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宗葉の、チョイト思う事。言いたい事。

意見のあわない方は、御容赦。

●大寄せの茶会 水屋での動き

2014-09-07 11:24:08 | 茶の湯
第1回 教授会  
平成26年8月31日(日曜日) TKP市ヶ谷カンファレンスセンター

●宗実家元講演
「茶会を催す亭主の心=客の心得」

1、茶会の主旨
「いつ」季節的にはいつでもOK
「なにお」道具をとおして
「どうする」 亭主と客との心を持ってのコミニュケ―シヨン

2、お茶会の種類
 イ:お茶事
  3~4、5人で案内状を送り、寄り付き等を設け4時間ほどの正式な流  
  れによってのもの
 ロ:少人数の茶会
  亭主のこだわりで招く(○○祝など目的を持っての茶会)
 ハ、中人数での茶会
  20~30人ぐらいで点心、濃茶、薄茶での茶会
 二、大寄せ
  200~300人以上で一会場でいろんな席を設ける楽しい茶会
 ホ、月釜
  同じ場所でのお茶会

3、役割について
 席主:大寄せでは最初の挨拶のみや、道具に付いての説明などわりと    
    自由な存在
 亭主:お点前をメインにするが伴頭などとタイミング合わせを大切に
 伴頭、半東:亭主の補佐で、掛け塾、花、主客、次客への運び、拝見
    道具の飾り
 お運び:大寄せ茶会などでは、席主の挨拶が終わればお菓子を出した 
    り、その後お茶を運ぶ
 水屋:茶碗を洗い暖める、菓子の用意、湯を沸かす、茶を入れ、点て
    る、戻って来た茶碗を洗う、
進行係:会場と水屋との運びをスムースにはかる役
案内役:席入への案内役で、前から順に椅子の数だけ詰めて案内する

(自分の役割を的確にはたし、美味しいお茶を頂いてもらう事を最大の歓び
  とする)

主客:この席中の客が何を一番興味を持っているのか、亭主がきょうの茶会  
   で言わんとする事を掴み問う
   注意として、茶碗に湯を注ぎ点てるときは話しを慎む
次客:亭主が質問するタイミングを外している時、次客から主客に促しても 
   良いが、亭主には話しかけないこと
お詰め:茶事など中立する時は最初に茶室を出て正客の履物を揃え腰掛けの  
    円座を用意し最後にもう一度茶室に入り、拝見し戸を閉め、円座へ  
    戻る   お茶事での器の下げる事が多いことから、気のきく人、 
    機転のきく人が望ましい


●「大寄せ茶会」椅子席を開催する際の裏方の働き

1、水屋部屋の設え
 イ、部屋の壁際に菓子の用意をするテーブルを設置
   盆に人数に見合った懐紙にお菓子をのせ、重ねておく
   客側に向けて持ち出し、お客に取ってもらう
 ロ、部屋の中央に横長のテーブル(会議テーブル4本分)にシーツを掛け
   ておく
 ハ、電器のコードや、敷物も縁に引っかからないようにテープではり付け
   ておくこと
 二、中央のテーブル上には、
   ・広い口の湯を沸かす入れ物を電気コンロやカセットのガスコンロ、
   ・茶を入れておく茶入(茶漉しは粉篩やボールで前日にこしておく)
   ・炉の柄杓(茶碗に湯を入れるときは二椀~三椀づつ)、
   ・茶匙(茶杓で何杯も入れるのではなく1回ですませ、時間短縮
   ・濃茶=4g  薄茶=2g  
   ・水を入れたタライは3個用意し順に洗う
   (最初のタライで、茶碗に水を少し汲み中をぬぐって水を捨て、次の
   タライで本ゆすぎ、もう少し奇麗にするのであればもう一タライを
   足すのも良い) 
   ・湯を入れるタライを用意 (手を火傷しない程度の湯) 
      ※お茶の世界では流水で茶碗を洗う事はしない
   ・手拭き、ティッシュ、布巾、蓋置き、ゴミぶくろ、雑巾、

2、お茶の出し方
 イ、濃茶の場合
   水屋の人に出し帛紗に乗せてもらい、1人1椀で持ち出し、客の前で
   正面に振り向けてから出す
 ロ、薄茶の場合
   2人ペアで組み前の方が1椀を持ち、次の方が盆に残りの長椅子の人
   数分をのせて出る
   薄茶は客の前で茶碗を正面に向けなくても良く、初めから客向けにし 
   て出て客に取ってもらう

3、戻り方
 茶碗の戻りは2椀目を客の方から重ねてもらう
 帰りは遠回りで戻る
 お盆はワキに抱えないこと

4、その他
 時間短縮で、替え茶碗を出すタイミングは中水の時に持って出る

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