【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【前世はカレン族?】

2014年08月13日 | オムコイ便り

「次の満月を、そちらで見てみたく・・・」

 加奈子さんからの予約メールには、そんな文言が入っていた。

 満月かあ。

 あいにく、このところの夜空は雲が多くて、あんまりパッとしない。

 夜通し、雨が降ることもある。

 おそらく、駄目だろうなあ。

 それにしても、なんでオムコイで満月なんだろう?

     *

 生まれて初めてのタイ旅行だそうだ。

 賑やかな観光地は嫌いなので、バンコクは素通りしてチェンマイで一泊。

「チェンマイって、ずいぶんと賑やかな観光地なんですねえ。夜に散歩していると、目と頭がクラクラしました」

 当方にとってはきわめて新鮮に聞こえるそんな感想を胸に、翌朝8時オムコイ行きのバスに乗った。

 昼過ぎに到着したオムコイの町に対する感想は「結構、都会なんですねえ」

 うーん、まあ一応郡庁所在地ではあるんだけど、ここを「都会」と呼んだ人は初めてである。

 よっぽど、田舎が好きな人らしい。

 こりゃあ、ここから2キロ離れたわが村に案内する甲斐があるというもんだ。

     *

 タイは初めてだが、辛い料理は大好きだという。

 雨を警戒して持ち帰りにした昼食のクッティアオ(タイラーメン)に、かなりの量の唐辛子を投入した。

 わが家の放し飼いの犬や鶏の姿を見て、すっかりリラックスした様子だ。

 ひと休みして、川向こうの棚田と展望台へ。



「わあ、本当の田舎ですねえ。来てよかったなあ」

 どうやら、お眼鏡にかなったようである。

 晩飯は、ラー女将が増水の川で獲ってきた小魚を使ったナムプリック・プラー。

 これに裏庭で掘ってきた竹の子や長豆などを浸けて食す。



 味付けはラーが普段に食べている辛さ、つまりは相当に辛いものなのだが、村の焼酎をグイグイやりつつどんどん平らげてゆく。

 ついには、ご飯に直接まぶして食べ始めた。

 これは辛いぞお。

「実は、ここ2週間ぐらい食欲が全然なかったんです。こんなにおいしく食べられたのは、本当に久しぶり」

 うーむ。

 オムコイの満月への憧憬といい、チェンマイや町に対する感想といい、辛いもの好きといい。

 この人、もしかして前世はカレン族だったのではあるまいか。

 カレン服を着れば、ムエタイの構えはぴたりと決まるしなあ。

 残念ながら、この夜の空は黒雲で覆われ、満月前夜の月を仰ぐことはできなかったのだが。

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4 コメント

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Unknown (ishi)
2014-08-13 19:54:01
ああ,美味しそう.涎が出ますね.
ご飯と合うんですよねぇ.
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むろん! (クンター)
2014-08-14 15:50:22
ishiさん

 ナムプリックのことですよねえ。持ち帰ってもらったものなんぞ、とっくになくなっているだろうし。やっぱりまたタイに来てもらうしか・・・
返信する
無論 (ishi)
2014-08-15 12:28:56
ナムプリックのことです.
頂きに上がりたいなぁ....
返信する
ぜひぜひ。 (クンター)
2014-08-15 13:41:53
ishiさん

 唐辛子たっぷり用意してお待ちしております。
返信する

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