縄文人のページ

何を書くかわからない

●処・所・處(ところ)

2018-02-26 12:41:11 | 文化


●処・所・處(ところ) 
◆処
部首: 几 + 3 画
総画: 5画
異体字 : 處(繁体字、旧字体), 处(簡体字)
筆順 : 350px
字源
「處」の下部を残した略体。
意義
ところ。ある事象に関連して限定される空間的領域。場所。
ある役割を持った機関。
あることを実施すること。
おる。いる。とどまる。

日本語
発音
音読み
呉音 : ショ
漢音 : ショ

訓読み
常用漢字表内
常用漢字表内の訓読みはありません。
常用漢字表外
ところ、お-る、か


熟語
処女 
処理
対処 
処置 
処分

◆所
部首: 戶 + 4 画
総画: 7画

字源
会意、「斤」(おの)で「戸」を守るの意で、神の居る所(白川)。または、「戸」を音とし、「斤」で切り開く意であったものが、音を仮借し指示代名詞として用いた(藤堂)。

意義
ところ。
日本語
発音
音読み
呉音 : ショ
漢音 : ソ
訓読み : ところ
名詞
1.(ところ)あることをする空間的領域。
2.(ところ)あることをする又はした機会。

熟語
一所懸命
住所
所為
所感
所管
所見
所作
所在
所持
所属
所存
所帯
所得
所得税
所有
所有権
所謂(いわゆる)
適材適所
場所
所以(ゆえん)
 
◆處
部首: 虍 + 5 画
総画: 11画
異体字 : 处(簡体字), 処(原字、新字体)
筆順 : 350px
字源
形声。「処」+音符「虍」、「処」は「夂(あし)」+「几(床几・こしかけ)」で、足を止め腰掛で落ち着くの意。
意義
上声
A.おる。【織る】糸を縦横に並べて布を作る。
B.おく。【置く、措く、擱く】
1.ある場所に安定させ、運動を止める。
2.設置する。設ける。
3.設定する。仮定する。
4.残す。放置する。
5.除外する。
6.隔てる。
7.(補助動詞)結果がきちんと残るようにする。
8.(補助動詞)放置する。そのままにする。
9.(補助動詞)前もって~する。
10.(補助動詞)一応~する。
C.始末する。
「處分」、「處理」

去声
ところ。
「場所」

日本語
発音
音読み
呉音 : ショ
漢音 : ショ
訓読み
ところ、お-る

◆ところ【所、処】
あることをする物理的な空間。場所。
何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。(夏目漱石 『吾輩は猫である』)
(ある人のところ)ある人がいる場所。(住んでいる場所や、いつも仕事をしている場所など)
お盆休みには毎年おじいちゃんのところに行きます。
提供する場所、店。
そば処、お食事処
(他と区別される)集団、コミュニティ。
映画界という所は忘れっぽい所である。(伊丹万作 『映画界手近の問題』)
あるものや状況に属する性質の一部分、一状態、一状況。一面。
幼いときから内気だった私にとって、お兄ちゃんの陽気で優しいところはとても好きだった。
リーダーにばかり人気が集まり、結局おいしいところは全部彼に持って行かれてしまった。
殊に、教養ある相当年配の婦人に扮する場合、今のまま進んだのでは、大に物足りないところがある。(岸田國士 『抽斗にない言葉』)
抽象的な概念の、それを特徴づける性質の一部分。
人間の最奥なるところ、之を人間の空と言ひ、造化の最奥なるところ、之を造化の霊と言ふ。(北村透谷 『万物の声と詩人』)
論理的な推論の状態、結論。
そのことについていろいろ考えてみたが、結局同じところに行き着いた。
価値観の違いに基づく議論を続けても仕方がありません。落としどころをみつけませんか。
経過の状態、場面、局面。
まちの美化活動も、身近なところから始めてみてください。
皆が落ち込んでいたところに、嬉しいニュースが入ってきた。
前半の演技ではミスが一つもなくていいところだったのに、最後に大失敗をしてしまった。
(「動詞 + た」に接続、接続助詞のように用いる)時系列にそって説明するように接続する。
試しに電源をつないでみたところ、故障して使えない状態であることが分かった。
ある行為の対象。
目のつけどころがよい。
この際にあたりて、ひとり我が義塾同社の士、固く旧物を守りて志業を変ぜず、その好むところの書を読み、その尊ぶところの道を修め、日夜ここに講究し、起居常時に異なることなし。(福沢諭吉 『中元祝酒の記』)
複合語
台所(だいどころ)
勘所(かんどころ)
1.
三味線(しゃみせん)などの弦楽器で、一定の音を出すために指頭で糸を押さえる、その押さえ所。
2.
肝心かなめの場所。ものごとの急所。つぼ。 「 -をはずさぬ批評」 「 -を心得ている」 「―をおさえる」

ところが
ところせまし
ところで

 



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