徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

全体主義について考えてみましょう

2017-09-29 13:35:59 | 社会・経済
先日終わったNHK Eテレの「100分で名著」このことを取り上げていました。
概要は次のHPをご覧ください。

www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/69_arendt/index.html



私は、4回のうち後半の2回しか見ていないのですが、それでもなんとなく全体主義の恐怖がわかりました。私の感想を書かせていただくと、

全体主義はナチスが行った特殊な体制ではなく、どの国でもいつでも起こりうる体制なのです。それは、いきなり独裁から来るのではありません。
最初は巧妙に民主主義から始まります。
そして、小さな政策を訴えるのではなく、人々の心の奥底に眠っている(ドイツ人が一番偉いというような)「ナショナリズム」「人種主義」を目覚めさせます。すると、今まで政治に無関心だったサイレントマジョリティーが政治に目覚めます。
そして、良識の言論が武力で制圧されます。
そして少数派である民族(ナチスの場合はユダヤ人)を排除していきます。それがあのホロコーストです。
今から考えるととても怖ろしいそんなことが、現実にできてしまったのです。

どうしてできたかというと、第4話で強制収容所へ送還する責任者のアイヒマンの裁判のことがとりあげられていますが、「自分は法に従っただけだ」という理論です。
これは、アイヒマンが変人だったわけでも凶暴であっったわけでもない事実らしいのです。

ということで、ひるがって世界を見渡すとヨーロッパの主要な国では(このたびドイツでも)ネオナチ的な政党が台頭しつつあります。

アメリカでは「アメリカファースト」という、ナショナリズムが強まっています。
日本でも今後経済が行き詰まると、「改革」ではなく「革命」と称してそうした運動が台頭する可能性があります。

昨日、衆議院が解散され選挙戦に突入しましたが、細かい政策はともかく、戦前の日本のように逆戻りしないよう、また、新しい全体主義へ突入しないように一人ひとりが心がけましょう。

つまり、一人ひとりが自分の考えを持ち、多数派の大きい声に付和雷同しない勇気を持つことが必要です。
アイヒマンは「法を守る」ことを通じて、結局ナチスの政策に荷担したことになるからです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アカペラの「ガガまさし」が... | トップ | 言葉の雑学 「ちぢむ」のよ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

社会・経済」カテゴリの最新記事