●悪しき習慣

悪しき習慣　　１

物の良さは人の名で決める物ではない。今、チャヤホヤ取り上げられ、話題になっている物の中には、ただ時代に取り上げられているだけで本当に価値のある物なのだろうか？流行という中に置き換えられ、その物自体の価値以上の付加価値が付いている、作家の名の下に世の中に出回っているのではないか。
我々一般人の目でその価値を判断するのであれば、作家より優れた目を持っている事になり、作家の時代を超越した物造りが時代を引っ張って行くことには成らず只世に流れ出ているだけである。しかし、その時代に芽を出さない「物」「者」はただ消えて行くだけであり、作家の自己満足の何物でもないのではないか。
作家と我々凡人の他に自分は作品を作り出すことはしないが、物の良さを見分けるセンスのある指導者がいることにより、その時代その時代の文化をつくる。作家はその要求に答えるだけの技量を持ち、後世に残された優れた物を置いて行ってくれた。
今この時代を見るとスケールダウンした指導者、財力、技術、思考力（哲学）からは何も期待する物は見えない。かぁ～るい装飾品のみがモテハヤされる時なのか？