どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

TPP・軽自動車ってどう?

2013-03-25 19:33:49 | インポート
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あいかわらす主題と写真が関係ありません。前の記事が、保存と下書きの設定を間違った上に、大迷走したので次の記事も混乱していると言う事です。


さて相変わらずの思いつきなのだが、TPP交渉で軽自動車が大きく取り上げられそうだ。アメリカでは軽自動車の優遇税利率は非関税障壁だという。これに対してなんでアメリカ人は軽自動車の便利さが解らないのだろうか。日本の国土の狭さと、道路事情と駐車場問題が解らないのだろうか?とほとんどの日本人は思っている。

だが実のところ、自動車の成り立ちがそもそも違う。
アメリカは自動車の初期から自動車生産している。当時は公共交通が整備されているとはいえない状況だ。この中で自由に荷物や人を運べる自動車に人気が集まった訳だ。更に長距離や荷物の運搬まで要求されるものは多い。大型・大排気量がもてはやされるようになる。今でもピックアップバンに人気があるのは、マルチパーパスな使い方が主流だからだ。おまけにスピードは早いほど良い。直線の多い道路ばかりだからだ。
かくしてアメリカは、大きな車がクルマだと考えている。なにしろ自動車の歴史とともにあるような国だ。この辺には強いこだわりがあるのだろう。


そして日本だが戦前の生産は微々たるもの。戦後になって通産省が軍需産業から民間産業への転換、そして産業育成のためにトヨタとかを応援したが、外車との性能差はいかんともしがたいものがあった。つまり誰も買ってくれないのだ。そこで鳴り物入りで360ccの自動車を研究させた。これくらい小型だったら当時の日本人の収入でも買えると睨んだのだ。結果これが大当たり。しかも政府は補助金を出さなくて済んだと言うオマケまでついた。とにかくここから日本の自動車生産が本格的に始まり、産業育成に成功したのだった。
これが日本人の自動車との出会いだった。その後軽自動車の規格はどんどん上げられ。軽自動車免許と言うのも無くなり、政府としては小型車以上の規格にシフトすべく誘導しているのだが、全くうまく行かない。
逆にモータリゼーションが進んだおかげで、2台目需要で生き残ってしまったのだ。革靴とつっかけの使い分けのようになった。そうなると変なことが起きる。高級軽自動車の登場だ。実際120万を超える軽自動車が売れている。
こうなると税金が安いからとか燃費が良いからと言う訳ではない。

実際インドのタタモーターズが超小型車・ナノを発表した時、日本に輸入しようとした動きがあった。結局安全基準があわなくて輸入されなかったが、高級軽自動車ばかりになった市場に、もっとシンプルで安いのが良いと思っている客が多かったと言う事だ。


さてアメリカはこういった事を解っているのだろうか。
その前に、今後自動操縦の車が出て来る。今はまだ過渡期だが、もしも自動操縦が全面的に普及すると車は極端になるのではないのだろうか。法廷速度以上に走らない。車同士の車間距離を律儀に守る。そんな車ばっかりになるのだ。多分割り切ったコミュニケーターとしての小型車と、走る居間のようなラグジュアリー重視の超大型車に分かれると思う。特に無人タクシーなんて出て来ると、これは間違いなく小型車だろう。軽自動車でも良いかもしれない。

(無人タクシーでどうやって営業するのか。とにかく変な所をいじったら最寄りの警察署に自動通報&自動運送する車になるのだろう。ガラスを割ったりしたら、エアバックが作動して後頭部を叩き付けてくれるのだろう)


日本はどう対応するだろうか。私の予想だが軽自動車の優遇税率は引き上げられるだろう。こうしてアメリカと妥協すると思う。だが日本政府は隠し球を持っている。超小型コミュニケーターだ。子供一人の送り迎えに十分な超小型電気自動車だ。この規格作りが今着々と進んでいる。今の軽自動車の需要の一部を、これに取り込もうと考えている。
政策は一貫していると思う。


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