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どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

フウラン

2011-08-08 20:20:58 | インポート
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以前フウランを紹介していた。実は我が家には20鉢ほどある。これは今の家に引っ越ししたときに、母が持ち込んだものだ。日本原産なので、自生地北限の千葉県以西なら誰でも育てられる植物だ。
実はウチにあるのは、フウランでも「富貴蘭」という江戸期から伝わる古典園芸植物である。なので本来は格とか品をもった育成が必要なのだが、それは難しいので健康に育てる事を中心にして育てる事にしている。鉢ではなくプラスチックのネットを使うのもこれが理由だ。古典園芸植物はWikipediaにかなりいい記事があった。参照してください。
育てるのは簡単なのだが、とっても厄介な所がある。品種が完全に固定されていないのだ。古典園芸の特徴なのだが、どう育てるのかが重要で、そこで生じた変化が珍重されている。同じものが育てた場所で大きくなったり小さくなったりはザラ、斑入りの品種が全く無地になったりもする。また脇芽が出て増えるのだが、それが親と同じとは限らない。もしも斑入りが出なくてダメなものがあったとしても、育てる人が変わるとよくなったりする。
これがバラとかだったら、品種とは呼ばれない。バラの場合は5カ所の指定の農場で育てられて同じ花が咲いたと言われてようやく品種になる。場所が変わったから変化したというのは、品種とは呼べないのだ。
なので、流通は大変混乱している。結局よく解っている人がお墨付きを与えたものでないと品種にならないのだ。ここが難しい。これが古典園芸と言われるゆえんなのだ。
ウチの富貴蘭は、場所を変えたらよくなるのかもという母の期待で来た。なんで所有者は母で育てているのは私という変な関係にある。でも古典園芸にはよくありがちなもので、日本のトップクラスの盆栽の持ち主と、管理者が違う。よくあることだ。
写真の品種は「朱天王」。今年はよく咲く。


風評被害1

2011-08-07 14:26:47 | インポート
京都の大文字保存会から、岩手の陸前髙田に慰霊のために、津波で倒された髙田松原の松の木を使いたいという、いい話しがあったが、
http://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_c.cgi?c_lifestyle_l+CO2011080601000372_2
これがご破算になってしまった。
京都の大文字焼きに使われるという事で、割って薪にして、それに津波から助かった市民がメッセージを書き込んで準備してきた。そして万が一のためセシウムの検査もしたが検出されなかった。
それがだ、京都市民から保存会に対して放射能がまき散らされるのではないのかという問い合わせが続き(ラジオニュースでは20件といってたが)、保存会は陸前髙田の松を使わない事になった。

このニュースを聞いて、ちょっと驚いた。多分東北=危険になっているのだろう。すべてセシウムまみれと思っている人がいるという事だ。
この松は、木が休眠中に津波で倒れてしばらく放置されていた。放射性降下物が一番降った頃には丸太だった。表面についていたとしても、割木にする際に洗い落とされていた。スピーディなどのデータからも、陸前髙田は比較的降下物が少なかったと予想も出来る。また街が破壊し尽くされ、海岸近くに放置されたため、風通しがとてもよくホットスポットはとても出来にくい。結果、検査しても放射能が出ない。
これは全くの風評被害だ。準備してきた陸前髙田の人たちの気持ちを考えればなんともやりきれない。
登米市の稲わら事件のあおりもあると思うが、いたずらに怖がっている人が多いのはとても残念だ。
だから京都の人に意地悪をしよう。今回の薪を計算をすれば、検出限界の10Bq/キログラムセシウムがあったとして、10tの薪で10万Bqだ。重量に直すと0.000000033gだ。燃やすのでセシウムは広範囲に散るだろう。この量が何か問題があるのか?この程度だったら60年代の核実験と80年代の中国の核実験、チェルノブイリ事故で京都だって十分に汚染されているのですよ。京都だって安全じゃない。
PS
NHKのニュースによると、薪が400本のようだ。苦情は数十件のようだ。
薪400本だと大体600キロぐらいか。大文字焼き用に大きく割った薪だと思うので。まあ1tとしても先の概算の10分の一。こうなると間違いなく言える。この薪で京都市民がガンになるより、大気汚染や過去の生活による影響が圧倒的に大きい。もう一度いう。広島・長崎と続き、60年代の核実験と80年代の中国の核実験、チェルノブイリ事故で京都だって十分に汚染されているのですよ。原発もある。
自慢の髙田松原が失われた陸前髙田、それを送り火にする京都の美しい企画だった。
無知がすべてを台無しにした。


汚泥処理

2011-08-06 21:01:13 | インポート
昔、ダイオキシンを含む焼却炉から出た灰をどうするのかで、プラズマを使った処分法の研究があったと思う。プラズマが走っている所に灰を落とすと瞬間的に溶けてガラス化するというものだ。重金属などもこれでかなり封じ込めれるのでいい方法である。出来上がりはガラスの砂粒で、滑らかな粒になる。
本当は、ガサのはる灰に比べてガラス化すると体積が減るというのがメインの研究でもあった。実証プラントまでこぎ着けたはずだったのだが、その後音沙汰を聞かない。
今回のセシウムを含む汚泥処理では、もっとも有効な方法だと思う。ほぼ瞬間で固定されるので、揮発する量もかなり少ないだろう。ガラス化することで、水で流れ出すセシウムをかなり少なく出来る。これで保管場所の問題が減る。汚泥中のセシウム濃度が高すぎる場合は、校庭などからはぎ取られた表土と混ぜてガラス化し、一粒あたりのセシウム濃度を下げた方がいいだろう。さすがに濃度が高いと水と触れたときに溶け出すセシウムがある。
これで校庭などの問題も少し軽減されるだろう。
これで処理したものを、セメント骨材として福島原発の処理に使うことも出来る。
だがこの方法、実証実験まで行っただけはあるが致命的な欠点がある。電気食いなのだ。コストが高すぎて使えなかった。でもまあ今なら使えるのではないか。
深夜電力を使って、東京電力がやれば。


東西意識・東海テレビ

2011-08-06 12:46:17 | インポート
東海テレビの生活情報番組「ピーカンテレビ」のアテコミテロップを間違って本放送で流してしまい、大問題になっている。まあ岩手県産のお米ひとめぼれ10キロ当選者のテロップに「汚染された米・セシウムさん」なんだから。これには岩手県知事が東海テレビに厳重注意を出したし、全農がコマーシャルを取りやめたり、東海テレビが事故調査結果をYouTubeにビデオを出したりと大騒動になった。
テレビ側ではこのテロップ制作者とチェック体勢の甘さをいっている。確かにこのテロップ制作者は、ちょっとおかしい人だ。アテコミなら漢字6文字程度の長さになっているはずがだ、長過ぎる。ただ、万が一流れた場合にまともな名前だとそれこそ間違いに気がつかない場合があるので、こんな事になったのだろう。
テロップ(東海テレビはCGと言っている)は、現在コンピューターで効率よく作られているのだが、逆にテロップ発注量も増えている。場合によっては説明のアニメーションを制作したり、番組のフリップも制作していたりする。突然の変更も多くかなり多忙な仕事だが、人数はかなり少ない。
まあこの状態でアテコミ用の使われないはずのテロップを作らされているのだから、変更に応じなかったのは解る。放送現場でミスをしなければよかったからだ。ところがここで2重3重のミスが起きてしまった。
どうもこの制作者の問題だけのような気もするが、普段から会社としてこんなことしてたんじゃないのかと薄ら疑念がわく。番組が中止になったのは、番組制作を見直すだけではないだろう。
このテロップで気になったのは、東西意識差だ。もちろんこのテロップから風評被害が起きる可能性があるし、現に昨年度産の汚染されていない福島産の米は、売れなくなっている。
噂では聞いていたのだが、とうも日本も西に行けば原発事故の意味が薄らいでいるらしい。震災そのものもどこか他人事になっていると聞いていた。
震災後だが、全製薬会社の医薬情報担当者(製薬業者が副作用情報を集めたり、医者に提供したりする仕事。MR。昔はプロパーと言った。営業でもある)が岩手県の病院から出入り禁止を食らった。1月ほどだろうか。なぜこうなったのかと言えば、あのドンチャン騒ぎの震災後の病院に、営業をかけたMRがいたためらしい。どうも関西の企業らしい。全社MR出入り禁止だから、どんな強引な営業をしたのだろうか。
北関東から東北では、セシウム問題は相当重苦しい。せめて「妹子有無さん」とか「素戸崙千惓さん」なら問題なかったかも。でも「汚染された」をつけたために話しが最悪の状態になってしまった。
ああやっぱりという事件であった。
まあでもそうやって笑っていられるのも今のうち。お米の全国生産量4位の福島が減産決定、6位の宮城県が風評被害、山形・岩手・茨城・千葉・埼玉・群馬もこれに巻き込まれる可能性がある。これを見越して前年度産や前々年度産の米の価格がかなり高くなっている。どうなるのかはまだ解らないが、安全というコメの高騰だけはあるだろう。