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どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

明日は雪の予報

2017-02-06 01:05:27 | 日記

 

今晩から雪ということで、ものすごくどんよりした一日になりました。夜温はずっと高かったのですが、結果最低気温が-5度まで下がりました。しかし最高気温は5.5度で今の所プラスです。予想最低気温も1度ですが、いっても氷点下1度程度でしょうか。

そんなことで、明日泳ぎにゆく予定だったのですが、雪警戒のために今日泳ぎにゆきます。結果2100メートルは泳ぎました。一緒に泳いだ小学生が面白くて、えらく楽しめました。

 

 

トランプさん関連では、少し面白いニュースがあった。今アメリカで銃や弾薬が販売不振だという。

、大半の銃購入の際に実施された米連邦捜査局(FBI)による犯罪歴有無などの身元調査の件数は今年1月には前年同月比で20%減少。昨年12月は16%減だった。身元調査の件数はそのまま銃器販売の正確な数字に結び付かないが、大体の実情の把握には役立つものとなっている。」

この前まで、銃や弾薬がものすごく売れていた。特に弾薬が足りずに輸入までしていた。そのため弾薬製造に新規に2社参入するほどでその過熱ぶりがわかる。

これはオバマ政権下で起きたテロ事件と銃乱射事件で社会不安があった上に、オバマ大統領が銃規制を訴えていたのが効いたもの。一般庶民はその影響で銃器を買っていた。そしてなのだがトランプさんを支持していた全米ライフル協会(NRA)や銃器製造メーカや販売業社までもクリントン政権になると考えていたようだ。その場合には銃規制が厳しくなり、今ある以上の駆け込み需要が発生すると考えていたようだ。

だがトランプさんになってしまえば銃規制は強化されなくなると予想できる(よっぽどの事件がない限り)訳で、駆け込み需要は無くなったわけだ。おかげで銃器メーカーの株価は20%ダウン。この調子で4年間続くと倒産するメーカーも現れるのではないのかと言われている。

ということでアメリカでテロや銃乱撃事件を望んでいるのだろうな。この業界は。弾薬だけは賞味期限があるので、銃器の数だけ生き残れるだろうがな。



ブラジル・リオデジャネイロオリンッピクのメインスタジアムだったマラカナン・スタジアムが荒廃しているという。世界最大のサッカースタジアムでありサッカーブラジルワールドカップ最終戦の聖地でもある。その前にサッカー王国のブラジルでなんでこうなるのか。

スタジアムの管理をめぐり、五輪組織委員会とリオデジャネイロ州、そして民間企業のマラカナン社の間で対立が起きているからだ。」

マラカナン社の見解は、州と組織委員会が昨年3月に交わした契約を破ったというものだ。契約条件の中に、スタジアムの返還はなかったと同社は主張する。」

これだとナゾすぎる。産経新聞に記事があった。

競技場はリオ州所有だが、2013年の入札の末、競技場の運営権は35年契約でマラカナンS/A社に移った。
そのマラカナンS/A社は、昨年3月にマラカナン競技場の運営権をリオ五輪パラリンピック組織委員会に貸し出した。
リオ五輪パラリンピック組織委から返却された際に、マラカナンS/A社は、競技場の状態が貸し出す前と違うとして、受け取りを拒否していた。

今や荒れ放題になってしまった状況だが、それでも何をしたいのだろうか。もしかするとオリンピック委員会からリース料をずっと取り続けたいのだろうか。聖火台かな。

CNNに戻るが、こういった施設ではブラジル人は日本人の思いつかない考えをしているのかもしれない。

五輪の水泳やゴルフの試合が行われた会場も閉鎖の憂き目に遭っている。背景にはやはり、保守管理をめぐる自治体と民間企業の間での意見の対立がある。」

水泳とゴルフはまだわからないわけではない。契約時に施設が出来上がっていなくて、契約時と全く違う仕様になっていて維持管理コストが変わりすぎてしまったというものだ。だがマラカナンスタジアムはそうではないわけで、何が本当の理由なのか理解できない。保守管理費の負担の問題なのかもしれないが、そうだとすればかなりいい加減な契約だったとなる。

ただブラジル人はマラカナンスタジアムでのサッカーの試合を見れなかったわけだ。サッカーファンを人質にしている争いは、とても悪い。



しかし今日は明日の雪に備えてという、とりとめのない一日になってしまった。


お題がそもそもおかしい

2017-02-05 02:50:55 | 日記

乳酸菌入りということでは、ヨーグルトとかそう行った話なのだろうが、漬物とか乳酸発酵食品はいっぱいある。その上でさらに言おう。乳酸菌ってどこにでもいる菌なのだ。野菜の表面とかいるのだよ。

食べ物にはどっか乳酸菌がいるのだ。ただ彼らはほとんど悪さをしないだけで、健康にもいいかもしれないという菌だ。一応それは証明されている。それだけの話だ。多めに取ったほうがいいと言われているだけだ。

深く考えるな。人間生きる限り乳酸菌とはお付き合いしなければいけないのだ。


節分があけました

2017-02-05 01:01:33 | 日記

 

節分があけまして、名目上は春になりました。とはいえ東北、まだまだ寒さが続くのですが今日は暖かかった。朝方の最低気温が1.3度程度です。最高気温は4.8度でしたが日差しが多少あって暖かい。そして夜温が下がらない。22時まで3度台をウロウロしていたが、急に冷え込んで22時50分にようやく氷点下になった。とはいえこの時間でもー1.5度なのだから、かなり暖かい。

ということでオオバンくんが走っています。

 

 

CNNにトランプさんの仕事ぶりの評価を調査した記事が出ていた。

調査はCNNと世論調査機関ORCが共同実施した。強く否定したのは43%だった。逆に肯定的評価を与えたのは44%で、従来の記録の51%を下回った。」

やや否定を含めると53%という値のようだが、やや否定もやや肯定もわからないと答えたのが13%しかいないのだ。極端に割れたのには理由がある。

党派別に見た場合、共和党員の90%が仕事ぶりを好感し、民主党の場合は10%だった。」

ここまで分かれてしまえば極端な結果が出る。いずれ史上最低の支持率と合わせて、今のところの仕事も支持されていないのは、なんともいえない。

不法移民対策とするメキシコ国境沿いの壁建設計画では60%が支持しなかった。支持するとの比率は昨年9月は41%だったが、今回調査では38%だった。」

この政策も不評なようだ。



高松の池でたまに見られる光景。水鳥同士、どけよと嘴で突っつくことはある。個体差もあって喧嘩っ早い個体がいたりする。そうゆうのは突っつきまくっている。今は特に水面の面積に対して鳥が多すぎるようで、イライラしているところもある。その上餌争奪戦になるとスピードに勝るカルガモやオナガガモに、圧倒的なパワーの白鳥が負けることがあるんですね。で、白鳥はイライラしてキンクロハジロやカルガモとかの翼をくわえていじめるのですが、キンクロハジロは小さいので逃げやすいのか王者の貫禄なのか、割と早く逃げられるのです。しかしカルガモやオナガガモになると、パワーが違う。翼をくわえられたままで、白鳥の周りを何周も回ってしまうのだ。結局白鳥は振り回されてグルグル回ってしまうだけになる。

ここまでくると白鳥は、遊んでいる可能性すら出てくる。今年の高松の池には特に凶暴な白鳥が5羽いて、割とこの光景はよくみる。5羽をジャイアン一家と呼んでいる。

だが1月末あたりからだが、水鳥の強欲っぷりが目立ってきた。渡りが近いから、とにかく食欲が強くなっているのかもしれない。

メキシコ…………



トランプさんは金融改革規制法に対して問題点を洗い出すように関連省庁に、調査するように命じる大統領令を出した。公約でこの規制法の廃止を歌っていたが、法なので議会を通す必要がある。単純に大統領令では停止できない内容だ。その上、アメリカは金融の国になってしまったので、金を生む卵として金融を大切にしてきたし、産業として伸びるように法をゆるく直したりしてきた。その結果がリーマンショックで、その反省がドット・フランク法だ。それを厳しすぎると金融業界は言っていたのだが、そこを見直したとしてもアメリカの産業にどの程度貢献するのかは、全くわからない。

アメリカの産業を潰したのは、効率を求めすぎた金融の問題でもあった。その金融に自由を与えたとしても、アメリカの産業への融資には繋がらない。雇用にも貢献しないだろう。その意味で、一旦クッションを置いたトランプさんは賢明だ。

もともとこの公約には矛盾があった。庶民の味方のように振る舞うトランプさんは、金融会社から高額な公演費を受け取ったクリントン氏を批判していた。そして庶民は高額所得者の金融系の人たちを憎んでいた。だから批判は当たったのだが、実際自分が閣僚に上げた人たちには、金融系の人たちがかなり入っている。その上、金融を自由にした結果庶民が悲惨な目にあったリーマンショックでもあったわけだ。

なぜ金融に対して甘くするのか。それはアメリカの現在の産業であり、アメリカの富裕層の望むことなのだ。だがそれが正しく庶民に動くことは全くないのだ。

とはいえいずれ、トランプさんはゆるくするだろう。それがアメリカ共和党の自由経済主義の考えであり、ニューヨーカーのトランプさんの潜在意識にあるだろう。議会も通るだろう。



ああ、そうだ。レーガン大統領も同時期の政策の支持率が51%だったという。まあそこから巻き返したのだからすごいものだが、結果ドル高も行き過ぎるところまで行って、アメリカ経済を疲弊させた。そして日米貿易摩擦という今から思えば、国際的に問題になってWTOを発足させる遠因になった問題だった。

だが今現在不支持率が53%という見事な数字を出した、トランプさんの取引は乱暴すぎるのが原因だろう。

カルフォルニア大学での暴動化した講義デモ事件の後始末も、大学への補助金を切るという脅しになった。取引としては最も有効でない形になっただろう。

アメリカは連邦なのだ。そしてカルフォルニアはアメリカから独立したいと考えている人が30%いるのだ。そこんとこ夜労死苦!


久しぶりにトランプさんの話題がない!

2017-02-04 01:12:09 | 日記

 

今日は天気が良かったが、夕方から風が強くなって気温はそんなに低くないのだが、えらく寒い夜になった。

 

 

ユーフォニアム奏者の牛渡克之先生のファーストアルバム「うしし」なのだが4回聞いた。ようやく牛渡氏の音がよく聞けるようになってきた。そう、周りのメンバーがすごすぎて、そちらについつい耳が行ってしまうのだ。ユーフォニアムが中低音楽器なのでどうしてもピアノや打楽器の高音に耳が行ってしまうというのはある。丁々発止と言おうかバトルと言おうか、突き抜けようとする牛渡氏がすごいのだが、にしてもファーストアルバムの本人を盛り立てるのではなくガチで音楽を作りに行っているのは、すごいことです。

その牛渡氏とプロの音楽家ってどういったものかという質問をしたら、このCDに参加しているパーカッショニストの萱谷亮一氏のDVDをパっと差し出した。「これがプロだと思う」。お借りして聞いて見た。

彼をプロの基準にしたら、かなりのドラマーが失業すると思うぞ。それほどすごい。テクだけではなく音楽的な感性がすごい。DVDの副音声で「これって若い芽を詰むための陰謀?」「いやこれをみて志す人もいるかもしれない」みたいなことを言っていたが、まさにそんな感じ。その意味では「うしし」はプロのユーフォニアム奏者を目指す人の目を詰むものかもしれない。

このバックを聞いただけで、怖じ気づくな。真ん中に立って楽しんでいることができるのか?できたら楽しいだろうね。目指すか、キミ!

ピアノ伴奏の新居由香梨さんも、ショルティよりすごい伴奏をしているのが、聴きどころでしょうか。

 

 

世間ではマティス米国防長官の発言が話題になっているが、予定調和なので特に意識はしていない。だがそれ以上にトランプさんが、今日は何もしなかったのではないのか。ああ、ありがたい。

 

 

今日は後は何もない平和な日だった。ただオナガガモは天気が良いと、腹が減るという法則をみつけた。

 

 

最近ヒヨドリをよく見かけるのだが、気のせいだろうか。顔を知られたような気がする。


今冬7回目の真冬日

2017-02-03 01:03:42 | 日記

 

今日は午前中比較的天気が良かったのだが、午後から曇ったり雪が舞ったりした。

 

 

インドネシアのイスラムが最近すごくうるさくなって、その寛容主義がどうなるのか危ぶまれていた。酒まで禁止にするのか?という状態で、キリスト教やヒンヅー教の存在を無視する勢いだった。

それもイスラム擁護戦線(FPI)の活動が盛んになってからだ。彼らがあんまりにも暴力的で、かといってテロとかの犯罪まではいかないし、結局イスラム教徒が人口で一番多いことから無視もできずに、ある意味放置していた。ここからニューズウィークを引用する。

イスラム教の立場を強調しながらあちらこちらで不要な摩擦を繰り返しているFPIに対し、西ジャワ州警察は1月30日、スカルノ初代大統領や「パンチャシラ」といわれる国家原則を侮辱したとしてFPIのハビブ・リジック・シハブ代表を「死者侮辱、国家シンボル侮辱罪」の容疑者に認定した。」

さらに国家警察はFPI の集会でアラビア文字を書き込んだ国旗が掲げられたことに対して「国家シンボルに関する法律違反」容疑で捜査を進めるなどFPIに対する対抗措置が急速に強まっている。」

「多様性の中の統一」を掲げるインドネシアにとって、それに反する不寛容、そして独立の父であるスカルノ初代大統領、赤地と白地の国旗、国家原則パンチャシラなどなど「不可侵」に抵触する言動には大きなリスクが伴うことが改めて浮き彫りとなったともいえる。」

インドネシアは様々な島嶼と民族・宗教をまとめるために、たとえイスラムが多かったとしても多様性と寛容を建国の理念にしてきた。そこに抵触するものは全て罰すると方向転換したわけだ。それは次期大統領に初の女性大統領が登場する可能性が出てきたこと、そしてトランプさんが出てきてから、イスラム原理主義と言われないようにするためだという。

トランプさんも、いい影響は出しているね。

 

 

この冬は7回しか真冬日がない。12月16日と1月11日から14日、そして24日、そして1月2日しかない。盛岡としては例外的な年だ。

 

 

ヒヨドリとスズメが一緒にいます。高松の池だとヒヨドリも心優しくなるのでしょうか。ツグミにはキビシイですが。

 

 

今日のトランプさんの話題は、オーストラリアの首相との電話会談を予定よりえらく早く切り上げたということ。

ドナルド・トランプ米大統領が先月28日にオーストラリアのマルコム・ターンブル首相と電話で会談した際、豪国内の難民を米国が受け入れるという両国の合意を批判し、予定時間を切り上げ会談を一方的に終わらせたと報じた。」

トランプさんは「オバマ政権は何千人もの不法移民を受け入れることに応じた。なぜだ?」とツイッターでつぶやいていた。ヤレヤレ、こんなことも知らないのか。

オーストラリアの白豪主義は悪名高いが、最近は鳴りを潜めていた。だがこの大量難民の時代に、ナウル共和国やパプアニューギニアと契約して、難民をそこに押し込めていたのが発覚。強制収容所状態なのを、「我々は十分な金を払っている、我々が問題なのではなくナウルやパプアの問題だ」と開き直るばかりで、改善しようとしないのに業を煮やしてアメリカが一回だけ引き受けると話をつけたのだ。

なおトランプさんのイスラム7カ国入国制限に賛辞を送った先進国は、オーストラリアだけだ。



イスラム圏で一つだけわからないことがある。なぜロンヒギャ族は嫌われるのかだ。ミャンマーで弾圧され、難民化して周辺に散らばっているのだが、人身売買の対象になったり、虐殺されているのだ。これは人権にうるさいはずのオバマ政権が問題にしそうなものなのだが、そうはならなかった。

だがバングラディッシュがロンヒギャ族の難民の収容所を、ベンガル湾にある島に作るという。

ある地元政府関係者はAFP通信に対し、テンガール・チャール島について、「島に行けるのは冬のみで、海賊たちの隠れ家になっている」と語った。島を洪水から守るため植樹が行われているが、完了するまでには少なくとも10年がかかるという。同関係者は、「モンスーンの季節には完全に水浸しになってしまう」と話し、「あそこに住まわせるというのは、ひどいアイデアだ」と指摘した。」

イスラム教徒は基本的に仲良くしなければいけない。基本はね。宗派が違って対立しても、弱って難民になったのなら保護しなければいけない。まあ保護した上で、自派に引き入れるだけなのだが、にしてもイスラムから嫌われるイスラムというのはなんなのだろうか。イスマイリとかそこまでの異端なのだろうか。



少しきになるのはカナダのモスク襲撃事件だ。実はこの事件の前にも1件イスラム対象のテロがあったばかりだ。多元主義を標榜するカナダで、フランスやアメリカの極右思想にかぶれた若者が起こした事件だが、ありうる話でもあるが、カナダの若者がかぶれるほどに、ヨーロッパやアメリカの極右思想は魅力的なのだろうか。

日本人として他民族に対する優位性というのを感じたことがないので、彼らがそんなに自慢しているのを見て不思議に思うからそう考えるだけなのかもしれない。



ただこの事件に対するホワイトハウスの発言は、これまたユニークだ。

ショーン・スパイサー大統領報道官は銃撃について、「我々が警戒を緩めない理由、また大統領が我が国の安全、治安に関して受動的でなく能動的な対応をしようとしている理由を再認識させる悲惨な事件だ」と語った。」

ところがだ、彼らは何も考えていない。アメリカはイスラム以外の暴力的事件が頻発している。その状況を踏まえて暴力的過激主義対策(CVE)プログラムが検討されてきた。教育やコミュニティを通じて過激思想をマイルドにしてゆこうというものなのだ。即効性は全くなく、長期間にわたるプログラムになる。それでも意味がないプログラムではない。だがこれをイスラム限定にしてしまうようだ。

米当局が暴力的思想をコミュニティーとの協力や教育などを通じて阻止しようと導入しているプログラム「暴力的過激主義対策(CVE)」について、トランプ政権がイスラム過激主義に的を絞った内容に変更する方針であることが分かった。関係者5人が明らかにした。」

カナダの事件はイスラムが標的にされた事件なのに、報道官はトンチンカンなことを言って、実際には自国の問題から目を背けるような大統領令を出そうとしている。

やはり「オルタナティブ・ファクツ」で動いているのだろうな。



オマケ

昨年から追っかけまくった、ユーフォニアム奏者牛渡克之氏の待望のCDが出た。とにかく彼のユーフォニアムの音が素晴らしい。その上超絶技巧も聞けるし、その高い音楽性がビンビン入っている。

素晴らしいと言って誰にも進めるかといえば、なかなかに難しい。ユーフォニアムを勉強している人には特にオススメだろう。だいたいレーベルがそう言ったレーベルだ。吹奏楽に特化したところがある。その上ユーフォニアムという楽器は歴史が浅い。そのためどうしてもクラシック的な名曲が少ない。そこで現代の作曲家に委嘱したりする。結果極めて現代的な音になるのだが、この場合タイトルが「うしし」という、今学生から言われている渾名をタイトルにするくらいだから、ものすごくくだけた、とっても尖った音楽ばっかり入っている。

共演者は一流しかいない。本当に一流しかいないのだが、そう言った一流が集まって高度な音楽性を戦わせて遊んだらどうなるのかといえば、普通に気持ちのいい音楽にはならない。コルトレーンのフリージャズ時代よりはマイルドだが、本質的に尖っている。ユーフォニアムのマイルドな音でゆったりしている暇はない。

そう一流を集めて勝手なことをさせると、音楽の場合は普通の人には理解できないことが起きる。ノイズの連中が「現代音楽」と呼ぶジャンルのように、超高度な音楽をやってしまうのだ。

そう、音楽家である人種は、何か違う音が聞こえているように感じることがある。多分私が聞いているのと違う音が聞こえているのだろうなと思うことがある。そう言った世界に生きている人たちの、極限の楽しさが詰まったアルバムだ。

ただ曲目としてコンサート前提の演目になっていて、そこが少し物足りない。もう少し牛成分を濃くしても良かったのではないのかと思うが、本人が多分それを嫌いなのだろう。音楽の楽しさというのは、もっと違うものなのだというメッセージを感じるアルバムになっている。

4曲目の山田武彦作曲と言っていいのかどうなのかの「シャコンヌ舞/バッハを讃えて」の強烈な尖った音楽は傑作だと思う。ただ宴会音楽的にも聞こえるという、そのギャップがある。とんでもないことを平気でしている。

ということで、開拓精神の豊かな勇気のある人たちと、ユーフォニアムを勉強している方にオススメだ。現代音楽を聞いている人には、逆に物足りないかもしれない。少し録音の音が小さいので、再生時には注意したほうがいい。大音量で聞いたほうが面白い。