ヒデ系の瞳

平和憲法尊守

俳優の権利守り、文化を支えたい 内田勝正

2012-12-28 | 各界インタビュー
              
 内田勝正(うちだ かつまさ)
1944年千葉県生まれ。「必殺シリーズ」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などテレビドラマ、映画に多数出演。

俳優の権利守り、文化を支えたい   

内田勝正 ― 俳優・日本俳優連合副理事長

 今年6月、北京で開かれた世界知的所有権機関(国連の専門機関)の外交会議で、映画やドラマの2次利用(再放送やDVD化等)の際、俳優が報酬を受けることのできる権利を認める条約ができました。
 私たちは長い間、俳優と家族の生活を守るためにもこうした権利を認めるよう求め続けてきましたが、やっと重い扉が開きました。

 3・11以降、文化の役割が見直されています。私たち日俳連も支援チャリティーなどに取り組んでいます。
 人々には喜びとか笑いとか、心のケアのようなものが絶対に必要です。それができるのが我々であり、俳優の使命だと思います。
 日本の文化予算は全予算の0.1%(フランスは0.8%、韓国は0.7%)。俳優の9割は本業だけでは生活ができないのが現状です。
 俳優は表現者であり芸術家です。読書や観劇は表現するときの材料になります。しかし特に若い俳優はアルバイトに追われ、本を読むことも、映画や舞台を観ることもできない状態におかれています。これでは良い俳優は生まれません。
 人々が感動するようなドラマを世に出していくためには俳優の出演した映画ドラマの権利行使が必要です。俳優にもせめて音楽実演家と同様の権利ができるように訴えているのです。

 北京条約をこれから日本の法律に反映させ、実現する取り組みが求められます。しかし文化庁は「日本の著作権法は北京条約を先取りしている」とか「民と民で交渉を」と言っています。「うるさく言うと使わない」と言われれば引くしかない俳優の弱い立場を考えれば、それでは解決しません。私たちの主張をたえず、いろいろなところで発信していかなければと思っています。

内田勝正(うちだ かつまさ)
1944年千葉県生まれ。「必殺シリーズ」「水戸黄門」「暴れん坊将軍」などテレビドラマ、映画に多数出演。
(全国革新懇ニュース 2012.12月 2013.1月 合併号)

全国革新懇の3つの共同目標
① 日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざします。
② 日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします。
③ 日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざします。

2012.12月 2013.1月合併号の革新懇インタビューは、女優・タレントの杉田かおるさんの、
「農業、原発、憲法、生き方を語る。 人の幸せを思い、社会のために」です。

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