朝6時に目覚めると、チェンマイもかなり肌寒い。
いつもの公園に出かけ、1時間ほどウオーキングをしたたあとで、いつものようの手絞りオレンジジュースと豆乳&揚げパンの朝食である。
何はさておき、まずは銀行で野暮用を済ませたいのだが、センタン(セントラルデパート)支店の開店は、午前10時である。
やむなく、イミグレまでレンタルバイクをすっ飛ばし、運転免許試験用の居住証明を申請する。
パスポートのコピー(顔写真・ヴィザ・出国カード)、オムコイの住居登録書のコピー、写真2枚。
申請書に必要事項を書き込み、パスポートと共に提出すると、ごつい顔の係官が「1時間後」と無愛想に告げる。
パスポートがないと、銀行での用事も済ませられない。
待ち時間の間に運転免許試験場(陸運局)の場所でも確認しようかと人に尋ねると、リンピンスーパーマーケットの近くだという。
教えられた通りに走ってみると、なんと、そこはレンタカー屋だった。
メモ帳を引っ張り出して「コンソンハンドン(ハンドン陸運局)」と繰り返すと、「ああ、それならハンドンに行く道の途中だから場所が違うし、少し時間がかかるよ」
うーん。
どうしようかと迷っていると、同行したラーが「暑くて気分が悪い」と言い出した。まだ9時半だというのに、これじゃあ何にもできない。
いったん宿に戻って、身軽になることにした。
ラーをベッドに横にならせ、素早くメールをチェック。
10時半に再びイミグレまで走り、できあがっていた居住証明書を受け取った。
料金は、500バーツ也。
*
続いてセンタン内の銀行で用事を済ませ、ついでに隣りあったチェンマイラム病院で健康診断書を取ることにした。
1階の受け付けで話を通し、4階の健康チェックブースへ。誰もがそこそこの英語を話し、とても愛想がいい。
体重測定と身長の自己申告に続いて、血圧測定。
血圧が、ちと高い。
これまた愛想のいい女医による問診と聴診、および色盲検査。
「降圧剤を処方しますか?」
「いえ、このところ運動不足で昨夜は少し飲み過ぎました。また生活改善に努めてみます」
最後に、血中酸素を測定して、会計に案内される。
しめて、100バーツ也。
封筒入りの診断書を受け取っていると、貫録のある年輩の看護婦が「アレルギーはありますか」「既往症は?」と矢継ぎ早に質問を投げかけてくる。
なんだか、順序が滅茶苦茶である。
「血圧以外は、何の問題もありません。ただ、頭がちょっとおかしいだけで・・・」
ちょっとからかってみると、ニコリともせず「グッドラック」ときた。
宿に戻り、近くの写真屋で免許用の写真を撮る。
1インチ四方の小さな顔写真が、6枚セットで100バーツ也。
これで、明日の運転免許試験の準備はすべて完了である。
総経費700バーツ也。
*
遅い昼食のあと1時間ほど昼寝をして、今度は眼鏡づくりである。
コメントで教えていただいたとおり、エアポートプラザに行こうとすると、ラーが「あそこに行くと鼻アレルギーが出るから嫌だ」と言い出した。
まったく、やっかいである。
やむなく、観光客の多いターぺー門周辺なら英語が通じるだろうとバイクを流してみたが、なかなか見つからない。
ナイトバザールに至る細道に入ってみたら、「TOKYO OPTIC」という看板と「30~40%オフセール」という貼り紙が目に飛び込んできた。
男女ふたりの店員が、そこそこの英語をしゃべる。
コーティングの剥げた眼鏡を見せると、「いったい、いつごろ作ったんですか?」と目を丸くしている。
聞くと、フレームのみがセールの対象だという。
古いレンズのデータを割り出した男性店員が、「これと同じ品質のレンズなら2万バーツになります」と価格表を示す。
フレームを含めると、2万4,000バーツ弱である。
「うーん、高いねえ。日本で作るよりも高い」
「HOYAレンズは輸入品ですから、どうしても高価になります」
「でも、確かランプーンにHOYAの工場があるんじゃない?」
「ああ、あれはカメラ用のレンズ工場です」
「・・・」
*
問題は、近視の度数が強いためにフレームまわりのレンズが厚くなって、視界が歪んでしまうことである。
同じHOYAでも、1万バーツのものだとかなり厚くなる。
「とりあえず、視力の状態をチェックしてみましょうか」
検眼の前に価格表を示すのも、まあ良心的といえるだろう。
検眼設備は、日本とまったく同じである。
店員の手際も、なかなかいい。
「5年前に作ったにしては、近視の方はほとんど進んでいませんね。ただ、遠視の方はかなり進んでいます。これでどうでしょうか?」
「ああ、大丈夫だと思います。ところで、眼鏡は今日できあがるの?」
「とんでもない。日本からバンコク経由で届きますから、10日から2週間ほどかかりますよ」
「・・・」
そういえば、埼玉の自宅近くで作ったときも、取り寄せで5日ほど待ったことを思い出した。
まったく、厄介なわが視力である。
ここをいったん保留にして、エアポートプラザに行ってみようかとも思ったけれど、すでに私はこの店員氏の人柄がとても気に入ってしまった。
価格も3つの選択肢を示して、出来上がり後のレンズの厚さを分かりやすいように図入りで見せてくれるだけである。
「とにかく、レンズの選択はお客さん次第です。レンズも、1,000バーツなら値引きさせていただきますよ」
うーん、困ったなあ。
まあ、年も年だし、人並み以上に問題を抱えたわが目のケアだけには、投資を惜しんではなるまい。
ええい。
ここは、タイだ。
マイペンライ(大丈夫)!
蛮勇をふるって、受け取り票にサインを書きなぐった。
た、煙草がほしい・・・。
☆応援クリックを、よろしく。
いつもの公園に出かけ、1時間ほどウオーキングをしたたあとで、いつものようの手絞りオレンジジュースと豆乳&揚げパンの朝食である。
何はさておき、まずは銀行で野暮用を済ませたいのだが、センタン(セントラルデパート)支店の開店は、午前10時である。
やむなく、イミグレまでレンタルバイクをすっ飛ばし、運転免許試験用の居住証明を申請する。
パスポートのコピー(顔写真・ヴィザ・出国カード)、オムコイの住居登録書のコピー、写真2枚。
申請書に必要事項を書き込み、パスポートと共に提出すると、ごつい顔の係官が「1時間後」と無愛想に告げる。
パスポートがないと、銀行での用事も済ませられない。
待ち時間の間に運転免許試験場(陸運局)の場所でも確認しようかと人に尋ねると、リンピンスーパーマーケットの近くだという。
教えられた通りに走ってみると、なんと、そこはレンタカー屋だった。
メモ帳を引っ張り出して「コンソンハンドン(ハンドン陸運局)」と繰り返すと、「ああ、それならハンドンに行く道の途中だから場所が違うし、少し時間がかかるよ」
うーん。
どうしようかと迷っていると、同行したラーが「暑くて気分が悪い」と言い出した。まだ9時半だというのに、これじゃあ何にもできない。
いったん宿に戻って、身軽になることにした。
ラーをベッドに横にならせ、素早くメールをチェック。
10時半に再びイミグレまで走り、できあがっていた居住証明書を受け取った。
料金は、500バーツ也。
*
続いてセンタン内の銀行で用事を済ませ、ついでに隣りあったチェンマイラム病院で健康診断書を取ることにした。
1階の受け付けで話を通し、4階の健康チェックブースへ。誰もがそこそこの英語を話し、とても愛想がいい。
体重測定と身長の自己申告に続いて、血圧測定。
血圧が、ちと高い。
これまた愛想のいい女医による問診と聴診、および色盲検査。
「降圧剤を処方しますか?」
「いえ、このところ運動不足で昨夜は少し飲み過ぎました。また生活改善に努めてみます」
最後に、血中酸素を測定して、会計に案内される。
しめて、100バーツ也。
封筒入りの診断書を受け取っていると、貫録のある年輩の看護婦が「アレルギーはありますか」「既往症は?」と矢継ぎ早に質問を投げかけてくる。
なんだか、順序が滅茶苦茶である。
「血圧以外は、何の問題もありません。ただ、頭がちょっとおかしいだけで・・・」
ちょっとからかってみると、ニコリともせず「グッドラック」ときた。
宿に戻り、近くの写真屋で免許用の写真を撮る。
1インチ四方の小さな顔写真が、6枚セットで100バーツ也。
これで、明日の運転免許試験の準備はすべて完了である。
総経費700バーツ也。
*
遅い昼食のあと1時間ほど昼寝をして、今度は眼鏡づくりである。
コメントで教えていただいたとおり、エアポートプラザに行こうとすると、ラーが「あそこに行くと鼻アレルギーが出るから嫌だ」と言い出した。
まったく、やっかいである。
やむなく、観光客の多いターぺー門周辺なら英語が通じるだろうとバイクを流してみたが、なかなか見つからない。
ナイトバザールに至る細道に入ってみたら、「TOKYO OPTIC」という看板と「30~40%オフセール」という貼り紙が目に飛び込んできた。
男女ふたりの店員が、そこそこの英語をしゃべる。
コーティングの剥げた眼鏡を見せると、「いったい、いつごろ作ったんですか?」と目を丸くしている。
聞くと、フレームのみがセールの対象だという。
古いレンズのデータを割り出した男性店員が、「これと同じ品質のレンズなら2万バーツになります」と価格表を示す。
フレームを含めると、2万4,000バーツ弱である。
「うーん、高いねえ。日本で作るよりも高い」
「HOYAレンズは輸入品ですから、どうしても高価になります」
「でも、確かランプーンにHOYAの工場があるんじゃない?」
「ああ、あれはカメラ用のレンズ工場です」
「・・・」
*
問題は、近視の度数が強いためにフレームまわりのレンズが厚くなって、視界が歪んでしまうことである。
同じHOYAでも、1万バーツのものだとかなり厚くなる。
「とりあえず、視力の状態をチェックしてみましょうか」
検眼の前に価格表を示すのも、まあ良心的といえるだろう。
検眼設備は、日本とまったく同じである。
店員の手際も、なかなかいい。
「5年前に作ったにしては、近視の方はほとんど進んでいませんね。ただ、遠視の方はかなり進んでいます。これでどうでしょうか?」
「ああ、大丈夫だと思います。ところで、眼鏡は今日できあがるの?」
「とんでもない。日本からバンコク経由で届きますから、10日から2週間ほどかかりますよ」
「・・・」
そういえば、埼玉の自宅近くで作ったときも、取り寄せで5日ほど待ったことを思い出した。
まったく、厄介なわが視力である。
ここをいったん保留にして、エアポートプラザに行ってみようかとも思ったけれど、すでに私はこの店員氏の人柄がとても気に入ってしまった。
価格も3つの選択肢を示して、出来上がり後のレンズの厚さを分かりやすいように図入りで見せてくれるだけである。
「とにかく、レンズの選択はお客さん次第です。レンズも、1,000バーツなら値引きさせていただきますよ」
うーん、困ったなあ。
まあ、年も年だし、人並み以上に問題を抱えたわが目のケアだけには、投資を惜しんではなるまい。
ええい。
ここは、タイだ。
マイペンライ(大丈夫)!
蛮勇をふるって、受け取り票にサインを書きなぐった。
た、煙草がほしい・・・。
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ご必要なら再度ニコチンパッチをレクチャーいたします。
僕は早期退職してからも毎日PCの前で7時間前後すわっています。たいていは雑文と株関係です。ときどきエッセイかな。
そういう状況下でも嬉しいことに目は疲れません。3年前までは毎日一日の終わり眼がしょぼしょぼしましたが、ブルーベリーエキスのアントシアニン入りサプリメントを飲みだしてから
眼精疲労もなく、視力の衰えも全くアリマセン。
ただ家内もこの話からまねしだしましたが、効果はないそうです。ちなみに僕はサプリなんて信じないタイプです。
今日もタバコが美味すぎるっ!
でもやはり買物一つ取っても人対人の事ですからありますよね、そういった感覚。最近は日本でも客を客とも思わない売手が多いと思います。そんな時僕ははハッキリ『お前なんだその態度は!(-o-;)』等と言えない心優しき好青年?なんで我慢して帰りますけど..。(T_T)
ではではまた、
(>Å<)√~~~プハァ~!
今度のレンズ代で床板が50枚買えると思うと、本当に悩んでしまいました。ニコチンパッチ法は日本でのことかと思っていました。よろしかったら、ぜひご伝授ください。
旅人さん
ブルーベリーは、確かに目にいいようですね。私も一時期試したことがあります。
なかちゃん
いただいたコメントが2度とも文字化けしています。どうしたんでしょうね?
ルングシーさん
おかげさまで、いただいた情報がとても役立ちました。しかし、10日間も待つとはさすが「輸入品」です。