前5時に入山。

曇り空の森林帯を黙々と登る。

標高が上がるにつれて、風雪に押された樹木が横に伸びている。

知床連山の雄姿は雲の中。

急登の「大沢」に咲く花に、癒されながら前を向く。






タカネトウウチソウ


チシマギキョウ

スローペースで登り、午前10時に羅臼平。雲の上に出たのか、天空を衝く峰々が出迎えてくれた。

あちこちで、歓声が沸く。右手に目指す羅臼岳。左手に三ツ峰。

浮雲は、早くも秋の気配。


羅臼岳


三ツ峰

高度を上げると、オホーツクの雲海の向こうには国後島。

コケモモ、チングルマ、初めて見るイワギキョウの白花も。


チングルマ


国後島


国後島の主峰 爺々岳


コケモモ


イワギキョウの白花

ちょっと怖い、ごつごつした岩を這い上って、山頂へ。11時25分。

夏休みとあって、下る人、登る人は100人を越えていた。

雲流の中に、海を従える知床半島の山々が浮かぶ。







正午からゆっくりと下山を開始、登山口に着いたのは17時。

標準タイムの倍もかかった、12時間の山旅。



翌朝のウトロ港の日の出 右端が羅臼岳

■登山記録
05:00 入山
10:00 羅臼平
11:25 山頂
12:00 下山開始
17:00 登山口戻る

■過去記録
2012年8月15日 羅臼平→三ツ峰

2010年8月10日 羅臼岳