いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第35話>シミュレータ・・ / [小説]ガンダム外伝

2009-12-28 20:58:55 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク

【第2部】
<第25話>子にゃんこ
<第26話>緊急信号!
<第27話>チーム戦!
<第28話>ジャジャ馬
<第29話>一撃離脱・・
<第30話>帰艦・・
<第31話>ソロモンへの足音
<第32話>小隊長・・
<第33話>喧嘩売ってんの!
<第34話>結成!MS中隊!

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決定した小隊編成は以下の通りとなった。

<第1小隊>母艦:ヒポグリフ
 ヒロ中尉(212)、リン少尉(213)、アンジー少尉(211)、クマ軍曹(214)
<第2小隊>母艦:グリフィン
 ユカ少尉(215)、ミィ少尉(219)、ヤーク軍曹(217)、ドロシー軍曹(216)
<第3小隊>母艦:グリフィン
 オーリン准尉(21B1)、チコ伍長(21B2)、ウーミン伍長(21B3)


「オーリン・・
 すまんが、この編成表を戦隊長と参謀、そして整備班に連携してくれ
 整備班についてだが、ジムコマンドに慣れているサミー曹長を
 第1小隊配下につける、第2小隊と第3小隊はビジー軍曹にお願いする
 つもりだ・・ 異論は無いと思う。」

「了解♪、で・・定例業務はどうする?」

「スクランブル待機だよな?、編成表が出来るまで今まで通りで頼む、
 悪いが、ヒロ中尉と、リン少尉・・ 
 ヒポグリフに機体を移動し、そのままスクランブル待機に入ってくれ
 オビッチ軍曹とモジト軍曹がMSデッキ班長だ、右舷と左舷とを
 それぞれ担当している・・ 訓練内容は彼らに相談すれば良い・・」

「了解っす、 じゃ、リンちゃん、まずジムコマンドを移動しよっか!」

「ああ・・ 自分の機体だけで良いぞ・・ あとはこちらで運ぶ・・
 そのままスクランブル待機に入ってくれ!
 ・・・
 それと・・ 聞こえていたとは思うが・・
 ヒポグリフにMSシュミレーターが積まれているようだ
 まぁ、訓練と報告は我々の義務でもある
 新隊結成で忙しいとは思うが、全員シュミレータ訓練を受け、
 オーリン准尉まで報告するように!
 以上! これで会議を終了する。 解散!」

「はいはい・・ この忙しい時期にシュミレータ訓練ってぇ・・」

「そう言うな、中尉・・ まぁジャブローのやることだ・・
 先に誰か終了した時点で、スクランブル待機を代わってやるから
 楽しみにして待ってろ♪」

「そんなぁ・・ 楽しくなんて無いっすよぉ!
 MS置換訓練で散々乗ったやつでしょ?
 反応も遅いし、画面で酔っちゃうし・・
 今の時期は実際の機体に乗る方が良いんだけど・・
 そういや・・ オプションがすごいって言ってましたよね!」

「ああ・・ 内容は解らんが、気になる話だよな・・
 ということで、手の空いた者から、順次受けてくれ・・ よろしくな!」

・・・

(さて・・ さっさとシュミレータ訓練を終わらせておこうか・・)
と、隣の宇宙港デッキに入港しているヒポグリフに身体を流していった
その途中・・
ジオン軍の捕虜達が海兵に護衛され異動している列に遭遇した

海兵隊はグリフィンやヒポグリフには在籍していないので
レイテの所属だろう・・
その中の下士官(軍曹)に問いかける

「この異動は?」

「はっ! キャプテン! 捕虜はルナ2に転送するため、レイテに
 異動との命令です!」

「そうか・・ 君らはどうするんだ?
 残る2艦に海兵がいないのは、今後の戦隊の運用上課題になると
 感じているが・・」

「いや、今後の事は聞いておりません。
 そのまま、ルナ2に帰還すると思っておりましたが」

「そうか・・ 軍曹・・君はどうしたい?」

「そりゃこのまま残って、作戦に参加したいですよ!
 キャプテンには悪いですが、拠点攻略の最後は白兵です。
 戦艦やMSでのでの攻撃では、破壊は出来ても占拠はできません!
 我らはそのために訓練を重ねてきていますから・・」

「そうだよな・・ すまなかった、よく解った・・
 で・・ 捕虜のグレン少佐はいるか?」

「列の最後尾にいるはずです・・ なにか、ご用でも?」

「いや・・ 移送するのなら、最後に挨拶でも・・と・・
 それだけだが・・」

「では、呼んできますので、お待ちください。」

海兵の下士官が列を離れ、最後尾にいたグレン少佐を連れてきた・・

「これはこれは・・ ワサビィ大尉・・
 我らジオン公国軍第403偵察隊57名の扱いに対し本当に感謝している、
 大佐殿にも感謝の意を伝えていただけると嬉しいが・・」

とグレン少佐が話しかけてきた・・

「軍曹、少し少佐と話がしたい、付き合ってくれるか?」

「はっ! 了解であります! しばらくお待ちください!」

と、軍曹がその場を離れ、軍曹の部下であろうと思われる兵に
その旨を伝えに行った・・

「グレン少佐、少しお話ししても良いか?」

「ああ・・ かまわんよ・・ 貴殿が望むならば・・」

「あのドクロ野郎の事・・ もう少し教えてくれないか・・」

「そうだな・・ 軍機は話せんが、随分と世話にもなったからなぁ・・
 戦争が終わるまで、私もジオンには戻れんだろうし・・
 といっても、前にも話したように、そんなに詳しい訳ではないぞ・・」

「かまわない・・ どんな情報でも良い、何も無いよりましだからな・・」

「実はな・・ 奴は確かにはぐれ者なのだが、
 我がグラナダ月基地の参謀、キリング中佐の懐刀でもある・・
 キリングという輩は、いけ好かない中佐だが、
 実力を持ったものを見る目はあって・・
 実力さえあれば、鼻つまみ者であっても優遇する奴だ、
 つまり・・
 ドクロ野郎は、そんな奴に認められただけの力を持っていると
 考えた方が良い・・
 他の海兵隊と異なり、キリング経由で最新型などの良い装備が
 配置されているのがその証だ・・」

「そうか・・ 小さな疑問だったが、独り狼的な隊なのに
 トサカ付きや高軌道型があったのは、そのような背景だったのか・・」

「まぁ、あまり詳しい事は言えないが、そう言う事だ・・
 そうそう・・最後に、君の可愛い部下達には生き残って欲しいものだが
 ちょいと、質問をしても良いかな?」

「ああ・・ 軍機に触れなければな ♪」

ちらっとこちらに戻ってきた海兵の軍曹と目が合う・・
自動小銃の安全レバーが解除されている事が見えるように
銃を構えている・・ (さすが、海兵だな・・)
グレン少佐が話を続ける。

「君と君の可愛い部下と2人でパトロールしている時、突然に我が軍の
 新型のゲルググと、ザクが同時に迫ってきたら・・ どうするかね?」

「そりゃ、私がトサカ付き(ゲルググ)の相手をするのは、当然だろ
 ビーム兵器は脅威だからな・・」

「だったら、ジオンはまだ生き残る!」

「貴殿は喧嘩を売っているのか?」

海兵の軍曹が自動小銃を構え、私の命令を待った!

「いや・・ 誤解しないでくれ・・
 我らジオンのパイロットは、自分の愛機に愛着を持っている!」

「それは、我々連邦軍パイロットも同じだ!」

「いや、違う、君たちはこの数ヶ月で配置されたMSだろ?
 我らはもう1年以上MSで戦っているのだよ
 愛着どころか、ザクに惚れているのさ! 解るか?」

「どういうことだ・・ ん? そ・・ そうか!!」

「どうやら解ったようだな・・ さすがMS隊の隊長だけはある
 ちょっと年のせいか、おしゃべりが過ぎたようだ
 この辺でご勘弁して欲しい・・
 何度も言うが、大佐殿にはくれぐれもよろしくお伝えいただきたい
 では!」

グレン少佐は踵を返し、海兵の軍曹に連れられ、元の列に戻っていった

頭の中で、これまでの戦闘での状況が走馬灯のように駆け巡った
確かに、ザクとゲルググでは、機動性ではゲルググの方がはるかに上だ!
装備面でも同様であり、ザクはマシンガン(実弾)だが、
ゲルググはビームライフルを携行している
ビーム兵器が脅威なのは誰が見ても明らかなのだ。

しかし・・ それを操るのは、生身のパイロット!
機種を選ぶのはパイロットの好き嫌いなのか?
単純にザクに愛着があるだけで、ザクを選ぶだろうか?

グレン少佐の言葉の裏には、まだ他の事実がある!

ザクのパイロットにはエースが多い・・
それは、この1年の戦争の中で「生き残っている」という事実なのだ!
つまりエースである!

しかし・・ なぜ腕の良いパイロットに新型を与えないのか?
という疑問が出る・・ いや、エースは新型を嫌っているのか?・・

なぜだ?・・
エースがザクを選ぶ理由が、他にもあるはずだ!

推論しろ! ワサビィ! 考えろ!!
じゃ・・ 逆にエースに新型を与えてみよう・・
そうなると、どうなる?・・

そうか!! 新兵にザクでは戦力にならない!
チーム行動も取れないのだ!
MSの性能で腕の未熟さをカバーしている可能性がある

そう考えれば、思い当たる節はいくつもある・・
最近戦ったザクよりリックドム、また、リックドムよりゲルググの方が、
戦った際に感じる圧力が弱い! ザクには手間取っている・・

ドクロ野郎もザクだった! 
ジオンの戦術も、独りよがりの勝手な個人戦法から、チーム戦に
移行している可能性を理解すべきだろう・・

いつまでも、過去のジオン軍と思ってかかると、
痛いしっぺ返しを食らう可能性があると言う事なのだ!

私は目から鱗が剥がれ落ちるように、その事実を実感しつつ
見えなくなったグレン少佐の背中に対し敬礼を返していた。

・・・

ヒポグリフの左舷MSデッキにシミュレータが配備されていた。
我らパイロットには、連邦軍にモビルスーツが完成する前から
配備され、散々乗せられた面白くもなんとも無いマシンではあるが
整備兵や艦船運用要員には珍しいのか、既に野次馬の輪が出来ていた。

その輪の中には、タゴサ艦長の姿も見えていた・・

「はい! アウトね♪ じゃ!次は誰かしら?
 最後までクリアしたら、何でも1つ言うことを聞いてあげちゃうわ♪
 さぁ! 頑張ってね♪」

シミュレータの中から、苦笑いしながらクマ軍曹が出てきた所だった・・

「ちゅ・・ 中佐殿・・ そんな事言って、
 もし、最後までクリアしちゃって、とんでもない要求を受けたら
 どうするのですか?」

「大丈夫よ♪ その時は、身体で払うからん♪」

「いや・・ そういう要求は・・ 」

「まぁ・・ 大丈夫よ、最後まで行けたらね♪」

「いや・・ 前は最後まで行きましたよ・・」

「じゃあ・・ やってごらんなさい・・」

「良いのですか? 身体で払ってもらいますよ♪」

「じゃ? 最後まで行かなかったら、逆に私のお願いを聞いてくれる?」

「面白い! たかがシミュレータ・・ 覚悟くださいね♪」

「じゃ!契約成立ね!
 はーい! ワサビィ大尉が乗りますよ~! みんな集まって~♪」

「ちょっと・・ そんな、あおらないでくださいって・・」

そこにクマ軍曹が・・

「隊長・・ なめてかかるとやばいです・・」

「なに? そんなにやばいのか?」

更にヤーク軍曹が横から・・

「いや・・ ホント、やばいですよ・・ こいつ・・」

「なにぃ? ヤークも駄目だったのか?」

「あっしもクマも、ケチョンのチョンです・・」

「ダメダメ! 入知恵はダメよぉ!
 でも、ヤーク軍曹もクマ軍曹も成績は上位だから、大丈夫よ♪
 さぁ! 大尉・・ 早く入って・・」

と、シミュレータに押し込まれた・・ ちょいと不安がよぎるが・・
まぁ、大丈夫だろう・・
機内に入りインカメを装着する・・ オペレータに繋がった・・

「・・・ お疲れ様です、オペレータのオビッチです!」

「おう、黒オビ軍曹がオペレータか♪・・ よろしく頼む!」

「・・・ はい・・ 大尉は戦闘機とMSの2種の登録があります・・
     まずは、戦闘機でのシミュレータをお願いします。」

「了解だ!」

モードを戦闘機にセットする、使用機種にセイバーフィッシュ、
TINコッド、フライマンタなどが表示されたが・・

「軍曹・・ YUKIKAZEは無いんだな?・・」

「・・・ そりゃ無いでしょう♪ 大尉の適用機種は、
     宇宙軍ですのでセイバーフィッシュだけですね・・」

「解った・・ それで開始してくれ・・」

しばらくすると、サイドパネルが開き、セイバーフィッシュの
操縦インターフェースがせり出して来る・・ と同時に前方のスクリーンが
セイバーフィッシュと同じ視界で表示される・・

「・・・ セイバーフィッシュ発進します!」

「了解!! どうぞ!」

いつものシミュレータだ・・ 敵はザク、そしてムサイ型巡洋艦・・
常に軌道を変え、直線にならないよう操縦し、全弾(ミサイル&バルカン)を
打ちつくして帰還した・・

「どうだ!」

「・・・ お疲れ様です、さすが大尉! 現時点で連邦軍内6位ですよ!」

「そうか・・ 1位じゃなかったか・・」

「・・・ はい! この隊の中でも2位です・・」

「なに? また負けたのか? どうせオーリンだろ?」

「・・・ 肯定です、オーリン准尉は、全連邦軍でも4位です・・」

「なに? オーリンが4位なのか?・・
 ほとんどのパイロットがMSに機種変更しているだろ?
 戦闘機乗りで、オーリンよりすごい奴がそんなに残っているのか?
 一体、誰が1位なんだ?・・」

「・・・ 1位ですか? 第13独立部隊所属、スレッガー中尉です・・」

「なるほど、スレッガーか♪・・ 奴が居たか・・ って・・ おい!
 13独立部隊だって?・・」

「・・・ そのように記録されています・・」

(そうなのか・・ 奴は第13独立部隊だったのか・・ホワイトベース隊の
 実績報告が飛びぬけている理由の1つでもありそうだな・・
 さすが、スレッガーだ♪)

思わず、顔がにやけていた・・

「了解! 納得した♪・・ じゃ、次は本番のMSモードだな?」

「・・・ はい・・ 次に行きます。
     大尉はジム、ジム寒冷地仕様、ジムコマンドなど、
     ジム系が各種選べますが・・ ジムコマンドにしますか?」

「いや・・ ジムで頼む・・ クマもヤークもジムだろ?」

「・・・ はい! ほとんどのパイロットがジムで登録されています」

「ちなみに・・ ジムでの現在の上位者の名前は解るか?」

「・・・ 上位者ですね?・・ ユング少佐、バニング中尉、
     バックマイヤー中尉、ユウ・カジマ少尉、レイヤー中尉・・
     などです・・」

「おほう! さすが・・ いずれも聞いた名前ばかりだ・・
 さて・・ その歴戦の勇士の中に、割り込めるか? だな♪
 了解だ! 気分が乗ってきた! 開始してくれ♪」

「・・・ 了解です・・ ジムで開始します。」

先ほどと同じように、今度はジムの操縦系インターフェースが
迫り出してくる・・ 前方のモニターもジムのモニターに変った・・
このように続けて見ると、ジムのモニターは視野が狭い・・

「・・・ モード1からモード3まで連続で行います・・
     途中で損傷を受けたら、その場で終了です・・
     では、ジム発進します!」

「了解!! どうぞ!」

前に乗ったシミュレータでの画像は、ほぼ先ほどの戦闘機モードと
同じであったが・・ 今回の画像はかなりリアルになっていた・・
やはり改訂されているのだろう・・

しかし、基本は同じだ! 所詮はシミュレータ!恐れるに足りぬ!

常に軌道を変え、単純拍子にならないようランダムに移動する、
モード1、ザクⅡ/Fが1機・・ 軽くクリア・・
モード2、ゲルググ&ザクⅡ/Fの2機・・ これもクリア・・
モード3、総合戦、味方のジムも2機後ろで援護してくれる・・
敵はザク、リックドム、ゲルググ、そして、ムサイ級とザンジバル級巡洋艦・・
それらがランダムに数機出てくるようだ・・
ビームが空になりバルカンは残弾数が半分だが、スラスター用の推進剤が
2割になった時点で帰還した・・  終了だ!

「どうだ?」

「・・・ さすがです! 大尉!!」

「最後までクリアしたぞ! これのどこが難しいんだ?」

「・・・ いいえ、最終モードが残っています・・」

「何? もう1つあるのか?」

「・・・ ですねぇ・・ ラスボスでしょうか?」

「ラスボス?」

「・・・ では大尉♪ 行きますか?」

「やってやろうじゃないか!」

「・・・ では、最初にインフォメーションをお聞きください・・」

オビッチ軍曹の声が切れた瞬間、
若い少年の声がモニターから聞こえてきた。

「・・・ 連邦軍モビルスーツパイロットの皆様、お疲れ様です
     僕は第13独立部隊所属のアムロ・レイ少尉です。
     今から行うシミュレーションは、僕がが開発した
     シミュレーションで、最近の戦闘データから作成しています
     これで訓練を行ない、少しでも生き残って頂く事を希望し、
     作成しました。ご活用頂けると幸いです。
     モードは2つあります。単機同志での戦闘と、
     3対3のチーム戦の2種です。では、開始してください。」

(な・・ なに? スレッガー中尉がいる、第13独立部隊?
 あのホワイトベースのアムロ少尉だとぉ? )

前面のモニターに火が入り、荒野が映し出された・・

(地上戦か?)

即座にサーモセンサーが反応! 前方真正面にアンノーンが1体!
瞬時にサイドにステップする・・ 重力が1Gか、地球上だ・・
リアルに足がすべる・・ 特性を補修!インプット・・
と思った瞬間に、先ほど居た場所を太いビームが貫いた!

(なにぃ? 早い!・・ ビームが太い!・・)

瞬時にビーム発射箇所にビームスプレーガンを撃ち込む!
センサーの反応は? (左?・・くそぉ!)動きが良い・・
動きを予測しての3点射撃!
3発のオート連射のタイミングに合わせ、照準を操作し、3箇所に打ち込む、
同じ場所に3発打ち込む3点射撃とは異なる射撃法だ!
サーモセンサーの座標と放ったビームスプレーガンの軌跡が交差する!

(やったか?・・ いや手ごたえが無い! はずれか?!)

急にセンサーが近距離表示に切り替わる・・

(なにぃ! いつの間に間合いを詰めてきた?)

ロックオンセンサーが鳴り響く!

(ど・・どこだ? 目視できない!・・ ロストしたぁ?)

やばいと感じ、スラスターを全開し、機体をジャンプさせる
その体制で、ビームサーベルを抜いた瞬間、
すぐ足元を白い影とビームサーベルの赤い光が通り抜けた!

<第36話>敵艦接近!に続く・・・
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