徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

「年収300百万円時代を生き抜く経済学 」(by森永卓郎氏)を読んで

2015-05-31 08:34:18 | 本と雑誌
森永氏については、今でも朝の民放の番組などで、見かけるが、東大卒のシンクタンク的な人である。

この本は、今から12年も前に発行された本であるが、内容は今でも通用するというか、ピケティが出てきた今ならまさに読むに値する本(定価は光文社1400円+税だが、私は古本屋で100円で入手)だと思う。

さて、内容を自分の解釈でかいつまんで書くと、

1 今まで日本の雇用を支えてきた終身雇用制度は崩壊しかかっている。
  この制度だと、あまり能力がなくても、定年近くでは700万円程度もらうことができていたが、世界的に見れば、これほどありがたい制度は珍しい  もので仕方ない。世界的に見て、これほどの給料はごく一部のエリート(それこそ24時間戦う企業戦士)がもらうもの。
  (正規雇用で給料が生涯保証されている人)

2 世界的にみると、キャリアが重要で、個人はキャリアアップを図って、良い企業へと転々とするが、それでも、年収300万円~400万円くらい。
  (日本で言えば、正規職員ではないが、派遣社員なども含めてボーナスももらえるような人)

3 能力がなくて、単調な作業しかできない人は年収100万円台の人も多い。(日本で言えば、アルバイト的でボーナスがない人)

日本でも、人件費抑制を会社が進めるため、これからは、1のクラスになるのは難しくなり、2のクラスや3のクラスが増えていく。
格差社会が段々と広がる。

しかし、2のクラスでもいいではないか!
ヨーロッパでは今でもこのクラスの給料でもバカンスや年次有給休暇を大いに取り、安いお酒や食べ物で満足している。高い家具は買えないが、普通の耐久消費財は買える。
日本人もこれからは、「幸福の基準」を転換すべき!

という感じだ。

1になれればそれにこしたことはないが、残業だらけで寿命を縮めるのなら、2もありだろう。
ただ、3は著者も推薦していない。
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