
左からチシマザクラ。とっても地味な桜。次がこれはマメザクラであると、同定されたもの。ホント~と思っているがそうだろう。なお今までの花のアップはおなじレンズで同じ距離で撮影しているので、花のサイズが解ると思う。とにかくこの二つは小さい。それでは今までマメザクラと言っていたのはなに?マメザクラの系統なんじゃないの、としか言いようが無い。エドヒガンをエドヒガン系というように。
次がベニシダレ。正確には私がそう覚えているだけで正確な品種名があるのかもしれない。そしてモリオカシダレ。盛岡にしかないと思われる品種。しだれ桜の何かとサトザクラの何かが混ざって出来たんじゃないかと言われている。花はまとまって大きく咲くが、こんな感じでポン!ポン!と咲くので、遠目からはなんかボソボソしているように見える。樹いっぱい満開感がないのが残念な桜。シダレザクラの仲間にしては枝が太いのがそれを強調している。
最後がカワツサクラ。ソメイヨシノと同時に咲いた。まだ樹が小さいので本領を発揮していないと思われる。

なぞの天然記念物、石割桜。巨石を割って生えるエドヒガンザクラ。天然記念物制度が出来た時のドサクサで天然記念物になったと言われている。法的にははさみを入れてはいけないはずだが、江戸時代からの庭師の家系が守っている。
南部氏が盛岡に築城する前からあったと言い張る人もいるが、どうもそうではないらしい。巨石の上に鳥が落とした種が発芽して巨木になったとも言われているが、誰かが植えたんじゃないのかという説もあって、ホント天然記念物なの?という声がある。実際天然記念物を無視して、盛岡地方裁判所は立て替えられている。
盛岡にはシダレカツラという樹が天然記念物に指定されている。ところがこの樹は市内の至る所にある。これは指定された後、そんなに貴重だったら増やすベ、と当時の人が努力した事でこうなった。
はさみを入れてはいけない規定は、無視されているのだが、なんか微笑ましい。