授業者日記

バファローズ・スワローズのことや授業のことについて書いていました(現在は定期更新停止中)

おぼろ月夜

2010年04月19日 12時00分00秒 | 音楽
秋の月は澄んだ月ですが、春の月はかすんだおぼろ月です。
おぼろ月の灯りに照らされた日本の農村の風景を淡々と歌い上げた叙景詩の名作がこの『おぼろ月夜』です。

曲はこちらから聴けます

1 菜の花畠に 入日薄れ
  見わたす山の端(は) 霞ふかし
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて におい淡し
2 里わの火影(ほかげ)も 森の色も
  田中の小路(こみち)を たどる人も
  蛙(かわず)の鳴くねも 鐘の音も
  さながら霞める 朧月夜

ちょっと国語のお勉強。
詩には3つの種類があります。
① 叙情詩  ② 叙景詩  ③ 叙事詩
この3つです。
①の叙情詩は、国語の教科書によく載るタイプの詩で、何らかの心情を詠んだ詩です。
②の叙景詩は、心情と無関係にただ景色を詠った詩です。『おぼろ月夜』には心情描写がありませんから、この叙景詩に該当します。
③の叙事詩は、ある事実を詠んだ詩です。

叙景詩は文章という手段を使った風景画みたいなものですね。

それにしても『おぼろ月夜』は美しいです。

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