どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

風評被害1・その後

2011-08-10 11:32:49 | インポート
大迷走をはじめた。
陸前髙田のメッセージ入りの薪は、結局陸前髙田で迎え火として焚かれた。このニュースが京都に届き、今度は京都市に大クレーム。前回の放射能汚染を怖れる声が数十件だったのが、今度は500件。しかもたった一日でだ。そこで急遽陸前髙田から薪500本(メッセージなし)を要請した。10日には京都に届き、終戦記念日のイベントと送り火に使われる予定になっている。
まあ美談から一転してグダグダな展開だ。メッセージを書いているのが大切なのに、これでは意味が無い。なお陸前髙田のメッセージ付きの薪だが、全量検査したらしい。それでもどうも大文字保存会の中でも意見が分かれて中止になった。自分たちで調べているのに、こうなっちゃう所に情けなさを感じる。
なお保存会だが、京都五山ごとの送り火に保存会があり、京都らしい民間組織となっている。今回京都市が薪を陸前髙田から取り寄せ、今の所大文字保存会以外が受け入れを表明しているが、民間組織なので大文字保存会のように中でこじれてしまえば、京都市も何も出来なくなってしまう。実際受け入れても焼かない団体も出るのではないかと思う。もしもそうなったら、それがバレ無いように祈ります。バレたら京都物産不買運動という面倒な事をしなければ行けなくなる。
そこに福島県伊達市市長が、風評被害を広げると、クレームをつけることが判明。ちょっとタイミングが遅いと思う。
なお、岩手県の平泉町でも大文字焼きを行うが、本年は被災ガレキを使う予定。京都もどうせだったら陸前髙田のガレキも燃やせばいいのに。今回の薪よりは意味がある。もしも放射能が不安なら陸前髙田より北側にあるガレキから10キロづつ集めればいいだろう。放射能汚染が分散化されてリスクが減る。また意味が大きくなる。
しかしな~。琵琶湖の水が汚染されて飲めなくなるかもしれないという声があったらしい。琵琶湖の水は27.5立方キロメートルあるから、子供への基準値100Bq/キログラムとすれば2.75ペタBqのセシウムが必要だ。原子力安全委員会が出した今回の事故でのセシウムの放出量が12ペタBqだから、今回の事故の2割を琵琶湖にブチ込めば飲めなくなる。薪400本がこれだけ汚染されていたら、それは薪ではないだろう。大体危険で運べない。
今後起きるだろう風評被害の前哨戦だと思う。ちょっと危機感を持っている。
PS
大文字焼き保存委員会の会長は、頭を丸めて陸前髙田に行き謝罪している。これは立派な行為だが、どうも会の中で話し合わなかった結果会長独善に近い形でまとめた話しで、こうなったのとすればそれはどうなのかと思う。
でも無知とか無理解とか、そんな事を感じる。
もう一度京都には道真公のたたりが必要なのかもしれない。


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