社会経済と市場経済と評価経済(by Ｅテレ オイコノミア）

さきほど、放送されていたこの番組。
「”０円”のナゾ」と題して放送されていた後編らしいが、心に残ることがあったので書き留めておきたい。

１　社会経済と市場経済
　　市場経済は、我々が普通に買い物をしている経済で、お金で物やサービスを買う。
　　しかし、社会経済は報酬０円で仕事をする。世間で言われるボランティア。（本当は有償ボランティアもあるが）
　　番組で取り上げていたのは、ふだん満足に食べられていない子どもたちに無償で料理を作り、提供している施設。
　　店主のパン屋さんもにこにこと無償で店を貸しており、みんな無償で働いている。
　　一時、有償にしたことがあったが、そうすると、その時間しか働かなくなり、運営がなりたたなくなったとのこと。
　　人間は、人の感謝や笑顔のため働くこともある。人に必要とされているということを実感したいから。

　　また、別のエピソードで、保育園の迎えに遅刻する人が多いので、遅刻する人から「５００円の罰金」をとることにしたら、遅刻の人が増えたとい　　　う。それは、今まで、保育士の方に迷惑をかけてはいけないと思って遅刻する人は少なかったが、罰金ができると堂々と遅刻できるようになるため。
　　その後罰金をやめにしたが、遅刻する人は減らなかったという。

２　岡田斗司夫氏（社長）の会社では社員がたくさんいるが、社長が社員に給料を出すのではなく、反対に社員が毎月１万円ずつ社長に支払うというも　　　の。社員は社長から色々なノウハウを学ぶ。つまり授業料みたいなもの。
　　岡田氏の発言の中で、「今の時代は、お金より評価が値打ちがある」というもの。
　　つまり、例えば、「１億円のお金より６０万人のインターネットのフォロワーを持っていることの方が値打ちがあるというようなこと」
　　というのは、１億円のお金で動かせる人はしれているが、フォロワーは関心のあることには自分で動く。
　　（ひょっとしたら、選挙などでもこれで勝てるというようなことか？）
　　
　　でも、現実にはお金がないと生活できないことには違いがない。