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⚫︎筆を置いた理由

2023-11-10 10:15:11 | 好学庵日記
私も絵を描くということについて、今の時代は壁紙、装飾品的判断に重きを置いているようで、絵画に興味が薄れてしまったと思います。
自分の力量があればまた違った判断ができたのだろうが、抽象的作品で、絵画における哲学的なものを表現する難しさに挫折したのだと思います。
挫折なんて言われる程絵画にのめり込んではいなかったと思いますがね。
一例では、東京での絵画展で、印象派と現代アートの抽象絵画展を同時に見たのですが、時代の古さを感じたのは抽象派の作品であり、
印象派の時代は古いが作品の力強さに「なんで!どうして!」と、ショックを覚えたのを思い出します。
抽象画が表現することへの限界、薄っぺらさを知らされたと感じて、タブローから手を引くことになりました。
あくまで私の力不足から出た思い出あって、全く違う考えの方もいるでしょう。
もう一つ忘れられない出来事ですが、日本では名のある作家の個展で、見てしまったのですが、お客が「この所の色が好きじゃない」との答えに、
作家は塗り替えますと返事をしており、「え〜〜〜〜、日本のレベルはコンナモンカ!」とがっかりしたこともありました。
私の今の絵画に対する思いは、「日々幸せな状態では、絵では哲学を表現することは出来ない」これが結論です。