山形市内で取組んでいる住宅(伊達城の家)の現場が佳境にはいりました。
新型コロナウイルスによるウッドショックの影響をうけましたが、ようやく完成に近づきました。
最初にご相談を受けたとき、ご家族のご要望とご予算から、総2階を提案するのが定石でした。
ただ、たまたまそういった案件が続いたため、思い切ってコンパクトな平屋をご提案しました。
総2階に比べて平屋の場合、一般的に基礎面積が大きくなるので割高になります。
しかし、コンパクトな平屋にした場合、総2階と予算的に拮抗するのではないか、と考えました。
広い敷地にポツンと総2階が建つのではなく、のびやかな平屋が建つことで、まわりの風景とも調和するように思います。
平屋の最大のメリットは階段をなくせること(そもそも2階がないので、、)。階段は通常は1坪程度使うので、その分を居室にすることが可能になります。また、できるだけ廊下をなくすようなプランニングをすることにより、家の中での共住スペースの割合を最大化することができます。
たとえば、廊下があって、そこに個室がぶら下がっているような従来型の間取りでは、廊下だけで6畳(3坪)~8畳(4坪)分を家一軒で使っていることが珍しくありません。
こうした居住とは無関係な無駄な空間をできるだけ減らすことで、住まいの中での空間効率をよくすることができます。
プランニングを工夫することで、家族4人が快適に住まう74.53㎡(22.55坪)というコンパクトな平屋を実現しています。
もちろん、今回も断熱気密や建物性能にもしっかりこだわっています。
UA値:0.33W/㎡K
C値:0.3㎠/㎡(実測値)
暖房期平均日射熱取得率ηAH値:1.3
冷房期平均日射熱取得率ηAC値:0.8
基礎:押出法PSF3種bA100㎜、壁:高性能グラスウール16k充填105㎜+付加50㎜、屋根:高性能グラスウール16k200㎜
やまがた健康住宅の認証も取得しています。