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おしゃべりなゆび

いーちゃんと私と花と映画と木村さん  
日々思った事を書いていきます。

ちんぷんかん

2007-09-07 | 本・雑誌
 『ちんぷんかん』 畠中恵著

 短編集
  収録 鬼と小鬼
     ちんぷんかん
     男ぶり
     今昔
     はるがいくよ

 ‘しゃべけ’シリーズの中の一冊

 読み物として面白かったのが 江戸時代既に絶滅危惧種状態だった陰陽師を題材にした‘今昔’
優しい気持ちに成れたのが 桜の花の散り際の儚さと 人の命の儚さをかけた‘はるがいくよ’

 江戸に生きるものなら その人生の内 3度は火事に遭うとされる江戸時代。 通り町の大店長崎屋とて例外ではなく 近所の油屋からの出火によって 店が全焼する。 物語は 店の再建を果すまでをベースに置きながら 兄松の助の縁談等々・・相変わらず病弱な若だんなのもと 物語が穏やかに進んでいく。


 
 この‘しゃばけ’
映像化されると発表になってましたけど・・ 若だんな役に手越くん、手代のどちらかに谷原さん。 若だんなは もっとひょろひょろとしたイメージなので ちょっと違うかなとは思いますけど プロの俳優さん! そこは充分若だんなに見える仕上がりになるでしょ?? 
 CGとか 多用した作りになるのかしら?
 余りコメディコメディした作りになっているとちょっと引くかも。
でも とりあえず楽しみに待ってます。


 

しゃばけ

2007-03-28 | 本・雑誌
 「しゃばけ」って何??

 公式H・Pでお調べ下さい。(笑)





 日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作を受賞した小説で
舞台は江戸時代
主人公は チョ~~~体の弱い一太郎さん
 
 江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、
めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。
以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。
その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。
愉快で不思議な大江戸人情推理帖。



 江戸時代、隣に妖が居ても不思議じゃないよね?って 思わせる時代
その不思議な世界の楽しさと
捕り物っていう推理小説の面白さを兼ね備えたお話。

 友達が面白いから・・って本をくれて 
それが 3・4冊になっているのかな?(全部もらい物・・笑)

 時代小説だと硬く考えなくてもいい、
ファンタジーを味わうお話です。

あしながおじさん

2007-03-25 | 本・雑誌
 (唐突ではありますが・・笑) 本が好きです
雑読に近い
活字を追う事が 好きなんだと思う
(なんでもいい・・って感すらある)

 私が初めて本の面白さに目覚めた、そのきっかけとなったのが
小学生の時 父上からプレゼントされた
『あしながおじさん』だった。

 この本は
アメリカの小説で
児童文学の域に入るのかな・・?もう 100年近く前に書かれた本です。

 ストーリーは 所謂 シンデレラストーリー

 主人公は 孤児院出身の女の子、ジュディ
出資してくれる人が居て 大学に進学します
その出資者は 援助の見返りに 大学生活を綴った手紙をよこす様にと提案し、
小説は
彼女から その出資者に宛てた 手紙で構成されているの

 アメリカの当時の大学生活の様子とか
やがては その出資者である、あしながおじさんと結婚した主人公の
それまでの紆余曲折とか
ワクワクする話の展開で 本がクタクタになるまで 何度も読み返しました

 (この小説には 続編もあって それも愛読書。
 ジュディの大学時代の親友が
 彼女の出身孤児院の院長となって
 改革に邁進するお話で こっちも面白い
  これも 親友から ジュディ宛の手紙になっている)


 どうして 父上が『あしながおじさん』というチョイスをしたのか
未だに聞いた事はないけど
いい選択です! (笑)
あれで 本好きになった・・





 木村パパのように
最初の本が 志賀直哉『闇夜行路』なんて選択は ダメなんです(爆笑 )

 総じて 純文学系は苦手・・
でも それから お決まりなのかな~・・
『赤毛のアン』に走り クリスティ、ドイルと推理小説に夢中になりました
学生時代は よ~く図書館に入り浸っていたし
多分 今も・・。

 
 木村くんのメディア露出が落ち着いた今の時期を狙って
また 図書館通いをしようかと思ってます。


雑読の結果・蔵書の一部・・
 主に ノベライズ本をパチリ


武士の一分狙い

2006-10-09 | 本・雑誌
 で買った 『キネマ旬報』
この雑誌・・立ち読みはするけど あまり買わない雑誌(すみません)
なんだけど 2004年の今頃は よ~く買っていた。
それは ハウルだったり 2046だったりの記事目的だったけど。

 相変わらず この雑誌って 読み応えがあるわ~・・
だいたい 活字大好きの雑読派なので
文章を読む事は 多分 慣れているほうだとおもう
それでもね・・。

 4段、ページによっては5段にも分かれて
記事が書かれてあって・・凄まじい。
この本のライターの方は 想像以上に映画に思い入れがあるんだろう。
当然だけどね。
だから この仕事しているんだろうし・・。

 中に Review 2006 って 
映画評のページがあって面白い。
(どんな方かは 存知上げないけれど)
4人の(多分)映画評論家の方が 公開中か公開予定の映画を
’必見~薦めない’までの 4段階で評価しているページ。

 そのうちに 武士の一分も評価してね~・・。
楽しみにしてます。

 吾郎ちゃんにも 語って欲しいわ~・・武士の一分。
2046の映画評も面白かったからね。
(そういえば ハウルはなかったな・・)

 吾郎ちゃんは 重い映画やヨーロッパ系、ドキュメンタリー系
を高評価する傾向にあるから・・
好みから言っても さて どうでしょ?
 逆に アメコミ系って 全然だめみたいで
はっきりしてて 楽しい。
 (エンターテイメント冒険活劇は 苦手な感じがするって事です)

ありふれた生活5

2006-09-21 | 本・雑誌
 三谷幸喜氏著『ありふれた生活5 有頂天時代』

 「THE有頂天ホテル」撮影中のエピソードや
古畑・土方等のドラマの裏話
家で飼っている猫ちゃんとわんこの話
などなど・・主に’05年に起こった事のエッセイ集です。

 このシリーズも5冊目。
当初のように 大爆笑で読むエピソードが 今回は無かったかな?
(理由は
三谷さん自身が すでにテレビ等で語っているモノが多くて
知っている内容が 文章になっていたからかも。)

 三谷さんちの黒ラブ・とびちゃんは
我が家のわんこと同年代。
なので とびちゃんの成長とリンクして うちのわんこの成長もあるわけで
さまざま展開するとびちゃんの毎日が
面白かった~・・。

浮かれ黄蝶

2006-05-31 | 本・雑誌
 平岩弓枝著 『浮かれ黄蝶』
  
[日販MARCより]
麻生家に通う途中で感じた熱い視線。新内流しの娘、
お蝶の思惑を量りかねる麻太郎だったが…。
大人の入り口に差しかかった麻太郎、花世、源太郎たちが大活躍。
「御宿かわせみ」の掉尾を飾る単行本第31弾。

 この本との出会いは テレビドラマでした。
ドラマを観て 何故か原作本が読みたくなって・・ってパターンです。

舞台は江戸時代も末期、
町奉行所与力の弟、神林東吾とその妻るいを物語の中心に置いて
るいが営む宿屋かわせみの宿泊客や
江戸に住む人々に降りかかる事件事故等を
人情溢れる方法で 解決していく一話完結の捕り物小説・・かな?

 この小説、もう33年も連載し続けているんですって・・ひえぇ~・・
次回からは 時代が明治に突入するそうです。
神林家はどうなるのでしょうか?
確か 奉行所も与力までは 身分が保障されていたと思うんだけど・・
同心以下は 一般人になった?(不確かです)

 物語りも 初めは東吾さんとるいさんのラブストーリーが主だったけど
二人が結婚して 娘が誕生して・・と
だんだんと その子供たちへと 物語が移っていってます。

 東吾さんね・・かっこいいの・・
背が高くてハンサムで 剣の腕も超一級。その上 性格も申し分無し。
女性に優しすぎるのが 弱点かな?
そのせいで よくトラブルに巻き込まれている。

 私は 今の小説の雰囲気よりも
東吾さんとるいさんが 恋人同士だった頃の話しのほうが
よりワクワクしながら 読んでいました。

隠し剣秋風抄

2006-05-20 | 本・雑誌
 短編集、9作品収録されている。
舞台は 海坂藩かな? 文章中に書かれてはいないけど
どこかの小藩には違いないみたい。

 ほとんどの話し(千鳥と谺以外)の主人公は あまりぱっとしない
見栄えのしない男で 妻にも愛想尽かしをされている有様。
アル中・臆病者・偏屈・・・色々
でも それぞれに“隠し剣”を持つ 剣の達人でもある。
 
 暗黒剣千鳥・孤立剣残月の2作品は
果し合いのあと すこし救いがあるかな?
一人は 若くてこれから一緒になろうとする婚約者が居て、
一人は ずっと不仲だった 妻との関係が改善される兆しがある。


 作品に登場する主人公は
皆 何か悶々とした物をかかえて生きているのだけど
その為に 結局は誰かとの 果し合いに追い込まれていく。
結果 破れて死ぬ者、相打ちとなる者、勝つ者、様々。

  この9作品の中では やはり“盲目剣谺返し”が面白い。
思い入れも 当然強いのだけど
すこし他と比べると テイストが違うように思える。
夫婦がお互いをとても思いあっている事とか
誰の為でもない 自分の為に果し合いを望むところとか・・。
 物語の終わり方も すごくいい。
まさしく 明日への希望の光の中で 終わっている感じがします。

蝉しぐれ

2006-05-14 | 本・雑誌
 藤沢周平作品の中でも
傑作中の傑作と評される一冊。
評判に違わぬ 素敵な本でした。

 舞台は海坂藩、
普請組の組屋敷内に住む下級武士・牧助左衛門の養子・文四郎15歳。
隣家に住む、幼馴染の娘・ふくに抱いていた淡い恋心、
親友二人との友情、
剣の修行、
そして、貧しくても 穏やかで幸せだった日々の暮しが
藩内の権力争いに巻き込まれた父・助左衛門の死によって奪われ、
残された母と文四郎が 味わった数々の苦難。

 両親に擁護されていた前髪の少年が
亡き父の後を継ぎ、
青年藩士へと成長していく様子が
素晴らしい日本の原風景と共に 静かに書かれていました。

 文四郎は 父の横死によって受けた、
やり場の無い怒りを 剣の修行に没頭する事で 紛らそうとし
そしてその修行は 文四郎を素晴らしい剣の使い手へと成長させていきます。
やがて 空純流派の秘伝・村雨を伝授されるまでとなり 
その剣は この後、文四郎に降りかかる事になる様々な事件から
文四郎自身を守る術となっていく・・

 
 この“蝉しぐれ”との出会いは映画が最初でした。
(映画と原作とは まったくの‘別物’との認識はあります。
 比べるのは愚かしい事だとも。でも・・)

 主演の二人が 原作に比べて 10歳近く上の俳優さんだった事。
これは あの情感溢れる演技をみているので
市川さんと木村さんで とても良かったと思います。
ただ・・
ふかわさん演じる大和田逸平さん。
この方が ま~~ったく原作とは違ったものになってしまっていたような・・
映画を観て 原作を読んだ私が持った最大の違和感でした。

 “蝉しぐれ” おしゅしゅめっ!!!!!

霧の果て

2006-05-08 | 本・雑誌
 北町奉行所の同心・神谷玄次郎が主人公の
捕り物の物語。

 (私が一番読みなれている種類の時代小説かな~)

 8話から成る、短編集の形を取りながらも
14年前に起こった、神谷の母と妹が屋敷に近い路上で、
何者かに惨殺されるという事件の犯人捜しが
根底にありまして・・
長編小説の様でもありました。

 その母と妹の事件の後、
同じく同心として働いていた真面目、実直な父が
急に気力を失い、後を追う様にして一年後に亡くなった事から
神谷は 真面目にお勤めする事に かなりの抵抗感を持っていて
上役に始終怒られながらも だらだらとお勤めをしている同心なんだけど
一度、事件の探索に入ると、寝食を忘れ、身銭を切り、
犯人を追及し、捕まえると~っても優秀な28歳の同心さんです。

 母と妹を殺した犯人を捜し求めるうちに
神谷は わずかずつではあったけど
14年前、奉行所の探索を中断させた黒幕へと近付いていった・・・

 っていうお話しです。
面白かったので 一気に読みました。
   (簡単な感想・・


早春

2006-05-03 | 本・雑誌
 短編集
時代劇が2作品、現代小説が1作品
エッセーが4作品。

 表題の早春は現代小説。
現代物は 初めてでしたけど やっぱ暗いですね~・・
 後少しで 定年を迎えようとしている、窓際族のサラリーマンが主人公。
妻には 先立たれ
二人の子供も結婚し サラリーマン人生をかけて手に入れたマイホームでの
一人暮らしを 余儀なくされようとしている男の話しです・・
 さみし~~~く成ってきます。

 収録されているエッセーの中に
司馬遼太郎さんに1度会ったときの事を書いているものがあって
その中で
藤沢さん自身が 本を読むのがとっても遅い事を告白(?)しています。
一行一行を納得しないと前に進めないという厄介な癖。
きゃっ・・木村くんと一緒じゃない。
この癖故に 司馬さんの長編はほとんど読んだ事が無いそうだ。
きゃっ・・私と一緒。
 この一点のみで 急に親近感を覚えてしまう。
で似ているのは この‘遅い’って事のみだろうけど・・