【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【暑さに、ぐったり】

2009年09月29日 | オムコイ便り
 明け方、寒さに目覚めてしまった。

 長袖Tシャツの上に中間着を羽織り、トランクスの上にトレーニングパンツをはいて、再びふとんの中に潜り込む。

 6時頃起き出すと寒さは緩んでいたが、霧が庭まで降りている。

 甥っ子のジョーが「クンター、寒いでしょう?」と言いつつ、炉端に身を縮めて焚火を起こし始めた。

 なんのことはない、自分が寒いのである。

 気温はおそらく19℃くらいだと思うのだが、これくらいになるとラーを初めとする村人たちは、「ナオクライ(とても寒い)」を連発するようになる。

 ジャスミン茶を飲みながら、バナナとジャックフルーツを食す。

 パッキングを終えて、二人乗りで町への坂道を下り始めると、霧で眼鏡が濡れて前が見えなくなる。

 運転しているラーが、また「寒い、寒い」と大騒ぎだ。

      *

 7時半発のミニバンに乗り込み、10時半にチェンマイに着いた。

 顔見知りの同宿者たちと挨拶をかわし、馴染みの店でカノムジン(グリーンカレーぶっかけ細麺うどん?)を食して、やっとひと息ついた。

 このあたりから気温がどんどんあがってきて、冷涼なオムコイの気候に馴れた身体には、この暑さが耐えがたくなってきた。

 扇風機を全開にしてベッドにぶっ倒れると、1時間ほど眠ったようだ。

 気温がますますあがって、身体がだるくて仕方がない。

 こういう時は、水浴びをして甘い甘いチョコレートアイスを舐めるに限る。

 チェンマイ門市場の前を通ってセブンイレブンまで歩くと、排気ガスの熱気も相まって、頭がクラクラしてきた。

 今日は、銀行に行ったあとで眼鏡をつくり、できれば免許証試験に備えてイミグレでの居住証明書取得か病院での健康診断書取得のどちかを済まそうなどという欲張りな計画を立てていたのであるが、すべてが面倒になり、宿の談話室からなかなか腰があがらない。

 そうこうするうちに、前回の滞在時、日本のテレビドラマ『医龍』などのDVDをくれた同宿のKさんが、再び15枚ほどの見終わったDVDをプレゼントしてくれた。

 中には、『風の谷のナウシカ』や『GOKUSEN』もある。

 これらは、チェンマイで手に入れたそうである。

「オムコイ暮らしで日本語に飢えているでしょうから、楽しんでもらえれば嬉しいです」

 本当に、ありがたい。

 自分では“飢えている”という感覚はないのだが、確かに疲れたときに『医龍』を観ると、疲れがすっと消えていく感じは何度も味わった。

 考えてみれば、日本語をこんなに長時間しゃべるのは、ほぼ1ヶ月ぶりのことである。

 これからの数日間、たっぷりと“しゃべり溜め”をすることとしよう。

 さて、ビールだ、ビールだ。

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