昨夜は、5時間弱眠った。
早朝のうっとおしい曇天を仰ぎながら、ふと帰国後の不調の原因が“酸欠”にあったことに気づく。
気鋭の作家・岸本志帆が指摘してくれたように(6月4日weblog参照)、俺は高速回遊魚・鰹のように決して泳ぎ回ることをやめてはならないのだった。
さもなくば、高速用に特化した鰓から酸素を取り込むことができなくなり、息絶えてしまう。
遠心力を失った独楽のように、バタリと倒れてしまうのである。
想定外だったJudyとの出会いで急浮上してきたニューヨークと、新たなる家郷・麗江との距離感にたじろいでいたのかもしれない。
2ヶ月という時間は、やはり長い。
4月初旬に描いていたビジョンの一角が崩れ、俺は仕切り直しを迫られている。
コミュニケーションに不自由はしていなかったはずの中国語も、かなり忘れてしまった。
半端な英語と半端な中国語のままで、俺は果たして中国とニューヨーク間を高速回遊できるのだろうか。
マンハッタンで知り合った仲間たちに触発されて、俺の視野には麗江に近接するチベット、ビルマ、ラオス、ヴェトナム、バングラデシュなど東南アジア諸国の“いま”も入ってきた。
なに、たじろぐことはない。
麗江を起点に、地球を逆回りすればいいだけの話だ。
何の後ろ盾も無い老いたる“狂龍”として。
鰹ほどのスピードはないが、まだまだのたうち暴れ狂うだけのエネルギーはある。
なりふり構わぬ孤高の“龍頭”として中国経済を引っ張り続ける上海のように、力尽きるまで昇りつめるだけだ。
インドをまたぎ、中東を超え、ヨーロッパ、アフリカを眼下にニューヨークに辿り着く頃には、3年後のオリンピックを目標に上海を追いかける北京のごとく、心強い“後追い龍”も育ってくることだろう。
願わくば、ハドソン河に着水するまではなんとか生き延びて、Judyの胸に抱かれながらベートーヴェンの「第7」を聴きつつ永遠の眠りに就きたいものだ。
さもなくば、最後の力を振り絞って麗江に取って返し、玉龍雪山からの雪解け水が暴れ逆巻く“虎跳峡hutiaoxia”に躍り込み、きれいさっぱりと金紗江および揚子江の蟹の餌となり果てよう。
はて、さて。
たるんだ蛇腹を引き締めて、再びの“狂龍舞い”に備えるときが来た。
再見!
早朝のうっとおしい曇天を仰ぎながら、ふと帰国後の不調の原因が“酸欠”にあったことに気づく。
気鋭の作家・岸本志帆が指摘してくれたように(6月4日weblog参照)、俺は高速回遊魚・鰹のように決して泳ぎ回ることをやめてはならないのだった。
さもなくば、高速用に特化した鰓から酸素を取り込むことができなくなり、息絶えてしまう。
遠心力を失った独楽のように、バタリと倒れてしまうのである。
想定外だったJudyとの出会いで急浮上してきたニューヨークと、新たなる家郷・麗江との距離感にたじろいでいたのかもしれない。
2ヶ月という時間は、やはり長い。
4月初旬に描いていたビジョンの一角が崩れ、俺は仕切り直しを迫られている。
コミュニケーションに不自由はしていなかったはずの中国語も、かなり忘れてしまった。
半端な英語と半端な中国語のままで、俺は果たして中国とニューヨーク間を高速回遊できるのだろうか。
マンハッタンで知り合った仲間たちに触発されて、俺の視野には麗江に近接するチベット、ビルマ、ラオス、ヴェトナム、バングラデシュなど東南アジア諸国の“いま”も入ってきた。
なに、たじろぐことはない。
麗江を起点に、地球を逆回りすればいいだけの話だ。
何の後ろ盾も無い老いたる“狂龍”として。
鰹ほどのスピードはないが、まだまだのたうち暴れ狂うだけのエネルギーはある。
なりふり構わぬ孤高の“龍頭”として中国経済を引っ張り続ける上海のように、力尽きるまで昇りつめるだけだ。
インドをまたぎ、中東を超え、ヨーロッパ、アフリカを眼下にニューヨークに辿り着く頃には、3年後のオリンピックを目標に上海を追いかける北京のごとく、心強い“後追い龍”も育ってくることだろう。
願わくば、ハドソン河に着水するまではなんとか生き延びて、Judyの胸に抱かれながらベートーヴェンの「第7」を聴きつつ永遠の眠りに就きたいものだ。
さもなくば、最後の力を振り絞って麗江に取って返し、玉龍雪山からの雪解け水が暴れ逆巻く“虎跳峡hutiaoxia”に躍り込み、きれいさっぱりと金紗江および揚子江の蟹の餌となり果てよう。
はて、さて。
たるんだ蛇腹を引き締めて、再びの“狂龍舞い”に備えるときが来た。
再見!