どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

「ハルサイ」祭りさまよえる方々編

2015-04-30 19:55:35 | 日記

 

さてお次は、ピンとこない指揮者たちです。決して悪い演奏ではありません。

ルドルフ・アルベルト指揮、Orchestre des Cento Soliです。とりあえずウイキにはほとんど情報がありません。ウイキに情報がないということはアルベルトの熱狂的なファンがいないと推察されます。とはいえ廉価版で見かけたような気もします。

データーからは可もなく不可もなくというのが見えてきます。

 

アメリカ人のマイケル・ティルソン・トーマス、ボストン交響楽団ですね。実はサンフランシスコ交響楽団でも振っていて、そちらはグラミー賞をとっています。これは聞いていません。なのでこの演奏から彼がどうかということはわかりません。ただ彼はゲイだとカミングアウトしていることです。東海岸ではいづらかったのかもしれません。

おとなし目の品のいい演奏です。

 

イギリス人のサー・コリン・デイヴィスです。その1963年の録音です。ロンドン交響楽団です。

いい演奏です。でもなにかしっくりきません。多分私がハンガリー人の野蛮に魅了された結果だと思うのですが。

 

そして13年後にコンセルトヘボウで再録音です。何があったのでしょうか。なにか悔しい思いをしたのでしょうか。

あるとすれば、53年にブーレーズが書いた春の祭典のスコア分析を見落として、69年の録音でショックを受けたのでしょうか。そうとしか思えないところがあります。

ただ両方ともピンとこないのは確か。いい演奏ではあります。

 

メトロポリタン歌劇場の常任指揮者ですね。そちらが有名なエーリッヒ・ラインスドルフですが、一応オーストラリア人です。

ドイツ歌劇が得意ということで、かなりいい演奏です。楽しめます。客の聴きどころをわきまえていますが、それが仇となっている気もします。

こういったボックスセットでないと絶対聞かない演奏ですが、拾い物しました。

 

カラヤン大先生です。ベルリンフィルです。言うことないっしょというはずなのが、この演奏。1部でメリハリのついた演奏で唸らせ、2部ではたっぷりと聞かせる演奏です。

でもそのなめらかなレガート奏法やらなんやら、本当に美しいんですね。

なんでこうなったんだろうと本当に思います。譜読みは天下一品だったはずなのですが。

 

どうもカラヤン大先生は、メシアンとブーレーズの論文を読んでなかったようです。いや読んでいたとしても、学者風情がと思ったのかもしれません。そして自分の美意識でクリアできると過信していたのかもしれません。

ところがこの春の祭典を聴く人たちの求めているものは全く違うわけです。

ということで75年から77年の3回に分けて録音をします。5管編成を3回録音用に用意するといえばそりゃあなた、家が立つやらでは済まされません。これが帝王、王道ですが後にこのスタイルをとった人もいない。

この録音、悪くないのですが63年の演奏がイマイチだったせいか、やっぱりどうもよく聞こえません。

カラヤンは変拍子が苦手だったようです。それはストラヴィンスキーも苦手だったのです。

なんでこういった曲書いちゃったのか。


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