TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

黒谷プロジェクト/お披露目・古民家カフェ

2012-11-25 20:05:38 | *古民家再生/黒谷プロジェクト
鳳来寺山もみじまつりにあわせて開催した「古民家再生・黒谷家プロジェクト お披露目会ならびに古民家カフェ」たいへん盛況でした。

地元新城や豊橋、田原、名古屋、そして東京からも来場いただきました。とっても嬉しかったです。
2日間という限られた期間となりましたが、ご来訪いただいたみなさま、ありがとうございました。

古民家カフェでは、「こういう場所がほしかった。」とか、「ここに泊まれるんですか?」といったお声も多くお聞きしました。
また、ケーブルテレビティーズを見て知ったといった方々もすくなくありませんでした。

こうした活動は継続していくことが、とても大切だと思っております。
このプロジェクトを知ってもらう機会がすこしずつ増えていくことが今後の活動につながっていくと考えております。
ひきつづき長く人に愛され、使われ続けるような建築づくりに取組んで参ります。
あらためて、関係者の方々に御礼申し上げます。ありがとうございました。


夜はみんなで地元の八名丸里芋(ヤナマル)と飛騨牛でつくった山形名物の「芋煮」を食べました!


いくつか印象的な写真をアップしてみます。

対象となる古民家、黒谷家は築150年以上といわれる古民家で、母屋のほか離れ、蔵、車庫と広大な庭を有しています。
これまでに度重なる増築が行われてきたために、現在では文化財に指定することが難しい状況にあります。
近年は、都会の子ども達のための田舎暮らし体験や地域の会合等に活用されていますが、建物の老朽化や使い勝手、冬季の寒さ等が問題となっていました。



この建物は、都会の子ども達が日常から解き放たれて、思う存分遊び、笑い、食べ、寝ることを楽しむような場所です。
黒谷という田舎家で過ごす時間は、学校では決して学ぶことのできないようなプリミティブな体験の連続です。


建物は人に使われなければ意味がありません。この建物を利用する人や地域の人々に愛され、長く使われていくような再生のあり方にハード面だけでなくソフト面でも取組んでいます。

その意味では、従来のいわゆる保存・修復型の古民家再生のあり方とは違ったアプローチを行っております。
今回は土間空間と居間付近の改修を豊橋技術科学大学の学生と共に一部セルフビルドに取組みました。

建物が長く人に愛され、使われ続けていくために、地域の職人さんの技や仕上げ材にできるだけ地場産材の木や漆喰、紙といった自然素材を用いたほか、断熱、通風、採光など居住環境を改善するための仕掛けなど、ローコストではありますが、様々なことに挑戦しています。


(露光の関係で実際はもっと明るいです。。)


このプロジェクトは、豊橋ケーブルネットワーク・ティーズにて、継続して取材を受けており、特番として11月いっぱい放映されます。
・古民家再生プロジェクト~黒谷家に魅せられて 11月の毎週土曜・日曜(24,25を除く)9:05~、16:15~、23:15~
http://www.tees.ne.jp/tees/index.html
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